「天然由来成分100%」の罠 | かずのすけの化粧品評論と美容化学についてのぼやき

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『天然由来成分100%』

 

 

 

という商品の謳い文句を時折見かけることがあります。

 

 

オーガニック系とかナチュラルコスメ系ブランドの商品によく見られますね。

 

 

 

 

いかにもナチュラル~な印象を与えるこの言葉ですが、

 

 

…実はかずのすけはこの言葉がとても嫌いです(´・_・`;)

 

 

 

 

 

 

 

なぜなら、この世の中に天然由来成分100%じゃない化粧品なんて存在しないからです。。

 

 

 

 

 

 

 

 

◎「天然由来成分」の真意


 

皆さんは「天然由来成分」と聞くと一体どんな成分を思い浮かべますか。

 

 

それこそ花や草木から直接取り出したナチュラルな成分とかでしょうか。

 

植物油とか植物エキスとか精油などなどでしょうか…。

 

 

 

 

 

 

しかしこれは大きな勘違いです。

 

 

 

 

実は世に存在する全ての化粧品成分…

 

例えば界面活性剤防腐剤紫外線吸収剤香料着色料鉱物油からシリコーンに至るまで、

 

その全ては「天然由来成分」と言えます。

 

 

 

 

 

というのも、

 

そもそも『天然由来』とは

 

「天然物から採れるものを主原料として生成された」

 

という意味です。

 

 

 

 

つまり『原料』が天然物であれば、

 

それが合成界面活性剤であっても「天然由来成分」ということになるのです。

 

 

 

言葉の意味をじっくり考えれば当然そういうことになるでしょう。

 

 

 

 

 

◎世に存在する全てのものは「天然由来」である

 

 

 

例えばかの悪名高い合成界面活性剤の「ラウリル硫酸Na」だって、

 

原料は『ラウリン酸』という脂肪酸で、この脂肪酸はヤシの実の油(ヤシ油)が主原料です。

 

 

ヤシ油を原料に生成されているならそれは「天然由来」ですよね。

 

 

 

そしてもしこれが石油から作ったものだったとしても、

(「石油系合成界面活性剤」って有名でしょう?)

 

 

『石油』なんて天然物の最たる例ではないですか(^_^;)

 

 

石油を人工的に生み出すことなど不可能です。

 

 

 

 

例えばシリコーンだって主原料は天然の「鉱物」ですし、

 

 

着色料や香料や紫外線吸収剤も元を正せば全て天然に手に入るものを原料としています。

 

 

 

 

逆に天然物を由来とせずに作られるものなどこの世にありますか?

 

 

どんなものでも材料は必ず天然物を使用しているはずです。

 

 

 

それこそPC部品や半導体みたいな機械類ですら天然由来100%です。

 

 

 

 

どのような物質も『ゼロ』から作り出すことは不可能です。

 

 

錬金術士か何かであれば話は違うかもしれませんが、

 

通常ならばその材料は必ず何かしらの天然物から採取しなければなりません。

 

 

 

 

 

このことから考えるに、

 

この世に存在する化粧品成分はその全てが『天然由来成分』と言えます。

 

 

 

 

だからこの世には天然由来成分100%ではない化粧品など一つも存在しないのです。

 

 

 

 

◎「天然」か「天然由来」か

 

 

ただし

 

「天然成分」

 

という場合はそれは確かにナチュラルな成分だと見ることが出来るでしょう。

 

 

 

天然成分というのは天然から採取して手を加えていないという意味です。

 

 

まぁ加えるにしても不純物を取り除く「精製処理」とか、

 

目的の成分だけを取り出す「抽出処理」くらいは許さるでしょう。

 

 

なので天然油脂を精製しただけの油とか、

 

天然物から抽出したエキスとか精油とか界面活性剤(レシチンなど)とかがあります。

 

 

 

 

このように

 

「天然由来成分」だと全ての成分がそれに当たってしまいますが、

 

「天然成分」の場合はその数がかなり絞られてくるということになります。

 

 

 

 

まぁ天然成分だからと言って肌に良いとかそういうわけではありませんが…、

 

そういう化粧品をお求めになられてる方は注意して探してみて下さい。

 

 

 

 

あと「植物由来成分」「植物成分」も同じように全く別物になるのでお気をつけて。

 

 

 

 

 

 

◎巧妙な「言葉遊び」

 

 

というわけでお分かり頂けたと思いますが、

 

 

実際に与えるイメージはほとんど変わらないのに

 

この「由来」という言葉ひとつを加えるだけでその意味は大きく違ったものになります。

 

 

これはとても巧妙な言葉遊びです。

 

 

 

 

 

聞いてしまえば何のことは無い話ですが、

 

ただ普通一般の方はかずのすけのように成分表示を見て「これは原料が○○だ」なんてことは分かるはずがありません。

 

 

だからもし「由来」という言葉に少々疑問を抱いたとしても、

 

それを確かめることができません。

 

 

「なんだかよく分からないけど凄いんだろう」

 

とヒョイと手にとってしまうかもしれません。

 

それが実はその人の得意としない合成成分が盛りだくさんの商品だったとしても。

 

 

 

 

 

これは本当に質が悪いなぁと感じます。

 

 

 

「天然由来成分100%」

 

僕はこの言葉、大嫌いです。

 

 

 

 

 

 

 

ところで、実はこの話を書くのは二度目になります。

 

ブログ立ち上げ後しばらくの大昔に既に話題に上げているのです。

 

天然「由来」成分配合って?

 

 

 

ただ結構古い記事ですからもう一度焼き直したいと思いまして…。

 

 

 

 

 

 

では以上、

 

くだらない言葉遊びに騙されることのないように。

 

 

 




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