■ フロントフォークのオイル漏れ修理等

 導入から10年以上が経過した管理人のヤマハマジェスティS「ねこうめ」
 そのフロントフォーク(の片側)は、しばらく前からオイルシールに異状があって、そのフォークオイルが漏れていたりする。

 (参考)フロントフォークオイルが漏れたので応急処置【一時】ヤマハマジェスティS「ねこうめ」

 とりあえず「応急処置」でフォークオイル漏れの症状はおさまっていたのだが、それもしばらく(1年半ほど)するとフォークオイルの漏れ症状が再発してしまった。

 (参考)大洞峠 大林林道 郡上八幡あたり#2 【スクーターで林道b】ヤマハ マジェスティS「ねこうめ」

 そんな本車のフロントフォークについて、フォークオイルの漏れを根本的に修理するためにオイルシールを交換することにした。

 ついでにフロントフォークの「動きの硬さ」を解消するために、フォークオイルの粘度を変更して様子を見ることにしたのだった。

 そんなマジェスティSのフロントフォークまわり整備作業のうち、今回は初回(#1a)として「フロントまわりの外装外し」などフロントフォークを整備できるように準備をする段階のはなしについて。
本内容は管理人が行った活動の記録だったりする。
各名称等は管理人が使用しているもので正式なものではないかも。
こんな記録を参考にせず、正しい情報を入手して、正しく活動されたい。
万一、参考にしてしまう場合には自己責任で。

■ 作業とか(フロントまわりの外装外し)

 まずはフロントフォークまわりにアクセスするための準備段階として、外装を外していく。
 雪とか雨とかが空から落ちてくる、冬の寒い時期に凍えながらの作業開始である。
 
 フロントまわり。
 
 YMT(台湾ヤマハ)スクリーンとフロントバスケットの脱着方法の簡素化については、フロントバスケット(前かご)の脱着方法を簡易化【改修】ヤマハ マジェスティS「ねこうめ」でアップ済。
 
 以前はスクリーン単体を外した後、バスケットを取り外す必要があった。
 
 それと較べたら作業は容易になったので、整備性は良くなったはず。(ノーマル並み+ボルト5本分抜くほどの手間)
 
 ほぼノーマル状態になったフロントまわり。
 スクリーンやバスケットを装備していない車両は、この段階から作業を開始することになる。
 
 メーターパネル周辺のパネルにあるビスを抜いて、フロントパネルを外す。
 
 フロントパネルの内部の様子。
 ヘッドライトのバルブ交換や、ヒューズボックス確認、前ウインカーのバルブ交換、ホーンの確認など、フロントパネルを外す機会はそれなりにある。
 
 管理人のマジェスティS「ねこうめ」の場合、フロントスクリーンやバスケットまわりの取付部の剛性を確保するため、「ニャモン式のスクリーンブレイス」を装備しているので、これも一部を取り外しておく。
(参考)

【改装】フロントバスケットにナビゲーションデバイス取付+補強 ヤマハマジェスティS「ねこうめ」

スクリーンブレイス(ニャモン氏方式)の現状【確認】ヤマハマジェスティS「ねこうめ」

 
 YMTスクリーンのスクリーン用ステー。
 
 ニャモン式(の一部変更)スクリーンブレイスの一部が付属したままの状態。
 
 フロントパネル内部の付属物を外した後、ヘッドライトケースを含めたフロントカウルまわりの大物部品を取り外す。
 ねじ・スクリュ・ビス類の確認とか。
 
 
 
 フロントフォークの状態を見ておく。
 そこまで「駄々洩れ」という状態ではない。
 
 林道を走ってきた状況としてはきれいな方か。
 
 スクリュ類を外していく。
 
 
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 フロントまわりの「ヘッドライトケースを含めた大物部品」を取り外すために外したスクリュとか。
 せっかくなので防錆剤でも噴いておいたりする。
 
 どうせ後で外さなければいけないので、フロントフェンダーも・・・
 
 ・・・外しておく。
 
 フロントフォーク(車体左側)の様子。
 漏れたフォークオイルが付着して汚れている。
 
 オイルシールから漏れたフォークオイル。
 車体左側(ブレーキキャリパーがある側)のフォークオイルが漏れている。
 ちなみに車体右側のフォークオイルは現時点で漏れていない。
 
 どうやらサイドのアンダーカバー(仮称)も外す必要がありそうだということで、
 久しぶりにサイドのアンダーカバーを外すことになる。
 
 サイドのアンダーカバー(後端)を留めるトルクス頭のスクリュを外す。
 もう一方(前端側)を留めるスクリュは何枚か上に画像があるはず。 
 
 サイドのアンダーカバーの爪を順に外して、
 
 「内装剥がし」工具等を利用して・・・
 
 サイドアンダーカバーを取り外した。
 
 外したサイドアンダーカバー
 
 接続する部品が外れたところで、
 フロントのヘッドライトケースを含めた大物部品の取り外し。
 ヘッドライトケースをフレームに留めるボルトを抜いて、
 
 フロントのインナー側パネルとの接続部ツメを順に外し、
 
 大物部品を車体前方に引っ張って外す。
 (ヘッドライトやLEDポジションランプ等のコネクター類は事前に外しておく。)
 
 外したフロント回り。
 
 ヘッドライトケースを裏側から見る。
 フロントウインカーのバルブを交換するなら(車載状態だとバルブソケット周辺の隙間が小さいので)この際にあわせて実施しておくのが得策だろうな。
 
 とりあえずフロントフォークの整備がし易い状態とした。
 

■ 趣味の防錆作業(フロントパネル内部)

 せっかくフロントパネルを外したので、
 趣味の防錆作業を実施しておく。
 
 各部を確認。
 
 センサー類やヒューズボックスなど、今ならアクセスし放題なので、この機会にあわせて確認しておく。
 
 以前も実施したような記憶があるのだが、せっかくなのでパイプ類の内部、溶接部、部品の合わせ箇所などに防錆剤を塗布しておく。
 
 
 
 フロントパネル内、パイプの端部が開放された箇所が多いマジェスティS。
 スクリーンのステーを留めるステーなど、開放式でなくループ状にしておくなどされていたら、もう少しスクリーンまわりの剛性が上がっていただろうな。(その影響で「スクリーンブレース」などといった自作部品を取り付けることになっている。)
 
 満足するまで防錆剤の塗布とか。
 
 溶接部とか、部品の合わせ隙間とか、
 
 
 
 パイプに取り付けられたガゼットの隙間とか。
 
 その他全般に潤滑防錆剤をまぶしておく。
 防錆作業を堪能したところで、本題のフロントフォーク整備作業に移行するのだった。
 
⇒  フロントフォークの整備#1bに続く予定。
 
 
 
 

激動の1月【毎月】 2024年01月