化粧品の読み方 ~『精油』はできれば1種まで!~ | かずのすけの化粧品評論と美容化学についてのぼやき

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中々進まないシリーズですが少しずつ書いていきます^^;





以前までの記事では

・化粧品には「1%のライン」がある
→(『化粧品』の配合順の読み方 ~『1%のライン』を見破れ!~

化粧品中の「エキス」は無視すべし
化粧品の読み方 ~植物エキスは「無視」すべし!~



という内容をお伝えしてきました。


化粧品の成分を読む際、

確かに厳密な性能や効能を割り出したいときには

一つ一つの成分にも注目し、

どの程度の配合か予測して考えていく必要がありますが、


漠然と「良いのか悪いのか」とか「使用感はどんな感じなのか」

程度を予測するのには全部の成分を吟味する必要などなく、

効果の影響しやすい成分と配合量の多いものだけ見れば事足ります。


そもそも化粧品には全成分表が記載されてはいますが、

配合の詳しい分量は記載されていないので、

「1%のライン」以下は基本切り捨てのスタンスで臨む必要があるわけですね。

(慣れてくると色々と記載だけでは分からないポイントも見えてきますけどね)



しかし、

今日お話する「精油(エッセンシャルオイル)」については、

確実に1%以下の配合ですが中々無視も出来ない成分のひとつです。



かずのすけ流の解析ではこれをどう処理しているのか、

というお話になりますm(_ _)m



◎「精油」とは?


 

 

 

 

 



精油とは「エッセンシャルオイル」とも呼ばれる成分で、

化粧品界隈では植物エキスと並んで

「ナチュラル」「植物」「オーガニック」

なイメージを与える成分として頻繁に配合されています。



どちらも主に植物を原料に作りますが、

植物エキスと違うのは精油は『芳香物質』のみを取り出しているという点。

植物エキスとエッセンシャルオイル① ~その違いと利用について~


精油は基本的には「植物性の香料」としての利用が大半です。

※中には動物性のものあります。



ラベンダー油ローズ油ベルガモット果実油ハッカ油などなど、

『~油』と表記されているものもあれば、

芳香性の化合物を純粋に取り出した場合は

リモネンヒノキチオールなど、

化学物質名で表記されている場合もありますね。



「~油」と書いてあるので、

例えばオリーブ油アルガニアスピノサ核油などの『油脂』と混同しやすいので注意が必要です。


どっちだろうと思ったときは地道に調べてみましょう(^_^;)



精油はその特有の『香り』と、

中にはハッカ油やヒノキチオールなどのように

「医薬部外品有効成分」として登録されるものもあります。


上記の成分は主に「抗菌剤」に分類されていますね。


つまり配合しても殆どその効果が分からないエキスとは異なり、

精油は匂いや有効効果により確実に配合を実感出来るわけです。




◎「精油」のリスク


つまりこれだけ効果を実感しやすい成分ということは、

何らかのデメリットを持っていてもおかしくはありませんよね。


精油のリスクについては以下の記事で詳しくまとめていますが、

植物エキスとエッセンシャルオイル② ~そのリスクと正しい選び方~ 


大きく分けて3つのポイントがあります。

・皮膚刺激が強い

・アレルギーを起こしやすい

・「匂い」の体内侵入は防げない


という点です。

詳しくは上記記事をお読み下さいm(_ _)m



そもそもアルデヒドやアルコールなどの化学物質の濃縮体が精油の正体ですので、

それそのものに何らかの危険性があってもおかしくありません。

殺菌剤として用いられる精油がある点や、

精油の配合量が1%以下を基準とされている点を鑑みれば

たくさんの精油の配合は手放しで喜べることではないのです。



しかも精油は芳香成分。

もしアレルギーを起こすほど合わない香りがあったとしても、

「匂い」を完全に防ぐことは難しいです。


なので、

もしあなたがアレルギー体質であったりとても敏感肌であるという自覚がある場合は、

化粧品に配合される精油には気を付ける必要があります。




◎望ましくは「無配合」 入れても「1種類」が限度



『出来る限り刺激を抑えたい』

という化粧品を作る場合、

精油の配合は「無配合」が最も望ましいです。




何も入っていなければ刺激性のリスクもアレルギーのリスクもありません。

匂いもありません。なので使用感は素っ気ないかもしれませんが、

リスクが上がってしまうよりは良いと思います。



ですがどうしても原料臭が気になるとか、

退っ引きならない理由がある場合には香料の使用は致し方ない場合がありますよね。


その場合には精油の配合は「1種類まで」なら大体問題無いでしょう。

もちろん入れないよりリスクは上がりますが、

一つだけならまぁ許せるラインです。


その香りがとても好き!という人も居るわけですから、

その精油の配合がマイナスではなくプラスに働く場合も十分ありえます。



ですが2種類以上を混ぜている場合などは、

やはり敏感肌・アレルギー体質の方にはオススメ出来ない内容となります。

(肌が丈夫な方は気にしなくても良いですが^^;)


場合によっては5種類とかあれもこれも入っている場合もありますが、

そんなのは普通肌の人にもあまりオススメ出来ません。



多く入れれば入れるだけアレルギーに当たる確立は上がりますし、

精油くらいの効果の大きい成分だと、

アレルギー性の皮膚炎とかは結構顕著に出てきてしまいます。


そうならないようにするには、

出来る限り精油が配合されていないものを選んだ方が無難でしょう。






化粧品メーカーでは精油をたくさんブレンドしたことをアピールして化粧品を売っているところもちらほら見られますが、

こういうのはむしろ逆に危険というわけです。


やはり僕が良いなぁと思っているメーカーは、

精油はあまり入れませんし入れても本当に1種類までになっています。


何のコンセプトも無しにあれもこれも!ていう化粧品もたまに見られますが、

真っ当なメーカーならそんな適当な扱いはしません。


『精油』とはそれくらい扱いの難しい成分でもあるのでしょうね。



化粧品の読み方 ~『油脂』と『精油』 見分け方とその特徴~

 


 



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