リプロダクションクリニック東京 公式ブログ
  • 27Jan
    • 採卵周期中の出血③

      みなさん、こんばんは。第①回は出血の種類について、第②回は、採卵周期中の出血についてお話ししてきました。今回は、採卵周期開始についてお話しします。通常は、採卵周期開始は月経3日目くらいから開始することが多いのですが、これはどうしてでしょうか。月経3日目ごろのホルモン値のことを「基礎値」と言うなど、婦人科分野では月経3日目が1つのベースになっています。月経中のLH、FSH、E2、P4の値がいわゆるホルモンバランスのベースとなっているのは、月経1日目だと、その出血が不正出血か月経の始まりなのか分かりにくいことや、月経1日目だと、まだE2やP4が下がりきらないことがよくあること、逆に、5日目くらいになると早い方だと卵胞が育ち始まってしまうことなどが理由となっています。では、採卵周期の開始は月経何日目に行かなければならないのでしょうか、3日目が一番よいのでしょうか。自然周期は3日目から観察スタートとなり、低刺激も同様がよいと思われますが、刺激周期の場合は別です。2012年ごろから徐々に、「ランダムスタート法」が広まり始め、月経の3日目からでも、6日目からでも10日目からでも14日目からでも、なんなら排卵後である21日目でも月経直前の28日目でも、いつから排卵誘発を開始しても卵子の質は全く変わらないということが知られています。つまり、月経の出血と卵子・卵胞発育は全く独立したものであり、採卵周期中に出血することは、まだ卵胞発育していない1つの症状とはなりますが、それ以上のものではありません。新鮮胚移植をするのでなければ、採卵周期中の出血については、何も気にする必要はないのです。当院にもよく「採卵周期中だが出血したが問題はないのでしょうか」というお電話をいただくこともあるのですが、質問に答える私たち医師は、ほとんどの場合、「様子を見てください」と返事をすることになります。診察時に一応ご報告はいただければと思いますが、あわてたりする必要はありません。さて、以上3回にわたって、採卵周期中の出血について特集してきました。このブログはあくまでも公式ブログとしての立場を貫き、専門的な内容の論文紹介などは行いませんが、通院中の皆さんどなたも知って置いて頂きたいこと内容について、簡単すぎず難しすぎず、かゆいところに手が届く内容、をモットーに今後も特集していきたいと思います。皆さんの理解が深まることで、私たちがより充実した説明を提供できることが目的ですので、こういうことを教えてほしいというリクエストがあれば、コメントもしくはメッセージでぜひお寄せ下さい。それでは、次回をお楽しみに!リプロダクションクリニック東京

  • 26Jan
    • いただいたご意見への対応(内診室編②) [更新]

      内診室のスリッパがだいぶくたびれてきておりましたので、スリッパを新調いたしました。先行して9番に1つ置いてみたのですが、なかなかよかったので、全部屋用に購入し、つい先ほど交換配置しました。今日の午後の診察からご利用いただけます。リカバリーのものと同じで、少し明るい色調になっています。まだ使い込んでいないのでちょっと固いですが、そこはご了承ください。ところで、内診4と10に、退室検知用の呼び鈴がついておりますが、デザインが違うことをご存知ですか?4番は猫ちゃん、10番はワンちゃんとなっております。音も微妙に異なりますので、敏感な方は気づかれたかもしれません。まだお気づきでない方は、よく音の違いを聞いてみてください。リプロダクションクリニックでは、少しでも快適に皆様に通院していただけるよう日々努力してまいります。(写真の下に後日談)1/26追記鏡の横にファイル入れを設置したところ、ファイルをファイル入れにお忘れになったまま退室される方が1日数人いらっしゃったため、メディカルアシスタントと相談し、出入り口のドアに場所を移動してみました。もう数日様子を見てみたいと思います。

    • 【システム障害】iphoneをお使いの方へ

      年明けから、iphoneをアップデートした際に、呼び出しの通知がいかない不具合が生じている方がいらっしゃるようです。(連絡は行くが新着通知がいかないので気づかない、ということのようです)(なお、筆者がいろいろ試したところでは、アンドロイドは通知OK、iphoneだけ通知がいかないようです)提供先には対応を求めておりますので、今しばらくお待ちください。iphoneをお使いの方で、呼び出しの際に通知がいかない方は、メール通知をONにしていただきますよう、お願い申し上げます。方法は以下の通りです。画面右上の「三」のようなボタンを押すと以下のような画面になります。ここで「メールアドレス変更」をクリックメールアドレスは同じアドレスを入力、メール通知しないのチェックをはずして、「設定する」を押すこれで様子を見てみてください。なお、うまくいかない場合は、contact@reptokyo.jpに、ID、お名前、生年月日と、「メール通知復活希望」と記載の上、ご連絡いただければ、数日中に対応させていただきます。よろしくお願い申し上げます。リプロダクションクリニック東京

  • 23Jan
    • いただいたご意見への対応(内診室編①)

      みなさん、こんにちは。「内診室に、ファイルを置ける場所が欲しい」というご意見がありましたので、内診室③にファイルを置ける場所を作ってみました。運用上、うまくいくようなら、全部屋に設置したいと考えておりますが、不評だったり運用上問題があるようなら撤去するかもしれません。もしよろしければ、メッセージ等でご意見をお寄せください。リプロダクションクリニック東京

  • 21Jan
    • 採卵周期中の出血②

      みなさん、こんばんは。さて、前回は出血の種類(消退出血、破綻出血)について説明しました。では採卵周期中に出血する時はどのような時なのでしょうか。①なかなか卵胞が育たない時前回も説明した通り、E2、Pが上昇しないまま3~4週間たつと破綻出血が起こります。E2、Pが上昇しないということは、卵胞が育っていない、排卵していないことを意味します。つまり、クロミッドやHMG、レトロゾール等を使っている間に出血した場合、多くの場合は卵胞が育っていないために破綻出血が起こっているわけです。ここで注意したいのは、「出血するから卵胞が育たない」のではなく、「卵胞が育っていないから出血する」というのが、正しいストーリーです。ですから、卵胞が育ってくれば、破綻出血は自然とおさまってくる、とお考えください。だらだらとした出血が何日も続くのが特徴です。②ホルモン補充のあとの出血FSHが高い場合に、FSHを下げるために、ペラニンデポー(プロギノンデポー、オバホルモンデポー)等を注射し、FSHを下げようとすることがあります。これらの注射は、5mgで約10日、10mgで約12日程度効いていますが、E2値はは注射翌日に1000~2000以上となり、徐々に低下するように推移します。このE2低下に伴って出血することがあります。Pを注射したわけではないので厳密には消退出血とはやや違いますが、消退出血のようなイメージで注射の成分が体から抜けてくるのに対応して出血することもよくみられる出血です。月経のような始まり方で出血することが多い印象です。なお、ペラニンデポー(プロギノンデポー、オバホルモンデポー)によってホルモンバランスが整い、卵胞発育してきたような場合は出血は起こりません。また、出血が必ず起こるわけでもありません。③排卵期出血E2値は、月経中は低く、卵胞発育とともに上昇し、排卵期に一度大きく下降したあと排卵後に再上昇し、月経直前に低下して消退出血(月経)という流れを取ります。排卵期にE2が大きく下降する時に起こるのが排卵期出血です。注射の排卵誘発剤を使っている間は複数の卵胞が育ち、E2がある程度高くなることが多いのであまりありませんが、自然周期や低刺激の場合で卵胞が1(~2)個しか育っていない場合は、E2が50以下になることは珍しくなく、排卵期に出血が起こります。私見ですが、排卵期出血は30代半ばくらいに人生初の排卵期出血を経験する方が多いように思います(排卵痛も同様です)。卵胞発育のあとに出血するので、おりものに少量の血が混じるようなイメージの出血であることが特徴です。いずれの場合も、採卵周期中の性器出血の大部分は緊急性はなく、出血があっても、次の受診は基本的には予約通りで構いません。ただ、卵胞発育が順調であれば出血は起こらないわけですから、少し早めにご来院いただいて対処することもできます。その場合は、ご自身の判断で予約を早めて来院していただいて構いません。また、子宮悪性腫瘍で出血することがないわけではありませんので、定期的に子宮がん健診は受けるようにしましょう。次回のこのシリーズでは、「採卵周期開始は、月経3日目に受診するのが望ましいのか」についてです。お楽しみに。

  • 20Jan
    • 東京都で不育症検査助成について(更新)

      東京都内に住民票がある夫婦についてのみですが、不育症検査にかかる「検査費用」上限5万円までが助成となります(2020年1月より受付開始)他地域でも同様の助成がある自治体は存在します。要件は2回以上の流産あるいは死産・新生児死亡、もしくは医師に不育症と診断された方となります。当院でも診断書の記載が可能です。ポイントは以下の通りです。・2回以上の流産もしくは死産若しくは早期新生児死亡の既往があること、又は 医師に不育症と判断されたこと(追記:東京都からの連絡で、着床障害を目的とした不育症検査は対象外ということです)・事実婚でも同一住所に住民票があれば助成の対象となります。・(おそらく)所得制限はありません。・不育症検査のみならず、夫婦の染色体検査、子宮鏡検査、流産時の絨毛染色体も対象となります。・ただし検査開始時に奥様が43歳未満であることが条件です(それが子宮鏡等であったとしても、初回検査が42歳であれば、43歳になってから受けた検査も助成対象になる可能性があるということです)。・2019年4月以降に検査開始し、検査終了日から6カ月以内が申請期限となります。一般不妊検査については、東京都では別途助成があります。体外受精については、所得制限はありますが、別途助成制度があります(東京都港区は所得制限がない部分の助成もあります)詳しくは、東京都のホームページをご覧ください。http://www.metro.tokyo.jp/tosei/hodohappyo/press/2019/10/28/08.htmlリプロダクションクリニック東京

    • 採卵周期中、移植周期中の採血について(RCT)、不育検査の基準値見直しについて(RCT/RCO)

      リプロダクションクリニック東京(RCT)では、採卵・移植周期の採血有無や項目について再検討した結果、以下のように変更いたしますのでお知らせいたします。移植周期開始(ホルモン補充周期、自然周期)・ホルモン補充周期、自然周期とも、月経中の採血は原則行っておりませんでしたが、2020/2/1ご予約分より、移植周期開始の場合でも原則としてホルモン採血を行います(項目:E2、P4、βhCG) 理由:流産後はじめての移植や直近の周期で妊娠あるいは化学流産している場合、その他の事由でβhCGが残存していると妊娠率低下を招く可能性があるため、および、E2高値やP残存があるとその周期の治療方針の再考が必要となる場合があるため今後は、移植周期開始のご予約の場合診察前採血がありますので、予約時刻の30分前のご来院が必要となります。妊娠判定(ホルモン補充周期、自然周期)・2/1採血分から妊娠判定はβhCGのみとなります採卵周期開始・1/20から採卵周期開始にP4を追加不育症検査・年1回不育症検査の内容や基準値を見直しているが、1/4より、aPS/PT抗体の基準値等を見直し(治療基準の緩和)リプロダクションクリニックでは、個性豊かな医師陣が日々ディスカッションを行い、常によりよい医療を提供できないかと模索しております。今後ともよろしくお願い申し上げます。なお、リプロダクションクリニック大阪(RCO)でも同様の方針となる見込みですが、開始日が異なります(もう少しあとからになります)。大阪に通院の患者様はご注意いただけますと幸いです。リプロダクションクリニック東京

  • 18Jan
    • 採卵周期中の出血①

      皆さんこんばんは。今日から、質問の多い「採卵周期中の出血」について連載いたします。専門的な内容の論文紹介等は、松林医師や北宅医師のブログに譲るとして、公式ブログでは、日々のリプロダクションクリニックの診療でよくある質問(実際に皆さんが一番知りたい内容)について、診療の理解の助けになるような形で、不定期で分かりやすく解説したいと思います。今日は、採卵周期中の出血についてですが、まずはじめに、女性の性器出血について解説します。性器出血には、「消退出血」「破綻(はたん)出血」の2種類があります。消退出血とは、高かったエストロゲン(E2・卵胞ホルモン・女性ホルモン)や、プロゲステロン(P4・黄体ホルモン)が下がることに反応する出血です。排卵後(=高温期、黄体期)に高かったE2、P4が月経直前に下がって出血が起こることを月経というので、いわゆる通常の月経は消退出血ということになります。排卵が起こっているか、ホルモン剤投与で月経を起こす(いわゆるリセット)等の場合は、全て消退出血に分類されます。破綻出血とは、月経不順などでまったく卵胞発育・排卵が起こらず、E2、P4の上昇がないまま長時間(3~4週間)たつと、内膜が我慢しきれずに出血してきてしまうことがあり、これを破綻出血と言います。いわゆる、無排卵月経は、破綻出血に分類されます。よく、「この出血が生理(=月経)なんでしょうか」という質問がありますが、月経とは、通常約1ヶ月の周期で定期的に来る出血のことをアバウトに示す言葉ではありますが、その出血が月経かどうか等の質問に回答できるほど明確な定義は存在しないので、その出血が月経かどうか、ということを考えることに意味はありません。私たち婦人科医も、「生理のようですね」とか「生理ではなさそう」などとあまり深く考えずに言うこともありますが、何しろ定義がないので感覚的なものです。例えば、消退出血のことを生理(月経)と呼び、破綻出血のことを不正出血と言い分けることが多く、ただし無排卵だけど定期的に来ている出血のことも生理(=月経)と言ったりして一貫性がありません(分かりにくいですね)。つまり、その出血が月経かどうかということは、ほとんど重要ではないのです。次回は、採卵周期中の出血があった場合の原因や対処についてお話します(つづく)当コラムでは、ご感想や、こういった内容について知りたいというリクエストを募集中です。一部ではなく、できるだけ多くの皆さんに共通するようなベーシックな内容で、難しすぎない内容を考えています。メッセージにてお寄せください。

  • 16Jan
    • 採卵後の受精確認のご連絡方法について(RCT)

      リプロダクションクリニック東京では、明日1月17日採卵分より、採卵3日目の受精確認・分割確認のご連絡について、今までは午前10~12時にお電話いただくのみだった方針を、サービス向上を目的として、お電話いただくか、こちらから結果報告のメールを差し上げるかお選びいただけるようになりました。採卵数増加に伴い、お電話がつながりにくいことがあったほか、お仕事をされている方は仕事を抜けて電話するのが大変、胚がたくさんの場合にメモしきれない、すでに方針(初期胚凍結、胚盤胞凍結、あるいは初期胚で2個・残りは胚盤胞等)が決まっており、結果のご報告のみの場合は文章でもらったほうが分かりやすい、等のご意見を踏まえ、年末に試験的に3日間ほど導入したところ、大変好評だったことから導入を決定しました。メールの内容は胚管理システムがあらゆるデータを自動収集し、あらゆるパターンの方に対して皆さんが知りたいと思われる情報を分かりやすく過不足なく全自動で文章にし、胚培養士が最終チェックした上で送付いたします。1ヶ月にわたり医師とラボで推敲を繰り返し、予約システムと連動して、診察呼び出し等で通常皆様にご連絡しているご連絡方法(メールもしくはアプリ)でのご連絡を構築しました。入念に動作試験を繰り返した上での本格導入ではありますが、開始当初は不具合がある可能性もありますので、何かお気づきの点がありましたら、メッセージ等からご連絡いただければ対応させていただきます。(約4000文字のスクリプト(プログラム)を独自開発いたしました。大変でしたが、がんばりました。)従来通り電話で相談したい方、メール等での連絡はご心配という方は、もちろんお電話での対応も可能となっております。なお、今回の対応は先行してリプロダクションクリニック東京のみのものであり、リプロダクションクリニック大阪は当面はお電話でのご連絡とさせていただきますことを、あらかじめご了承ください。リプロダクションクリニックでは、今後も皆さまに質の高い医療を提供できるよう努めてまいりますが、何かご意見がございましたら、どうぞお寄せください。リプロダクションクリニック東京

    • 説明会の予定

      下記の通り体外受精説明会・一般不妊説明会を開催いたします。不妊症でお悩みの方やこれから人工授精・体外受精を受けようと考えておられる方のために、 説明会を開催しています。当院の治療方法・方針をスライドを使ってわかりやすくご説明します。開催日時は、下記の予定ですのでご参加をお待ちしています。今後のの説明会の予定は以下の通りです。一般説明会■2020年01月12日(日) 18:00~■2020年02月09日(日) 18:00~■2020年02月29日(土) 18:00~(1時間程度を予定しています)一般妊娠治療説明会でお話する内容 妊娠の基礎知識 不妊症とは? 加齢による卵子・精子への影響 年齢と妊娠の関係 男性と女性の不妊症の検査 男性と女性の不妊症の原因 治療による妊娠率 早めに体外受精が望ましい場合 「ふたり」で治療する、ということ体外受精説明会■2020年01月11日(土)18:00~■2020年01月18日(土)18:00~■2020年01月26日(日) 18:00~■2020年01月18日(土)18:00~■2020年01月26日(日)18:00~■2020年02月08日(土)18:00~■2020年02月15日(土)18:00~■2020年02月23日(日)18:00~(1時間程度を予定しています)体外受精説明会でお話する内容 妊娠の基礎知識 加齢による卵子・精子への影響 年齢と妊娠の関係 体外受精の方法 体外受精のリスク 体外受精の費用 「ふたり」で治療する、ということ会場の都合のため、予めご予約が必要となります。診察券をお持ちでない方(まだ受診されていない方)は、お電話(リプロ東京は、03-6228-5351、リプロ大阪は、06-6136-3344)でご予約ください。ご夫婦のいずれかでも当院の受診歴がある場合は、@link予約システムよりご予約ください。リプロダクションクリニック

  • 11Jan
    • ある夏の日の夜

      忘れもしない一昨年の夏の日の診療終了後。その日は、診察が遅くまでかかり、すごく疲れていたんだけど、翌日の準備をしなきゃと思って、1Fのスタバでコーヒーを買って、トボトボと廊下を歩いていたら、ある患者さんに声をかけられた。その日に妊娠判定陽性だったSさんだった。自分が診察はしていなかったけど、その日判定だった方はなんとなくチェックしているので、顔を見て私は彼女が妊娠していたことを知っていた。長い間苦労されていた方で、当院では初回の移植、移植したのは私だった。当時、私はリプロに転職して4ヶ月、豊富な経験があり満を持してリプロに来たつもりだったけど、新しい環境、慣れないことも大変なこともあり、笑顔が減っていた私。「先生が移植してくれたんですよ、移植の時、笑うと妊娠するよって言われて楽しく過ごしました。それがよかったのかな。先生もがんばってください」と。そういえば移植の時、手術台で緊張してたから、そんなこと言ってあげた人がいたな、、、そうか、うまくいってくれたのか。私の言葉がそうであったように、その言葉も何気ないものだったのだろうけど、どこか私を励ますかのように声をかけてくれたその一言に目頭が熱くなった。もっと気の利いた言葉がいくらでもあるだろうに、「おめでとうございます、よかったです」なんて月並みなことしか言えなかったけど、気持ちの通った生殖医療を志した若かりし頃を思い返し、みるみる自分の心に瑞々しさ、パワーが漲ってるくのを感じた。力の限りがんばって、1人でも多くの人に幸せを届けよう、あらためてそう誓った、ある夏の日の夜。このお話しはノンフィクションです。この方は、その後、元気な女の子をご出産されました。本当におめでとうございます。なお、リプロダクションクリニック東京では、皆様からの嬉しいご報告を募集中です。メッセージ、お手紙、ホームページのお問い合わせページからのご連絡等でお寄せください。お待ちしております‼️リプロダクションクリニック東京(土信田)

  • 10Jan
    • 黄体フィードバック法(PPOS)について

      みなさん、こんにちは。今日は、当院で行っている、「黄体フィードバック法」についてお話しします。採卵までの卵巣刺激方法には大きく分けて、「自然周期」「低刺激周期」「刺激周期」とあり、刺激周期を、中刺激とか高刺激などと分けてみることもあります(実際にはクリニックによって呼称は大きく異なり、同じやり方でも違う呼び方をすることが少なくありません)。毎日HMG注射を打ついわゆる高刺激には、ショート法、ロング法、アンタゴニスト法のほかに、黄体ホルモンを内服しながらHMGを注射をする方法があり、当院では黄体フィードバック法と呼んでいます。決まった呼び名はありませんが、英語では、PPOS(Progestin-primed Ovarian Stimulation)と表記することが多いようです。ショート法・ロング法は月経中からずっと点鼻薬で排卵を抑制する方法、アンタゴニスト法は通常は注射で排卵を抑制する方法、黄体フィードバック法は黄体ホルモンの内服薬(ルトラール等)で排卵を抑制する方法です。話は変わりますが、皆さん子供のころに、ご両親に「勉強しなさい!」と言われたこと多かれ少なかれあると思いますが、たとえば、数回「勉強しなさい」と言われたらがんばるでしょうけれども、連日連夜言われ続けたらやる気をなくしてしまうことでしょう。ショート法、ロング法は、この論法で、点鼻薬は、「排卵しなさい」という信号なのだけれども、月経中から点鼻を続けることでいやになってしまい、「もう排卵なんてしないよ」という体の状態にしてしまうものです。(このメカニズムをダウンレギュレーションといいます。この方法は医師国家試験にも出題されるヤマですが、筆者は学生時代、なんだか難しくていまいちよくわかりませんでした)アンタゴニスト法は、「排卵するな」という注射をするものであり、全く逆の薬なのに最終的な作用は同じになるというのはおもしろいですね。黄体フィードバック法は、このどちらでもなく、「排卵後はもう排卵しない」という理論で、黄体ホルモンの内服薬を飲み続けるとLHサージが抑制され、排卵しなくなるというものです。点鼻ではないので確実であり、注射ではないので身体的経済的負担が少ない非常に良い方法ですが、卵巣機能がある程度保たれている場合にうまくいきやすい特徴をよく考慮して計画を立てる必要があります。メリットとしては、他の方法でうまくいかなかった方が、黄体フィードバック法で見違えるような良い結果が出た、というも少なくないこと、成熟率に難がある場合に、アンタゴニスト法と同様にダブルトリガーが使える点がメリットです(ショート・ロング法はダブルトリガーができない)。また、排卵してしまうこともほとんどないのでLHサージが出やすい方にも向いています。新鮮胚移植ができない点と、卵胞が少なかったり排卵などで途中でタイミングや人工授精に切り替えたりすることができない点が欠点ですが、そもそもの排卵リスクが低いこともあり、当院の柱の治療方法の1つとなっています。私たちは、自然周期、低刺激、中刺激、高刺激(アンタゴニスト法、ショート法、ロング法、黄体フィードバック法)、ランダムスタート法、FSH調整法などさまざまな治療の引き出しを持ち、その中で使う薬剤の量や種類も多種多様です。周期中のホルモン値で微調整を繰り返しながら、少しでも質の良い卵子を育てられるように工夫しています。リプロダクションクリニック東京

  • 06Jan
    • 嬉しい報告

      皆さんこんばんは。今月の嬉しい報告です。①着床の窓 12月は、ERPeak検査(着床の窓の検査)をするなどして、着床の窓をずらして移植し、妊娠された方が12人おられました。 当院では、ただ単に着床の窓の検査をするだけではなく、過去に移植した時の胚の状態(グレード、回復状況)、治療歴、妊娠歴・着床歴等を全て考慮した上で、検査結果をベースに最適な移植時期をご提案いたします。 (ERPeak検査は、現在、当院で採卵・移植を行う方にのみ行っております)②リプロ初移植で妊娠 12月は、他院治療でうまくいかず、リプロの初回移植で妊娠された方が、11人いらっしゃいました。もちろん、病院との相性もありますので、一概にいい悪いということではありません。しかし、それでもすぐに結果を出して差し上げられたことは、非常にうれしく思います。③先月よりは少ないですが、12月も45歳以上の方が、2人妊娠判定が出ております。妊娠される方は、自然周期やホルモン補充周期、SEET法・GCSF子宮内注入法、スクラッチ法、初期胚移植1個移植、初期胚2個移植、2段階移植、胚盤胞1個移植、胚盤胞2個移植など、実にさまざまなパターンの方がいらっしゃいます。当院の取り組みの結果、たくさんの方に結果を出せていることを幸せに思います。今後も不定期に更新していきたいと思います。リプロダクションクリニック東京

  • 01Jan
    • 新年のご挨拶

      新年明けましておめでとうございます!本年もよろしくお願いいたします。リプロダクションクリニック東京 医師部より、皆さまへのご挨拶を申し上げます。竹内 巧 院長新年おめでとうございます。リプロダクションクリニック東京は今年で開設3年目を迎えます。「ふたりで取り組む不妊治療」をコンセプトとして、最短の準備期間で適切な治療を提供することを目標に診療してまいりました。結果、昨年もより多くの患者さんに卒業していただきました。しかしながら、満足できる結果が得られていない患者さんもおられます。全ての患者さんに納得いただける様に、常に最新の情報に目を配り、それぞれの患者さんから学ぶことも怠らずに、スタッフ間で議論を繰り返し、最善の治療法の確立を目指します。当院のスタッフは皆、ユニークな才能の持ち主です。ひとりひとりが、プロフェッショナルとして真摯に患者さんや卵子、精子、受精卵に接し、今年もひと組でも多くのカップルに満足いただけるように、全員一丸で診療に取り組みます。松林秀彦 SV新年明けましておめでとうございます。皆さまの願いが最短で叶えられるよう、今年も全力で取り組みます。妊娠治療には、知識と技術だけではなく、洞察力と応用力が重要だと私は考えています。リプロ大阪と東京の180名がワンチームとなって、2020年の1年間頑張って参りますので、よろしくお願いいたします。土信田雅一 診療部長・看護診療支援部長新年おめでとうございます。リプロダクションクリニック東京は、ただ最新なだけでも、ただブログが有名なだけでも、ただ技術が優れているだけでもなく、もちろん、オプション検査が豊富なだけでもなく、それらを有機的に生かし合いながら治療を進めていきます。もちろん、必ずしもよい結果ばかり出るわけではありませんが、そういう時は、状況を分かりやすく説明した上で、じゃあどうしていこうか、何が最善なのか、何が必要なのか、つねに未来を見据えて皆さまに次の一手・ビジョンを示し、結果につなげていく、それが医師の役割だと信じています。個性豊かな人間性の医師団は皆、とてもまじめで仲良しで、いつも患者さんのことを考えています。苦労した患者さんがやっと妊娠した日・卒業した日には、「〇〇さん妊娠したよ!」と、即座に情報共有して、皆で喜び合っています。そんな人間らしい気持ちを決して忘れず、豊富な経験に基づく確かな技術力・判断力を総動員して、雨の日も、晴れの日も、嵐の時も、私達は常に全力で治療に取り組みます。一緒にがんばっていきましょう!大原康弘 医師明けましておめでとうございます。昨年は私にとって、大きな変動の年でした。半年前にここリプロダクションクリニックに迎えていただき、素晴らしい恩師、同僚に出会えたこと、そして多くの患者さまのお手伝いができることは、これ以上ない幸せです。今年も、皆様お一人お一人のお力になれるよう誠心誠意頑張りますので、よろしくお願い申し上げます!リプロダクションクリニック東京

  • 30Dec
    • 2019年1年間ありがとうございました。

      リプロダクションクリニックは、本日をもちまして本年の全ての診察を終えました。この1年間、たくさんの皆様にご来院いただき、ありがとうございました。おかげ様で、治療周期数は昨年を大きく上回り、さらにたくさんの皆様が卒業される結果となりました。もちろん、たくさんのうれしい報告をいただいた半面、中には厳しいご意見をいただくこともありました。私たちは毎週ミーティングを行い、見えない部分が多いですが、できることから日々たくさんの改善を行い、より良い診療を提供できるよう努めております。システム面でも、印刷物の改良や、誤投薬防止セーフティネットの強化などは毎週のように行っております。安全面では、年4回の防災訓練を実施、安全管理委員会を12回開催、年末には今年1年を各部署ごとに振り返り、反省と来年への抱負を掲げ、語り合いました。少しでも多くの方に妊娠していただけるよう、診療終了後には医師は毎日集まり、その日にあったことを報告し合い、意見交換をして、少しでも何かできることはないか、日々成長をと考えています。来年も、リプロダクションクリニックは、1人でも多くの方に幸せをお届けするために全力を尽くすことをお約束いたします。多くの検査や治療の引き出しを持ち、年齢や卵の質ばかりのせいにせず、簡単にはあきらめず、常に次の方法を、前向きにご提案するのが私達のチームリプロのスタイルです。ぜひ、私たちといっしょに頑張りましょう!それでは、皆様、よい新年を迎えください。リプロダクションクリニック東京診療部長 土信田雅一(追伸:なお、年頭にはリプロの各医師より皆様へメッセージをお送りする予定ですので、お楽しみに)

  • 29Dec
    • 年末年始お休み中の対応について(RCT)

      リプロダクションクリニック東京は、12/31~1/3まで休診いたします。この間は、代表番号へのお電話はつながりません。また、HPよりお問い合わせいただいたメールへの返信は、カルテの確認ができない関係上、原則として1/4以降となりますが、お問い合わせそのものは可能です。なお、年末年始も、培養部のスタッフは毎日出勤して、皆様の大切な胚のお世話をさせていただきます。少ない人数での対応となりますので、受精確認業務以外のお電話には一切対応しない取り決めとしておりますので、ご理解とご協力をお願いいたします。1/4はお電話が大変つながりにくいことが予想されますので、つながりにくい場合は、少しお時間をあけておかけなおしいただきますよう、お願い申し上げます。採卵あるいは移植希望で年末年始に月経が来た場合は、月経2~4(5)日目にかかわらず、1/4以降のご都合がよいところでまず一度ご来院いただければと思います。D5までの受診なら対応できる場合が多くあります。なお、妊娠中の患者様につきましては、①月経初日程度の出血であれば、外出・旅行・仕事をひかえて自宅安静を。 バイアスピリンを内服している場合は、出血している場合は中止。ヘパリンは継続。②月経初日~2日目の間の量の出血であれば、安静でおさまってくるようなら上記対応で経過観察。③どんどん増えてくる、あるいは月経2日目より明らかに多い量の出血であれば、近隣の産婦人科へ受診といった形が対応の目安となります。よろしくお願いいたします。リプロダクションクリニック東京

    • 胚培養士募集のお知らせ

      リプロダクションクリニック東京では、胚培養士を再募集いたします。2019年の当院の診療も残すところ2日間となりましたが、本年も多くの患者さまにご来院頂き、採卵件数も増加しておりますため、より高レベルで安定した培養環境を提供し、患者対応などのサービス向上を目指して、胚培養士を再度募集致します。対象は、・2019年度新卒者・既卒経験者のキャリアアップ採用となります。新卒者でも、当院の研修プログラムにてしっかりと教育致します。経験者は、即戦力として、互いの技術を擦り合わせ、チーム全体の向上を目指します。当院の培養部の目指すところは、1. プロとして、自分達の出した結果に責任を持ち患者に説明できる2. 常に最新の情報に耳を傾け、検証した上で有用性のあるものを取り入れる3. 国内のみならず、国外にも新しい知見を発信する資格取得や国内学会発表のみならず、国際学会での発表を若いうちから経験することを強く推奨おり、その機会を提供します。環境を変えてステップアップしたい、新たな取り組みを始めてみたい、リプロダクションクリニックとその患者を助けたい、など、動機は様々あると思いますが、生涯の仕事として、常に学ぶ気持ちと謙虚な心を忘れず、情熱と協調性がある方を募集します。ぜひいっしょに当院のembryology teamの一員として盛り上げましょう!希望者は、氏名、年齢、住所、電話番号、メールアドレス、および簡単な職歴(最終学歴)を記載し、下記メールアドレスまでご連絡下さい。recruit@reptokyo.jp 総務部 採用担当 宛胚培養部 部長

  • 27Dec
    • 年末年始の診療予定(RCT)

      リプロダクションクリニックの今後の診療予定は以下の通りです。12/30最終日で混雑が予想されることから、リプロ東京は9:00から予約開始いたします(リプロ大阪は10:00予約開始となります)。なお、12/30は極めて混雑が予想されますので、通常よりも待ち時間がかなり多くかかる時間帯が予想されます。どの方も公平に対応させていただくため、原則として、「お急ぎ」「〇時までに帰りたい」等のご要望にはお応えいたしかねます。年末となりますので、お帰りの時間にご注意ください(体調がどうしてもすぐれない等の場合はご相談ください)。ご了承の上ご予約いただくか、もし待ち時間についてご納得いただけない場合は、12/29以前のご来院をご検討ください。また、混雑対策として、12/30は医師のご希望はお伺いしない予定としておりますので、あらかじめご了承ください。12/31~1/3年末年始休診なお、培養部は毎日稼働しておりますが、採卵後のお電話等は一部時間が異なりますのでご注意ください。また、受精確認業務以外のお問合せには対応できません。あらかじめご了承ください。出血、腹痛、高熱、体外受精・胚移植周期中における薬の使い間違いなど、緊急連絡先については稼働しておりますが、通常の年末年始を過ごしているスタッフが当番で電話を持っている状況ですので、カルテの確認ができない状況での回答となります。その点だけご了承ください。採卵・移植・手術は、12/30まで、および年始は1/4からは通常通り行います。1/4~年初で混雑が予想されることから、リプロ東京・大阪は9:00から予約開始いたします。なお、その後も土日月祝は、9時診察開始となります。なお、1/4は極めて混雑が予想されますので、ご予約いただいても通常よりも待ち時間が非常に長くなります。どの方も公平に対応させていただくため、原則として、「お急ぎ」「〇時までに帰りたい」等のご要望にはお応えいたしかねます。年始となりますので、お帰りの時間にご注意ください(あるいは体調がどうしてもすぐれない等の場合はご相談ください)。ご了承の上ご予約いただくか、もし待ち時間についてご納得いただけない場合は、1/5以降のご来院をご検討ください。今後も定期的に更新をしてまいります。また、災害時(台風・地震など)の緊急のお知らせなどもこのブログを通じて発信してまいります。ぜひ、フォローをお願いします。このブログは、リプロ東京 診療部長の土信田がメインで担当いたしますが、個人ブログではありませんので、他のスタッフも発信してまいります。今後ともよろしくお願いいたします。

  • 25Dec
    • メリークリスマス!(嬉しい報告12月①)

      メリークリスマス!皆さん楽しいクリスマスをお過ごしでしょうか。今日、卒業したご夫婦のお話しです。そのご夫婦は、他院で治療に苦労され、一度として前向きなことを言ってもらえず、意を決して8月に当院を初診されました。初診当日、当院の前向きな姿勢、希望、勇気をお感じになり、ここなら頑張れそう!もし仮にだめでも納得できる、と思っていただけたということです。その日のうちに、さまざまなオプション検査を行って、必要なサポート対策をしっかり行った上で臨んだ初回の採卵、初回の移植で見事妊娠され、本日卒業されました。ご夫婦そろって、初診の時に勇気をもらえ、だから今がある、一言お礼が言いたくて、と感謝を伝えてくれました。初診を担当させていただいたのは筆者だったのですが、筆者は、そんなことを言われて、ウルウル大変感動したのですが、恥ずかしかったので、「ありがとうございます」とだけ頭を下げました。もしお読みだったら、、本当はとっても嬉しかったです。この場を借りてお伝えします。クリスマスイブの卒業に、「サンタさん、来ましたね!」と大喜びでの卒業となりました。リプロダクションクリニックは、勇気と希望を示して、しっかり結果も出すクリニックです。もちろん、全ての方に結果を出して差し上げられるわけではありません。しかし、私たちは、なかなか出ない方々にも決してあきらめず、どんな時も一生懸命次の一手をしっかり考え、ビジョンをお示しします。それが、チーム・リプロです。まだ当院を初診されていない方、ぜひ、私たちと一緒に頑張りましょう。リプロダクションクリニック東京

  • 24Dec
    • ヘアカラーについて

      筆者は本日、髪を切ってきました。といっても、この公式ブログは、個人ブログではありませんので、筆者(本日は土信田がお送りしております)のプライベートなどどうでもよいのですが、妊娠中あるいは妊活中のヘアカラーについてのご質問が多いので、今日はそれについてです。松林医師のブログにもある通り、ヘアカラーはタール系以外のカラー剤は一応多分大丈夫ということになっていますが、医師によっても、あるいは患者さん(妊婦さん)にとっても、あるいは美容室・美容師にとっても様々な考え方があり、結局何が正しいのか、とご心配な方もおられることでしょう。そこで、筆者はいつも通っている美容室の担当の美容師Nさんに、意を決して「実は自分は産婦人科医なのだが」と明かした上で、実際の美容業界ではどういう説明をしているのか、聞いてきました。(とりあえず、ずっとIT系と言っていて、なるほどなるほど、と言われていたので、ものすごくびっくりされましたが)その美容師さんの個人的な見解は大いにあるでしょうが、だいたいこういうことになるようです。・美容業界的には、自分の施設で使用するカラー剤が妊娠にどの程度影響するかは把握していない・把握していたとしても専門外だし責任も持てないので確定的なことは言えない・希望すれば、カラー剤の成分表を見せてお客さんに判断してもらっている・ただ、成分表なんて見せられて分かるお客さんなんてほとんどいないわけで、「まあいいですお願いします」という場合はカラーをしているし、迷われて判断できない時は、あとはお客さん判断、心配ならおやめになってもよいのでは、とやんわり説明しているということのようです。生殖医療を専門とする医師も、以前は散々産科外来で妊婦さんを診察し、自分でもお産を取ったものです。私もそうです。そして、実際に、妊娠中のヘアカラーで何かあったという経験がどの程度あるかといえば、まずないわけです。そういう実情もあり、医師によっても、美容室によっても、妊婦さんにとっても、色々な考え方の人がいることになるわけです。ただ、美容室によりカラー剤は全く異なり、また妊娠後はどのみち子育てのために、なかなかヘアカラーまで時間が取れないのが実情です。そのため、ブラウンなどに染めていた方も、妊娠を期に徐々に、いわゆるプリン状態を経て黒髪に戻して、最終的にはショートにする方が実際には多いようにも思います。美容院にお金をかけるなら、かわいい子供服をもう一着買ってあげたくなるのもまた、親心です。何事にも100%はありませんから、確実を求めるのなら避けられるものは避けることになるでしょう。一方、果たしてそこまでするのか、妊娠後のオシャレの在り方まで思いを馳せた上で、さあどうするか、どこまで慎重になるか、最終的にはご本人の考え方次第ということになるでしょう。