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→http://www.differin.jp/patient/pdf/patient_guide.pdf より
はニキビ特効薬として最近多用されるようになった医薬品です。
欧米では1995年頃から広く使用されていましたが、日本では2008年にようやく承認されました。
日本は皮膚医学の発展がとても遅い国で、大体先進的な国と比較すると10年くらいの遅れがあると言われています(^_^;)
しかも「特効薬」と言われるくらい強力な効果を秘めているのでそれだけの副作用の注意があるとも言えます。
ディフェリンゲルの効果とそのリスクについてまとめていきます。
◎ディフェリンゲルの有効成分と作用機序
ディフェリンゲルは医薬品なので有効成分が配合されています。
ではディフェリンの有効成分は何か?
というと、
http://www.kegg.jp/medicus-bin/japic_med?japic_code=00055790
こちらを参考にすると『アダパレン』という物質名が記載されていますね。
さらに
http://www.differin.jp/doctor/differin_feature.html
こちらを見ていると、このアダパレンは『レチノイド作用』を持つ薬だと書いてあります。
なんでも
レチノイド様作用によって角質分化を「抑制」することで皮膚の角質が溜まるのを防いでニキビを出来にくくする
…のだそうです。
詳しいことはもう↓のムービーを見れば一発です。超わかりやすい!(笑)
http://www.differin.jp/doctor/acne_movie.html
ふむふむ、なるほど~。
しかし一点かずのすけ的に不思議な事がありました。
それはこのアダパレンが「レチノイド」の薬なのに「角質分化抑制作用」を持っているということ。
レチノイドは以前アンチエイジングコスメによく配合されている
『レチノール(パルミチン酸レチノール)』
という成分を紹介していましたが、
美容皮膚科のシミ取りなどに使われるこの成分の誘導体である『トレチノイン』は、
確か角質の分化「促進」効果を持っていたはずです…。
→http://ameblo.jp/rik01194/entry-11812007503.html
「促進」と「抑制」ではどうも今回のアダパレンの効果と噛み合いません。
そこで少しよく調べたところ、
何もトレチノインのように分化を促進するだけがレチノイドというわけではなく、
これらのように角質分化に影響を与える成分群を総じて『レチノイド』と呼んでいるということです。
ですから分化促進のレチノイドもあれば分化抑制のレチノイドもある。
ということですね。
簡単に言えば、
「代謝を促して皮膚を剥がすトレチノイン」とは逆で、
ディフェリンゲルは
角質の代謝を抑えて皮膚を薄くする(毛穴を詰まりにくくする)薬
とでも言えそうですね。
◎実際の有効臨床例約80%!
おどろくべきことにこの薬は実際のニキビ治療での効果として約80%の成功率を誇っています。
つまり使えば8割型治るか改善するということ。
これは薬の効果としては非常に高いと言えますね。
お医者さんが多用したがるわけです。
状態が悪いニキビの時はお医者さんの言いつけを守って上手に使用したいですね。
◎殺菌じゃないから悪化しにくい?
しかもディフェリンゲルは殺菌剤ではないので、皮膚常在菌を殺菌して悪化を誘ったり耐性菌を作る心配もありません。
そもそも菌の過剰繁殖によるニキビというのは実は少数派。
基本的には皮脂量の増大により毛穴が詰まってしまうことが殆どの原因です。
毛穴の詰まりを解消することに着目しているという点で従来の殺菌療法より有効と言えそうです。
ちなみに殺菌しすぎると後々の悪化・慢性化が怖いです。
→http://ameblo.jp/rik01194/entry-12054888154.html
このようにディフェリンゲルはニキビの治療においてとても画期的なメカニズムによってその効果を発揮するため、
これまでの治療と比較して非常に期待値の高い治療法ということが言えます。
しかしこれだけの効果を秘める医薬品。
もちろん注意点もたくさんあります。
◎副作用の発生率も80%!?
http://www.kegg.jp/medicus-bin/japic_med?japic_code=00055790#precaution.for.use
こちらの副作用の項を見ると書いてありますが、
その副作用発生率は544症例中429例(78.9%)、つまり約八割とこれも非常に高いですね!
その内訳を見ると、殆どが「乾燥」「不快感(刺激)」「皮膚剥離」「紅斑」「かゆみ」などなど…。
画像:http://www.differin-gel.info/sideeffect/ より引用
これはなぜかというと
実はディフェリンは簡単にいえば皮膚(角質層)を薄くする薬なので、
角層が薄くなった皮膚はまず第一に水分保持力が圧倒的に弱くなります。(乾燥)
さらに肌のバリア機能が低下するため、外部からの刺激に非常に負けやすくなります。(刺激・紅斑・かゆみ)
参考→http://www.differin-gel.info/sideeffect/index.html
つまりディフェリンゲルはニキビを沈静化するのと引き換えに
『塗れば肌を敏感肌にする』という副作用を持つのです。
殆どの人にこの副作用が生じるようですが大体は一ヶ月もすれば肌が慣れて状態が安定するそうです。
ただし中にはニキビ以外の症状(痒みや刺激)がひどくなってニキビ治療どころではなくなってしまうパターンもあるようです。
◎元々肌が薄く敏感肌の人には向かない!
このことから察するには、
元々肌が薄く敏感肌の人やアトピー体質の人にはこのディフェリンゲルは効果による刺激が強く働き過ぎるためあまり相応しくない可能性があります。
ディフェリンが効果的に働くのはでき始めのニキビなので、
膿が発生している赤ニキビなどの場合は抗生物質(殺菌剤)も併用する治療が行われます。
殺菌剤は菌類にダメージを与える薬なので、当然皮膚にも負担があります。
また乾燥が酷いからと保湿剤を塗布しすぎるのも皮膚に刺激を与える元です。
元々肌の弱い人がディフェリンを使ってさらに肌を弱めてから殺菌なり化粧品なりの刺激を受けてしまうと、
ニキビ以外の肌荒れを生じる可能性がうんと高くなるわけです。
なので元々肌が弱い人はディフェリンを処方された時は少しずつ慣らすようにつけたり、
副作用の症状が出たら程度によっては一旦使用を控えて様子を見るなど慎重になる必要がありそうです。
◎ディフェリンは「対症療法薬」
またいかに効果抜群と言えどディフェリンはあくまで「対症療法薬」、その場しのぎの薬です。
つまり根本の原因を自ら除去しなければ、
使用をやめればまた再発する可能性が高いということです。
ディフェリンは使用中角層が著しく薄くなるので、様々な刺激に弱くなるだけでなく「紫外線」の影響も強く受けるようになることが予想できます。
もしこれが慢性化して長く使用してしまうようになったならば紫外線の影響から老化が早く進むことが考えられますし、
また長期的にディフェリンで角質分化の抑制を続けていれば薬の使用をやめた時に何らかのリバウンドが生じる可能性があります。
(分化が乱れて正常な皮膚角層が上手く作れなくなる…とかあり得ますよね)
強い効果の薬なので出来るだけ短期の使用で終わらせるようにしなければなりませんが、
根本の原因を放置していれば再発と治療を繰り返すことになり、
ディフェリンを手放せない生活となってしまうかもしれません。
それはつまり常に肌を敏感な状態にしてしいるということと同義なのです。
ただニキビを薄くするだけが目的であればそれでも良いかもしれませんが、
もしそのさらに上の「美肌」を目的とするのであればニキビは完治させなければなりません。
そのために必要なのはまずは原因となる習慣を特定してそれを回避することです。
対症療法薬の力で症状だけ抑えつけても
美肌になることは絶対にありません。
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