■ フロントフォークのオイル漏れ修理等

 導入から10年以上が経過した管理人のヤマハマジェスティS「ねこうめ」
 しばらく前から左側フロントフォークからフォークオイルが漏れる症状が発生し、応急処置を行うことでしばらくの間は回復していたのだが、林道走行等の影響があったのか、再びフォークオイルの漏れが発生している。

 (参考)フロントフォークオイルが漏れたので応急処置【一時】ヤマハマジェスティS「ねこうめ」

 大洞峠 大林林道 郡上八幡あたり#2 【スクーターで林道b】ヤマハ マジェスティS「ねこうめ」

 そんな本車のフロントフォークについて、抜本的な対策として「オイルシールの交換」と、ついでにフロントフォークの「フォークオイルの粘度を変更」を実施することにした。

 そんなマジェスティSのフロントフォークまわり整備作業のうち、今回は#1bとして「フロントフォークを外す」までの段階について。
本内容は管理人が行った活動の記録だったりする。
各名称等は管理人が使用しているもので正式なものではないかも。
こんな記録を参考にせず、正しい情報を入手して、正しく活動されたい。
万一、参考にしてしまう場合には自己責任で。

■ 作業とか(フロントフォーク外し)

 前回、 フロントフォークの整備#1a【オイルシール等交換】外装外し ヤマハ マジェスティS「ねこうめ」 でフロントフォークを抜き取るための外装を取り外し、その後にフロントホイール・ブレーキキャリパーといった部品を取り外し、フロントフォークを抜き取る準備を行っている。
 フロントパネルなど、外装を外したフロントまわり。
 
 フロントホイールのまわりを覆うフェンダーの接合部を留めるスクリュを抜いて、
 
 接合部を外す。
 
 接合部を開いて左側フロントフォークをアンダーブラケット(ステムの三又部分)に留めている部分を確認。
 
 2本のボルトで留められている。
 
 念のため固定状況を記録しておく。(右側のクランプ部分も同様に記録しておいた)
 
 フォークを抜き取る準備を思い出して、
 ブレーキキャリパーを留めるボルトを抜いて、
 
 ホースラインを留めるクランプを緩め、
 
 ブレーキキャリパーをフロントフォークから取り外しておく。
 
 いちおうブレーキキャリパーとブレーキパッドの状況確認。
 この時は軽く清掃のほか、特にブレーキキャリパーまわりの作業を行っていない。
 この後、ブレーキホースに負荷がかからないようにキャリパーまわりを吊り下げておく。
 
 フロント回りを吊り下げる前に、
 
 (タイヤが接地して)車体が安定している状態で、
 
 各種ボルト類を緩めておく。
 (車体を吊ったりして不安定な状態で大トルクでボルトを緩めるなどすると車体が不安定になって倒したりしかねないので)
 
 フロント回りをタイダウンベルトを用いて上から吊り下げ、
 
 フロントタイヤがわずかに浮き上がる程度に持ち上がった。
 
 補助的に(念のため)車体の下回りをジャッキを用いて支えておく。
 
 その他、車体を吊り下げているタイダウンベルトに問題が発生した場合に備えて別の方法でも車体を支えておく。
 
 フロントホイールのアクスルシャフトを抜いてフロントホイールを外す。
 幸いなことにシャフトに大きな赤錆などは見当たらない。
 
■ フロントフォークの抜き取り
 フロントフォークを抜き取るのだが、とりあえずクランプボルトを緩める。
 
 フロントフォークの上端付近に脱落防止用のCクリップが取り付けられている。
 仮にフォークを固定しているクランプボルトを抜き取っても、このCクリップが残っているうちはフロントフォークを抜き取ることができない。(安全対策)
 フロントフォークを抜き取るだけなら、フロントパネル等の外装を取り外さなくても作業できそうなのだが、このCクリップを抜き取ることが困難なので、わざわざ外装を外して作業を行うことなる。
 フロントフォークの整備時など、わざわざ外装を外さなくてもフロントフォークが抜き取れるよう、外装が付いた状態でCクリップを抜き取ることができるよう、薄口の工具を使ってCクリップを抜き取る練習をしておいた。
 (整備性の面から常時Cクリップを取り外しておくという方法もあるのだろうが、安全面を考えるとCクリップの除去は避けておくべきと判断している。)
 (もし、フロントサスペンションのセッティングを出す作業を行うなど、頻繁にフロントフォークを脱着する機会があるなら、Cクリップの一部を折り曲げて、フォークの溝にクリップがしっかり嵌り、かつCクリップを工具で引っ掛けて外せるように変形∂的な形状のクリップを用意して取り付けた方が(Cクリップを取り外した状態よりは)マシだろう。)
 
 Cクリップを外して、
 
 フロントフォーク(車体左側)が抜き取れた。
 インナーチューブのクランプ部分に錆がみられるのだが、
 
 ウェスで拭き取ると錆の大部分が除去できた。
 
 インナーチューブの状況。
 
 上端付近のCクリップが嵌る溝と、クランプ部下端付近の錆跡。
 
 続いて右側フロントフォークの取り外し作業に移るのだが、
 右側フロントフォークの抜き取りには、フェンダーの穴からCクリップを抜き取るなどの作業を行うことになる。
 作業用の穴に嵌められたゴムキャップを外し、
 
 作業用の穴から右側フロントフォークのトップ部分を見る。
 
 Cクリップを外す。
 
 クランプボルトを緩める前に、締結状況等を記録した後、ボルトを抜いてフロントフォークを外している。
 
 やっぱり錆が付着している。
 
 錆を拭き取った後、少し錆の跡が残るのでコンパウンド等を用いてウェスで磨いて錆を除去しておく。
 
 「三又」側の錆の状況。
 こちらもウェスで拭き取っておく。
 
 左側、フロントフォークをクランプしていた部分の錆の状況。
 
 ここで、管理人の趣味の防錆作業として、
 ステムシャフトの内部とか、
 
 「三又」付近のフレーム側ガセット溶接部分とか、防錆剤を塗布しておいた。
 
 抜き取ったフロントフォーク2本。
 
 フロントフォークがない車体側。
 
 次回、フロントフォークそのものに対する作業に入る予定。
 
 
 
 
 

激動の1月【毎月】 2024年01月