■ フロントフォークオイル漏洩で一時しのぎ
管理人が主に通勤用として運用中のヤマハマジェスティS「ねこうめ」
酷使される割に整備に使われる時間も少なく、今管理人のもとで一番気の毒な機種となっている。
そんなマジェスティSのフロントフォークからフォークオイルが漏れているのを発見したので、本格的に修理をする前に一時しのぎとして応急処置を施しておくのだった。
本来であれば直ちに部品交換等の修理を行う必要がある症状なので、今回のような処置は良い子はもちろん悪い子も真似しない方がよいだろうな。
本内容は管理人が行った活動の記録だったりする。各名称等は管理人が使用しているもので正式なものではないかも。こんな記録を参考にせず、正しい情報を入手して、正しく活動されたい。万一、参考にしてしまう場合には自己責任で。
■ とりあえず
走行距離が累計4万キロメートルを超え、更に日々走行距離を重ねていたある日、フロントフォークが油っぽいことに気が付いたので、普段はあまり目にする事も無いフロントフォークの上部(インナーチューブ部分)を見てみると、
油の輪ができていた。
覚悟はしていたが。
「駄々漏れ」とは言わないが、明らかに異状が発生している状態。
とりあえず確認のため、ダストシールを外して持ち上げてみる。
溝の部分に漏れたフォークオイルが溜まっているようなことはなかった。
前ブレーキをかけたまま車体を前後させてフロントフォークを屈伸させると、新たなオイルが滲み出しているのを確認できる。
フォークオイルの漏れは継続中である。
以前から、左右フロントフォークのダストシールが劣化してひび割れていたのは確認しており、一度フロントフォークを取り外して整備しなければなならいとは考えていた管理人。
その際、ついでにフォークオイルやオイルシールも交換しておこうかとは考えていたのだが、諸般の事情もあって直ちに実施するつもりもあまり無かったりする。
かといって、気付いてしまった以上、このまま運用を続けるわけにもいかないので、
応急処置として、とりあえずこれ以上のフォークオイルが漏れるのを防いでおくことにした。
適当な紙やすりをもってきて、
オイルシールとインナーチューブの隙間に挿しこみ、オイルシールのリップ部分を磨くように紙やすりを滑らせておく。
紙やすりが千切れてフロントフォークの内部に残ってしまうと後が面倒なので、破損しにくい丈夫で薄い紙やすりを用意しといた方が良かろう。
数回オイルシールを擦ったら、
フロントフォークを屈伸させてみると、フォークオイルの漏れもほぼ収まったように見える。
が、今回は全く漏れないという訳でもなさそう。
追加で、
適当なグリスをもってきた。
本来ならゴム類を侵さないシリコングリスでも使えば良いのだろうが、どうせそのうちオイルシールを交換するはずなので、あえて普通の(マルチパーパス)グリスを使用。
オイルシールとインナーチューブの隙間に、塗料調合用のヘラ(長年使用しているタミヤの模型塗料用調合へら。一方の先端がスプーン形状になっていた使いやすい。)を用いてグリスを入れておいた。
この後余分なグリスを拭き取って、ダストシールを戻しておいた。
とりあえず左側の処置を終えたので、右側のフロントフォークも確認しておくと、
幸いな事にこちらはフォークオイルの漏れは見当たらなかった。
ただ消耗度合いも左右フォークで違わないだろうということで、右側フロントフォークもグリスを投入しておいた。
■ その後
とりあえずフォークオイルの漏れが止まった左側フロントフォーク。
フロントフォークのオイルシールは、ヤマハの純正部品を取り寄せて使用するか、以前にXTZ125で使用した社外品のオイルシールでも使おうかと適合表を確認するなどしているところである。
応急処置後、2ヶ月以上が経ち、走行距離にして2千キロメートル以上を走ってきたのだが、今のところフロントフォークにフォークオイルの漏れは確認できていない。
応急処置で症状の進行が止まっているうちに、早いところ本格的な修理に入らねばならないのだろうな。
修理を先延ばしにすること約1年半で再発している
→ 大洞峠 大林林道 郡上八幡あたり#2 【スクーターで林道b】ヤマハ マジェスティS「ねこうめ」
根本的に修理のためフロントフォークオイルシール・オイル・ダストシール等の交換作業を実施した。
⇒ フロントフォークの整備#1a【オイルシール等交換】外装外し ヤマハ マジェスティS「ねこうめ」からのシリーズ。