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花王さんの新作洗剤【アタックZERO】について記事にしていきたいと思いますよ!
大半の方がご存じと思いますが、
本製品はつい4月1日に発売となったばかりで
今、テレビCM、ネット広告、店舗POP、電車広告などなど…
様々なところで猛プッシュされている花王さん満を持しての新作洗剤のようでございます。
しかもゴールデン枠ドラマ主役級の超人気俳優をなんと一挙に5人も起用しているCMが話題をさらっておりまして
「一体いくら広告費をかけているんだ!!!(゚Д゚;;;)」
…と暗黒のまなざしで見てしまうかずのすけがいるのですけども…(苦笑)
さらに驚きなのが、
こういった莫大な費用をかけた宣伝だけでなく
なんと従来品の「アタックネオシリーズ」が今後製造中止となるとのことで
CMなどの作り込みや宣伝の仕方を見ていると、「花王さん企業生命かけてるな…。。」
くらいに思ってしまう状況ですね。(^_^;)
あと実は3月にあったこの製品の新作発表会にも実はかずのすけ呼んで頂いてました。
ただその時期はめちゃくちゃ忙しかったのと僕は基本的に新製品発表会には招待されても行かないスタンスなんですよね。(お友達主催とかだと稀に行くこともありますが)
提供を受けてしまったりもてなされるとフラットな評価がしにくくなるからです。
そういうわけで発表会には行かなかったので、
気にはなっていたものの発売をまだかまだかと待っていたわけです。
ホントは予め記事にしたかった部分もあったのですけど
何分発売されるまで成分が公表されなかったんですよ。
だから書くに書けなかったという事情もあります。
では本題に入っていきましょう!
◎アタックゼロの製品特徴や仕様など
まずアタックゼロ(正式にはZEROなんですがめんどくさいのでゼロに統一しますね)の製品の特徴について軽くまとめておきます。
何より目を引くのはアタックゼロという洗剤自体が「複数種類」あります。
(本当はドラム式のワンハンドタイプもあり計4種類です)
こちらのレギュラータイプがひとつと、
次に「ドラム式専用洗剤」と、
「ワンハンドプッシュ」タイプが最も特徴的かもしれません。
(ドラム式タイプもあります)
いずれもモノトーン基調のシンプルなデザインで、非常に良いと思います。
今までのガラガラしたデザインははっきり言ってダサかったので…(苦笑)
あとキャッチコピーが「衣類よみがえる ゼロ洗浄へ」というわけなんですが
「ゼロ洗浄」とは何かというと
- 生乾き臭0(ゼロ)へ …抗菌洗剤を超えた消臭力(当社洗剤比較)
- 落ちにくい汚れ0(ゼロ)へ …アタック液体史上最高の洗浄力
- 洗剤残り0(ゼロ)へ …洗剤残りのないセンイ本来の肌触りに
というわけらしいです。
うん。
……まぁ詳しいことは置いておいて、
なんだか凄い気がしてきますね!(笑)
この辺のテーマは全て同じようです。表記もほとんど同じです。
それで特徴的な「レギュラータイプ」と「ドラム式専用」の違いは何があるのか?
というところですが、
内容物自体はほとんど差が無くて、こんな感じの青緑色の粘性のある液体です。
ウルトラアタックネオより若干色が薄いくらいであんまり差はない気もします。
詳しい内容は次項で説明するので省きますが、
レギュラータイプの表示成分がこちら↓で、
ドラム式専用の表示成分はこちらです↓。
違いと言える違いは、
まず正味量がレギュラーでは610gなのに対して、ドラム式は580gで30g少なくなっています。
次に界面活性剤濃度がレギュラーが56%なのに対して、ドラム式は54%で2%少なくなっています。
公式ホームページで公開されている全成分表で比較すると
フェノキシエタノールと脂肪酸塩という成分の順番やアクリル酸塩系共重合物とポリオキシエチレンアルキルエーテルの順番が入れ替わっているという違いはあるものの
入っているものは同じですし、主成分ではないので
基本的にあまり変わらないという印象を受けます。
公式的にはポリマーの量が若干違うらしいですが
恐らく成分的には実際使用で違いが実感できるものではないと思います。
そもそもこれまでの洗剤だってドラム式専用じゃなくてもドラム式で使えていたわけですし、
ドラム式洗濯機だから洗剤を変えなければいけないという理由もありません。
普通にレギュラータイプもドラム式で使って良いはずです。
いずれも価格は同じなので、
単純に濃度と正味量が少ないドラム式専用タイプはレギュラータイプと比較して若干コスパが悪い
という評価になりそうです。
次に
「ワンハンドプッシュタイプ」ですが、
これは成分はレギュラータイプ、ドラム式タイプと全く同じで、
(以下はレギュラータイプの成分表)
容器が特殊になっているだけです。
これはこれで結構便利で、
ワンプッシュできっかり5g出せるので片手で計量したいときに最適ですね。
(水30Lに対して10gが適正量)
これは非常に良いかなと思います。
ただし、
こちらも同じ値段にもかかわらず正味量が400gしか入っておりません。
レギュラータイプが610g入っているので、量的には200gも少なくなっています。
成分は同じですから、多少の手間を惜しまない場合はコスパがさらにイマイチということになります。
結局のところは普通容器のレギュラータイプが一本あれば充分ということになりそうです。
◎成分的な特徴は?ウルトラアタックネオとの違いについて
それで、
これまで従来品の「ウルトラアタックネオ」を使っていた方にとっては、
今後この製品は廃盤になるので、どのような成分の違いがあるのか?というのもとても興味があると思います。
かくいう僕もウルトラアタックネオは頑固汚れ洗濯用に使っていたので
この辺はかなり興味のあるところ。
それで、ウルトラアタックネオの成分は↓こんな感じになっていて
界面活性剤[59%、高級アルコール系(陰イオン)、高級アルコール系(非イオン)、脂肪酸系(陰イオン)]、安定化剤(ブチルカルビトール)、アルカリ剤、香料、酵素
そしてアタックゼロがこちら↓。
界面活性剤[56%、ヒドロキシアルカンスルホン酸塩、高級アルコール系(非イオン)、脂肪酸系(陰イオン)]、安定化剤、酵素
まぁこんなの見ても仕方ない、という人も多いと思うので
公式の全成分表を比較して大まかな変更点について簡単にまとめたのが以下です。
1番大きな違いとしては
- 「ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸エステル塩(AES)」主体から、「ヒドロキシアルカンスルホン酸塩とアルケンスルホン酸塩からなる混合物(AOS)」主体に変更。
- かなり高濃度の「フェノキシエタノール」が配合されている可能性。
- アルキルアンモニウム塩が無添加になったが、アルキルエーテルエステル塩が追加になってしまった。
これは、多分洗剤に相当詳しくないとこれが何か分かる人はほとんどいないと思います。
化粧品眺めていると結構有名な成分なんですが、
洗濯洗剤だと恐らくこれまで採用例がなかった成分です。
しかも、化粧品表示名と表記が違っているんですね。
多分これが花王さんが大々的に言っている「バイオIOS」という成分なのだと思うのですが…、
ちなみに製品背面ではなく公式サイトの表示だと
「ヒドロキシアルカンスルホン酸塩とアルケンスルホン酸塩からなる混合物」
という風に記載されています。
さらに意味不明な名前なんですが、これは知る人ぞ知る【AOS】という成分の表示名です。
これ、何かというと『α-オレフィンスルホン酸塩』の略称で、
化粧品表示名は『オレフィン(C14-C16)スルホン酸Na』などと表示されています。
こちらの資料に洗剤での表示法が記載されています。
一応花王さんが出してる資料だと、
なんか凄いもののように書いてますが、
AOS自体はかなり昔から使われている成分です。
本当は花王さんよりLIONさんがいち早く開発して使ってた成分なんですけどね…(苦笑)
ただ従来品とはちょっと違って構造に特徴があるようです。
親水基の位置が真ん中側に付いてるんですって。
確かに従来のAOSは親水基はアルキル基の末端に付いてるのが基本なので
若干性能は違うかもしれません。
ただ情報不足過ぎてどのように違うのかは僕でも今のところよく分かりません。
ただ基本形がAOSである限りAOSの挙動を大きく外れることはないでしょう。
それで、
このヒドロキシアルカンスルホン酸塩は、従来のウルトラアタックネオなどに使われていた「ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩(AES)」と比較して優秀なのか?というと
これはかなり前から凄くながく議論されているのですが…
結論としてはどっちもそんなに大差無いんですよ。
皮膚刺激とかも洗浄力とかもそんなに違わないです。
どういうものかはさっきの▶オレフィン(C14-C16)スルホン酸Naについての記事により詳しく載せてるのでよく読んでみてください。
化粧品のシャンプーとかだと「AES(ラウレス硫酸Na)」があまり好かれてないから
AOSを採用して「硫酸フリー!」とか言っているのがとても多くなっているのですが
実際どっちもあんまり変わんない(むしろAESの方が良いかも?くらいある)から気にしなくて良いよという話を何回もしたことがあります。苦笑
確かにAOS主成分の洗濯洗剤は業界初かもしれないんですが、
花王さんはずっとメインの洗剤をAESに拘っていて
これはAESが構造を色々変えられて洗浄力特性をかなり細部まで調節可能だったからのはずです。
なので花王=AESのイメージはかなり大きくありまして
そういう意味ではAOS採用は驚きといえば驚きの采配です。
ただAESに比べてAOSの、しかも特殊構造を持った成分となると、
まだそんなに研究歴も長くないし、
あんまり細部の調節ができないんじゃないかな?と僕は思うのですよね。
これが鬼と出るか蛇と出るかは今後の展開次第ですね…。
(個人的にはたとえ特殊構造のAOSだとしてもそこまで有意性があるとは思えないです。)
◎その他の成分の変更を加味しても、ウルトラアタックネオと比較して明らかな優位性はない!?
その他の変更点を見てみると、
例えば抗菌剤的な役割の成分として『フェノキシエタノール』が多めに加えられています。
これ、化粧品の場合は1%以上配合出来ない防腐剤の一種(有名な成分)なのですが、
洗濯洗剤の場合は別に結構自由に入れられます。
実は僕が作ってるオリジナル洗剤でも消臭剤の役割として入れました。
流れるころには残留しないので全く無害ですし、この采配はアリかなと思います。
ただ明らかに良いと言えるポイントはここくらいです。
一応これまで刺激要素のひとつとして気になっていた『陽イオン界面活性剤』のアルキルアンモニウム塩が無添加になったのも良いのですが、
その分残留性の高い洗浄剤である『アルキルエーテル硫酸エステル塩(ラウリル硫酸Na)』が追加になったのは気になるポイントです。
抗菌剤としては陽イオン界面活性剤が効いていたものの、残留しやすいデメリットがあったのですが
フェノキシを加えて抗菌力を上げたは良いけど、ラウリル硫酸Na入れてるのであればあまり良いことはない気がします。
あとこれまでも気になっていた「脂肪酸塩=石鹸」も変わらず配合のまま、
酵素などもそのまま入っていて、
蛍光剤や漂白剤が無添加の構成も変わりません。
結局のところ、
主成分がAESからAOSになったものの別にそこに優位性があるかというと微妙だし、
その他の点もデメリットが解決したか?というとそうでもない…みたいな感じです。苦笑
まぁこれまで通り酵素の力で角質汚れはよく落ちて、生乾き臭もしにくくて、洗浄力がかなり高い、刺激や繊維ダメージは普通くらいある…というそういう特性の洗剤になっていると思います。
(香料が若干抑えめになった気はします)
結論として、
良い意味で
これまでのウルトラアタックネオとそんなに違わない使用性で使える可能性が高い。
…のですが、悪い意味では
これだけ猛プッシュしている割に特に大きな進化はないのではないか
というところです。
◎次回、ウルトラアタックネオと実際に比較してみた!実験編
とは言ってもね、やはり成分だけでは完全に機能性を言い当てることは出来ないですからね。
だって公式ホームページで公開されている従来品との比較動画とか見てみると
「こんなに違うの!?」と驚くような性能差が示されてるんですよ。
このホームページの比較実験がホントに「え??」って感じなので
皆さんにもぜひ見て欲しいですね。笑
これ、ホントにびっくりしたので…
かずのすけもちゃんと実験やってみました!
その驚きの結果は次回に…!!
▶実験してみた!【アタックゼロvsアタックネオ】新旧洗浄力対決!その意外な結末…。。
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