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コメントでリクエストがあったのでそのネタです。
以前からTwitterやブログなどではかなり人気の高い「ビタミンC」のサプリメントがあります。
結構ご利用になられている方も多いと思うのですが、
なんでもそちらのアイテムは
ビタミンCを「リポソーム化(カプセル化)」した画期的なサプリメント
ということだそうです。
調べたところ人気商品がひとつありますが、
類似品も結構あるのでひとまとめに『リポソームビタミンC』と呼称したいと思います。
今日はサプリメントについてちょっと考察してみたいと思います。
◎そもそも「ビタミンC」は美容に効くのか?
経口摂取で美容に良いとされる栄養素や成分は多々ありますが、
個人的には様々な成分の中でも最も効果と安心感の高いものが『ビタミンC』だと思います。
ビタミンCとは正式名は「L-アスコルビン酸」と言いまして、
必須栄養素のひとつで、ビタミンCが体内で行っていることの最も重要なことは
- 特定のアミノ酸と反応して『コラーゲン』を作る材料になる。
- 強力な『還元性』により体内の様々な酸化反応を抑制する。
という2つが挙げられます。
昔航海士さんの間で流行した『壊血病』という病気がありまして、
口の中の粘膜が切れて出血してしまう病気です。
そしてこれの特効薬が『ライム』や『オレンジ』などの柑橘類で、
つまりビタミンCを摂取することで治ったと言われています。
というか壊血病はビタミンCの欠乏症で、ビタミンCの摂取を怠ると粘膜などの地盤を作っている「コラーゲン」を生成できなくなるため弱い刺激で粘膜が破れるようになってしまうわけです。
このことからビタミンCは「健康な皮膚や粘膜を生成する上で非常に大切な栄養素」として位置づけられています。
ぶっちゃけコラーゲンを直接摂取するよりビタミンCを摂取した方がお肌は綺麗になるでしょう…笑
またビタミンCは『還元性』という特殊な性質を持っており、
体内で起こる様々な酸化反応を抑制する効果も知られています。
還元とは酸化の反対反応なのでビタミンCがあると酸化されにくくなるわけですね。
この作用から美容系で言えば
「メラニン色素の酸化によるシミやそばかすなどの発生を緩和する」
という効果が知られています。
つまりビタミンCは『経口美白成分』の一種なのです!
しかもビタミンCは『水溶性ビタミンC』と言って脂溶性ビタミンのように体内に蓄積せず
不要分は尿に溶けて簡単に排出されるため
過剰摂取による副作用がほとんど出ない成分と言われています。
このため美容通なら摂ってて当たり前の栄養素ということになりますね!(*^-^*)
まぁこんな話は美容系に詳しい人は当然のごとくご存知のはず…。笑
僕も昔からビタミンCの栄養剤は欠かさず飲んでおります。
今飲んでいるのはこちらタケダさんのビタミンC製剤ですね!
![]() |
【第3類医薬品】ビタミンC「タケダ」 300錠
3,996円
Amazon |
配合されているビタミンC含量が非常に多く、
●成分・分量
6錠(15歳以上の1日最大服用量)中
〔成 分〕 〔含 量〕
ビタミンCとして 2,000mg
〔アスコルビン酸(ビタミンC) 1,400mg
アスコルビン酸カルシウム 726mg〕
リボフラビン酪酸エステル(ビタミンB2酪酸エステル) 6mg
添加物:部分アルファー化デンプン、ステアリン酸Mg、トウモロコシデンプン
一日摂取が2000mg(6錠)で300錠分入っています。
添加剤もほとんど入っていなくて安心感は高いのではないか?と思います。
あとこれは【第三類医薬品】に登録されており、
厚労省より以下の効能を認可されています。
●効能・効果
1.次の場合のビタミンCの補給
肉体疲労時、妊娠・授乳期、病中病後の体力低下時、老年期
2.次の諸症状の緩和
しみ、そばかす、日やけ・かぶれによる色素沈着
3.次の場合の出血予防
歯ぐきからの出血、鼻出血※「ただし、上記2および3の症状について、1ヵ月ほど使用しても改善がみられない
場合は、医師、薬剤師または歯科医師に相談すること。」
一日1000mgのやつが結構多いですが
これは2000mgで、しかもちゃんと医薬品になっていて効能認可を受けているのが良いですね!
※ちなみに先日「美容に医薬品を継続して使うのは良くない」という話をしたところですが、ビタミンCは体内蓄積しない成分で副作用もほとんどありませんので、経口医薬品でもビタミンC製剤は飲み続けても大丈夫です!ただし脂溶性ビタミンが含まれるものは過剰摂取で副作用が出るので注意して下さい。
◎「リポソームビタミンC」とは?
そんなビタミンC人気の最中、
最近とても人気を博しているのが【リポソームビタミンC】です。
これ、どういうものかというと
普通のビタミンCは体内に吸収される前に消化器系で大部分が壊れてしまい血中に溶け込む前に排出されてしまう。
そこで「リン脂質」のカプセル【リポソーム】に包むことで吸収性をアップさせた高吸収型ビタミンC!
なのだそうです。
リポソームはドラッグデリバリーシステムにも使われるもので、
消化器系の吸収障壁を迂回して、血流や細胞に入り、そのまま作用するらしい。
ほほ~、それは凄い!
確かにビタミンCというのは非常に壊れやすく、
摂取しても全部が全部100%吸収されるとは考えられていないそうです。
一説によると摂取したうちの半分(50%)くらいは壊れるか排出されるのがビタミンCのデフォルトのようですね(^^;)
というわけでカプセル化したリポソームビタミンCが注目されているのですが…、、
正直言えばかずのすけはあまりこのアイテムには惹かれていません…(;^_^A
かずのすけ@kazunosuke13
ビタミンCの栄養剤は常に飲んでますがリポソーム化されてるとかいうヤツは飲もうという気には全くならないんですよね🙄ビタミンCって水溶性なのにリン脂質でカプセル化したら脂溶性が上がって血中への吸収性はむしろ落ちる気がするんですが…謎で… https://t.co/7z4fmWRu32
2017年12月19日 20:58
◎ビタミンCは「水溶性」、リン脂質カプセルは「脂溶性」
そもそもビタミンCというのは『水溶性』の物質で、
水に溶けやすいので血中に溶けるのも簡単です。
飲んだら消化器でいくらか壊れはしますが、
吸収自体は非常にはやくて速やかに血中に溶け出して全身に運ばれます。
そして必要な部位に運ばれて必要分を使用したら、
不要分はそのまま尿になって排出されるわけです。
※ちなみにビタミンCは水に溶けると無色透明なのでリポソームビタミンC飲んで「尿が透明だから排出されていない!」と思うのは大間違いです。黄色いのは大抵のビタミン剤に一緒に配合されているリボフラビン(ビタミンB2)の色なので、尿の色を見てもビタミンCの排出量は分かりません。
この迅速な体外排出性があるからこそ、
成分が体内に蓄積せずに安全に使用できるわけですね。
これがビタミンCの最大のメリットです。
しかしリポソームビタミンCに使われる『リン脂質』というのは聞けば分かる通り『脂質』なので
油の性質を持っています。
(※リン脂質は一応界面活性剤の仲間なので水に溶けることもできますが、ビタミンCそのものと比較すると圧倒的に油性物質です。)
リポソームビタミンCというのはつまり『油の膜に閉じ込めたビタミンC』なのです。
つまり本来水溶性だからこそすぐに吸収されていたビタミンCが油溶性になってしまうので、
血中に溶け出す速度はどう考えても遅くなる(=吸収性は落ちる)と考えられます。
ただ裏返すと吸収されにくくなるのでその分じっくり時間をかけて吸収されていって、
「ビタミンCの体外排出量が減るよ」、ということは言えると思います。
ただこうすると血中に溶け出すビタミンC濃度はあまり高くならないので、
必要なビタミンCの最大量を使えるか?というと微妙なところがあります。
一応ビタミンCの健康増進的効果は一日1000mg以上摂取しても効果は無いと言われており、
あまりたくさんを一気に摂取してもほとんど使われないのですが
一応継続的に4000mg摂取してもビタミンCによる酸性による軽い下痢や胃もたれがあった程度で重篤な健康被害報告されていません。
その為摂取上限値も設定されていません。
(ちなみに健康のための摂取推奨値は100mg/日です。)
僕が思うには美容目的で服用する場合ビタミンCの血中濃度はできるだけ高めにしておきたいので、
水溶性の普通のビタミンCなら一日に2~3回に分けて2000mg程度摂取するのが良いと考えています。
すると小分けに飲んだ方がより効果的という話になります。
まぁリポソームビタミンCは長時間かけて徐々に吸収されると考えると、
この「小分け飲み」と似たような効果を得られるかも…という気もしますね。
◎リポソームビタミンCは「サプリメント」なので効果の裏付けが無い!
しかし色々良いことを言おうと思えば言えるのですが、
そもそも現在流通しているリポソームビタミンCは全て『サプリメント(栄養食品)』です。
対して先程紹介しているタケダさんのビタミンC製剤は『医薬品』です。
サプリメントというのはあくまで『気持ち程度の効果』が得られるかどうかというものであり、
その効果を実証する化学的裏付けも無ければ、
謳っている内容(例えば「リポソームだから吸収力が上がる」)も根拠が存在しません。
つまり効果があるという第三者のお墨付きはありません。
しかし医薬品となると、
効果のエビデンスはもちろん必要ですし、そのメカニズムに関する化学的裏付けももちろんあります。
ビタミンCの場合は副作用もないですし、
医薬品とサプリメントで効果が公に認可されているものと、そうでないもの(しかも海外製)を比較したとき、
僕だったら当然国産の医薬品のものを選びます。
海外製品だと対象が日本人の体質とはちょっと違いますので、
そういう意味でもあまりお勧めしたくないなぁという思いもあります。
あと脂質でカプセル化するとビタミンCカプセルは脂溶性物質になります。
この脂溶性物質が血中だけではなくて体内の脂肪分とかに溶けて蓄積したりしないかな?とか、
こういう成分だと色々不安が出てくるんですよね。
医薬品だとこういう不確かなことはあまりないのでその点が気になります。
あと海外輸送品の場合が多いので、
その分若干価格が高くなりがちですね。
僕が見ている商品だと1000mg30袋入りで4000円くらいです。
一方でタケダさんのビタミンCは2000mg50日分で3000円切ります(Amazon価格。笑)。
なのでコスパ面でも凄く優れているようには見えません。
そして某有名製品は『味がめちゃくちゃマズイ』そうなので…;
その辺を我慢してまで飲むメリットはあるのかどうか…。。。
◎ただし効果が無いということはないと思います!
ただ安心して頂きたいのは、
少なくとも1000mgのビタミンCは入っていますし、
効果が無いことは絶対にないと思います。
今まで摂取してきた分の効果は確実にあったと思いますよ^_^
しかし水溶性の普通のビタミンC製剤と比較して、
リポソームビタミンCの方が凄く効果的であるということを明確に示した根拠や裏付けは今のところ存在しません。
(メーカーが出してる怪しい情報以外は。苦笑)
普通にビタミンCを日頃から多めに摂取している人からすれば、
それ以上の効果は見込めないと考えられます。
以上ざっくりまとめると、
リポソームビタミンCは普通のビタミンCサプリメントと大差無いんじゃないかなぁ
というのが個人的な見解になります(;^_^)ゞ
ただ情報があまり出回っていないだけに不確かなことも多く
、僕としても確実にこう言い切れないかもしれないなと思う部分もあります。
今後持論が変わることもあるかもしれませんので、
こちらについて何か情報をお持ちの方は是非情報提供頂けますと幸いです!!m(_ _)m
以上本日のお話でした!
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