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5月の活動報告
どうも遊木です。
梅雨の足音が聞こえる今日この頃です。
個人的に湿度70%は越えちゃいかんと思ってる。
今月の活動報告です。
□制作関連
漫画作業は引き続きやりつつ、久しぶりにパルクールの動きの研究をしました。
去年の10月ぐらいに途中までやって、ずっと放置していたものです……え、時間経過早っ……。
毎回、自分で撮影した動画をコマ送りにしながら研究しています。
アクションの勉強は、ネットで動画を何度も見るより、実物見学+とにかく一回描く!が理解への近道かなぁと感じます。
一回描くと、「わかった風でわかってなかった点」が見つかりやすいです。手癖や思い込みを見直せるというか。
実物見学は難しい面もありますが、一回でも生の動きを見ていると、動きの迫力やスケール感?みたいなものが掴めます。
動画だとぴんとこない感覚なので、機会があるときはなるべく実物を見るようにしています。
↑インスタに動画を更新しています。
□STAR WARS DAY YOKOHAMA MINATOMIRAI 2024
GWのみなとみらいはスター・ウォーズ一色でした。
私は5月4日、所謂“スター・ウォーズの日”にお邪魔して、しっかりカウントダウンに参加しました。(「May the Force be with you!」の瞬間をインスタにあげています)
展示やコスプレ、グッズ販売など、様々な催しがあって、人出もすごかったです。
改めて激強コンテンツだと実感しました。
余談ですが、偶然この日は黒の長い羽織を着ており、途中で「……ハッ、自分シスじゃね?」となりました。
□横浜トリエンナーレ『野草:いま、ここで生きてる』
詳しい感想は別記事であげる予定なので、ここでは簡単に。
取り敢えず横浜美術館、旧第一銀行横浜支店、BankART KAIKO、クイーンズスクエア、元町駅、一通りの作品を見てきました。
“野草”というテーマだけあって、まるで自然の生態系のように、種々雑多の植物がみっしり生えているような、もしくは、魯迅自身が称したように、数多の散文詩で構成されている書籍の中身のような、そんな印象を受ける展覧会でした。
特に美術館の壁面作品は、日々変わっていく作風が「毎日着実に成長する植物」のイメージをわかりやすく表現していると感じました。
今回は過去のトリエンナーレと比べ、キャプションが非常にわかりやすく、作品自体も比較的理解しやすいものが多かった印象です。
個人的には、2014年の『華氏451の芸術:世界の中心には忘却の海がある』の次に面白い内容だったと思います。
“書”という点だけ見れば、今年も2014年のも共通する部分はありますが、 “焚書”と“魯迅”では、持っているメッセージ力に圧倒的な差がありますからね。一枚劣るのはちょっと仕方ないかな、と。
というか表現の世界において、“焚書”は逆の意味でひとつの完成形なんですよね。
これを超えるテーマを今後持ってこられるのか、そちらが気になります。
あと今回は、とにかく作品数が多かった。
私は横浜美術館だけで2日かかってしまい、結局入場券をフリーパスに格上げしました。
無料観覧スペースもかなりの規模なので、有料エリアと無料エリアを別日にすればワンデイパスで行けたかもしれませんが……まぁ後の祭り。
一応ルートっぽいものがあるので、作品単体だけでなく、キュレーションにも興味がある人は、バラバラで見るより一旦案内通りに見ることをおススメします。
可能なら、もう一回ばーっと全体を見てきたい。
□黄金町バザール(夜の部)
先月ミーティングの時間を使って鑑賞してきましたが、もう一回、新たに展示された作品と夜の部の作品を見てきました。
いやぁあ……夜の部の展示はハードだった。
「それ、誰に見せてんねん」という位置に展示されてて、そもそも作品を発見するハードルがべらぼうに高い。マップ持ってても見つけられん。
こういうのがね、エンタメとアートの違いですよね。
こういう「気付く人だけ気付け!」の姿勢は、傲慢と孤高、遊びと哲学が入り混じった、アートならではの表現で大変イイと思います。
まぁ、取りあえず黄金町―日ノ出町間の京急に乗ったことは記しておく。
□ズーラシア
5年ぶりに行ってきました。
ズーラシアは、今の季節がめちゃめちゃ丁度良いです。(これ以上進むと暑くなり過ぎて無理)
水族館でも動物園でも、本当は一ヵ所に何十分も張り付いていたい人間ですが、今回は久しぶりということで、頑張って一通り満遍なく見ました。
ズーラシアは施設の作りの関係で、全ての動物が常にしっかり見られるわけではないのですが(死角にいたりして)、今回はかなり姿を確認できたと思います。
ポイントは閉館間際に園内を逆走することですね。
夕方に活発になる子が結構いるので、昼間より動いている姿を見られる可能性が高いです。
ちなみに今回のハイライトは、「興奮したシマウマにビビるチーター」。
□散策
〇7 SEEDS -COMMUNICATION UNDER TREES-
ポート・ジャーニー・プロジェクトによるグループ展で、象の鼻テラスで開催されていました。
「アートもりもり」の連携プログラムです。
※ポート・ジャーニー・プロジェクト(webサイトより)
クリエイティブな街づくりを推進する世界の港湾都市の行政、文化施設と関係者、アーティストとの協働により、持続的な文化交流を推進するプロジェクト。
〇未来のバラ園
毎年恒例、バラを見てきました。
少し季節が過ぎてしまいましたが、相変わらずいろんな種類のバラが咲いていましたね。
個人的には、純粋にバラを愛でたい人は丘の上、船やマリンタワーなど、風景と合わせて愛でたい人は山下公園をおススメします。
〇横浜のクラフトコーラ飲んだ
以前から飲みたいと思ってましたが、ようやっと叶いました。
普通のコーラよりかなりスパイシーで、カクテルに合いそうな風味でした。
私は結構好きかも。
以上です。
今月は、個人インスタもサークルインスタもぼちぼち更新しています。
気になる方は是非そちらもどうぞ!
aki
はじめての『 黄金町バザール 』で久々の現代アート鑑賞
横浜に引っ越して来てから今年で3年。コロナ禍やら天気やら用事やら仕事やらで機会を逃し続けていた、『黄金町バザール』に先日ようやく行くことができました!
『 黄金町バザール2024 "世界のすべてがアートでできているわけんではない"』
腰が重い状態がずっと続いていたので、今回RWメンバー達と行く機会があって助かりました。
戦後売春街だった土地の歴史から、現在の取り組みやアート活動含め、黄金町バザールについての知識を教えて貰いながら鑑賞ができたので、とても楽しく有意義な時間となりました。
黄金町という場所の「歴史」と「アート」が融合した独特かつ親和性がある空間で、しっかり現代アートを楽しめる企画になっていると感じました。
実際その場に行ってみて、アングラ的な要素を許容し、むしろそれすらパワーにして表現するアートという媒体との親和性の高さに関心しました。
アングラ的な歴史を上書きするようにすごくキレイな近代的な街並みになっていたらむしろグロテスクなものを感じていたかもしれませんが、どんな記録でもなかったことにするのではなく、次へ繋げて活かすエネルギーに変換して行くという雰囲気を肌で感じることができました。
実際に赴いて歴史を知ったことで、空っぽになった街並みから「アート」という答えに辿り着いたというのは、奇跡のような必然のような不思議な感覚になりました。
作品数も多く散歩する感覚でアート鑑賞ができるもの良いですね。あの独特な空気を一度味わってみると色々刺激になって面白い思いますので、気になっている方は是非~。
今回、現代アート系の鑑賞は本当に久しぶりでした。
現在、『 第8回横浜トリエンナーレ 』も開催中ですが、「3年に1度の現代アートの祭典」という場のガッツリ重厚系な現代アートをいきなり浴びるのは心身ともに負担がデカいかなぁ~!と腰が引けてました。
ので、今回の黄金町バザール鑑賞のおかげで、現代アートに触れる感覚を慣らすことができたと思います。個人的にナイスタイミングでした!また色々な展示会を周りたい意欲が沸いて来ました。
蛇足ですが、この黄金町や関内駅周辺は、ゲーム『龍が如く7~光と闇の行方~』の舞台のモデルにもなっているので、聖地巡礼の足であのちょんの間街の独特な雰囲気や独特すぎる建造物の中を見学するのもアリかと思います。はい。
今月と来月で何日かかけて横浜トリエンナーレも周る予定ですし、見たい映画もまだまだあるので引き続きインプットに精を出したいと思います。それではまた次回!
noz
ハリポタスタジオツアー行った!
どうもこんばんは霧島です。
最近外を歩いていると花がしおしおとしていて「なんか暑いもんね
どちらかというと暑いよりは寒い方がマシ
先日友達ととしまえん跡地のハリーポッタースタジオツアーに行っ
入り口に向かう途中にオブジェがいくつも並んでいて、かわいいな
会場に入り軽く説明を受けたあとは進路に沿って進むのですが、ホ
空間がそのまま展示されているスペースがあれば、それこそ動く階
作り込まれたセットはそれ単体でも美しかったのですが、使われて
子どもの頃本を読んで頭の中で描いていたワクワクするような情景
ツアーの途中で食事を摂ることができるのですが、ずっと飲んでみ
私はとても好きな味だったのですが、めちゃくちゃ甘いです。甘い
バタービールとかぼちゃパイで小腹を満たしてからの、魔法使いの
このあとも9と3/4番線やダイアゴン横丁などが再現されていた
私はお土産にカエルチョコを買いました。百味ビーンズも気になる
ショップには各キャラクターの杖も販売されています。それぞれの
そういえば、ツアーの途中で映像参加型のアクティビティのような
こういう体験をすると改めて演技できる人ってすごい…となります
ハリーポッターを堪能したあとは、たまたま代々木公園でタイフェ
ガパオとグリーンカレーと豚串。
めちゃ久しぶりに食べたけど美味しかった〜〜〜タイ料理は辛さが
豚串もわんぱくな感じでとても良かった。晴れた日の公演で食べる
そんな感じで久しぶりに遠出した休日でした。楽しかった〜〜〜!
こういう楽しい休日週一くらいで過ごしたいな…
したらば!
rin
アプリ漫画について少し考えてみる。
須々木です。
3年に1度の横浜トリエンナーレが開催されているのにあわせて、行動圏でのアート系の展覧会が大量発生して日々刺激を受けていますが、前回のブログでいろいろ書いたので、今回は少しサブなカルチャーの話題です。
前回のブログはこちら↓
というわけで、記事タイトルのとおり「アプリ漫画」を軸に書いていきたいと思います。
もとから気が向けばアプリでも漫画を読んだりはしていましたが、現在は霧島がマンガMee(集英社)にて「酒の肴の桃瀬くん」を連載していることもあり、もう少し真面目に(?)見て考えることも……ないわけではない。
そこで、せっかくなので思ったことを軽くまとめておきます。
今更な内容や単なる個人的見解などありますが、そのつもりでどうぞ。
● アプリ漫画と紙媒体の漫画の違い
感覚的なものですが、アプリ漫画は、紙媒体の連載漫画と比較してかなりSNS的だなと思います。
ライトな読者の割合は紙媒体と比較にならないほど多いでしょうし。
腰を据えてじっくり読んで、まとまった分量を楽しむというより、非常に細かく一口サイズにカットされたコンテンツを摂取し楽しむようなイメージです。
SNSと同様、ちょっとしたスキマ時間を満たすエンタメであり、じっくり読み込んだりする手間を省き文脈を重視しない方向によっています。
SNSでも、反射的にアクションを起こす人はかなり多いように感じますが、アプリ漫画の楽しみ方も「反射的」という視点が大事な気がします。
そのため、思考をあまり介さず、脳味噌のより本能的なところに届き、反射的に作用するもの(エロやバイオレンスなどシンプルな刺激)がうける傾向が強まるのでしょう。
これは、紙雑誌と比較して人目を気にしなくて済むという特徴とも相まって、アプリ漫画作品全体の傾向を左右しているように感じます。
スマホを手にわずか数秒で取捨選択されていく中で、反射的に選ばれなければ膨大な作品の中で埋もれてしまう過酷な世界です。
この世界で生き残るには、漫画的な生存戦略だけでなく、SNS的な生存戦略も重要なのかもしれません。
そもそも紙雑誌だと、毎号読んでいるお気に入りと一緒に載っている作品は、いつの間にか何度も目に入り、いつの間にか気になってきたり(単純接触効果)するものですが、アプリ漫画はそうなりにくいのが悩ましいところですね。
● アプリ漫画とタイパ
アプリ漫画は、課金しなくてもそれなりに読むことができます。
よって、シンプルに金銭的な意味での損益分岐点(ここでの「損益」は「投資額と得られる満足感」)は、ほぼゼロスタートと言えるでしょう。
これは金を払ってもらうことを前提とする紙媒体の漫画との決定的な違いです。
しかし、だからこそアプリ漫画では、コスパではなくタイパの視点が極めて重要になってくる気がします。
「時は金なり」ということで、「かけた時間に見合う満足感が得られるのか?」という視点です。
「損をしたくない」=「時間を無駄にしたくない」=「最低限の質の保証を求める」
結果、動画のサムネのように、反射的に判断する材料に強力な需要が発生し、それをもとに取捨選択されていくのでしょう。
目に留まった一瞬の情報の中に、読む価値を反射的に見出せる情報が含まれているのかが、提供する側に求められているのかもしれません。
これはウェブ小説などでも同様の傾向を感じますが、集客力のある分かりやすいタグ(カテゴリー名)がとにかく力をもって、そこが集中的に活気づく現象につながっているように思います。
少なくともアプリ漫画では、たくさん見てもらえるものを描きたいなら、基本的には、ニッチを攻めるより、人気カテゴリーをしっかり意識すべきなんでしょうね。
● アプリ漫画とニッチジャンル
ただし、一方で、アプリ漫画は本来ニッチジャンルを許容しやすいはずです。
紙媒体であれば、雑誌のページ数という制約の中で作品ごとのスペース奪い合いが繰り広げられますが、アプリ漫画は偉い人が判断すれば原理的にページ数や作品数の制約はありません。
これは、マーケティングにおいて、実店舗をもつかオンラインのみで完結するかの違いと同様。
すなわち、アプリ漫画はロングテールモデルに対応し、ニッチな作品を大量に抱えることで全体としての利益を生み出すことができるのではないか……と思うのですが、このあたりはどうなんでしょう。
(冷静に考えると、「漫画家と担当編集」というシステムによって、実質的な物理制約が発生しているのかも。編集部のマンパワーは有限なり)
● 少し長い目で見たときのアプリ漫画と紙媒体の漫画の違い
アプリ漫画はSNS的で反射的……みたいなことを先に書きましたが、もう少し長い目で見るとどうなんでしょう。
これまでの人生で面白いと思った漫画作品は、もしアプリ漫画ではじめて触れていたら、つまらない作品だと思って切り捨てていたのだろうか?
個人的には、「そんなことはない」と思います。
ということは、結局、アプリ漫画と紙媒体の漫画の違いは何なのか?
これは「スタート」の違い。
人々に浸透するにあたってのメカニズムに差があるのであって、もし各作品に十分な時間が与えられていれば、アプリ漫画か紙媒体の漫画かを問わず、生き残るものは生き残り、ヒットしていくような気がします。
つまり、スタートダッシュの考え方に媒体の差があり、それ以降は結局、「作品(漫画)としての質」という共通の土俵で自然淘汰の原理が働いていくのではないか。
そして、ヒットの流れに乗り始めれば、メディアミックスなどの階段を上り始めて、最終的にあらゆるタイプのコンテンツと同じような形に収束し、消費されていくのでしょう。
ただ、やはりスタート地点の状況は決定的に異なります。
現状のアプリ漫画は、「腰を据えてじっくり」という雰囲気ではなく、「とにかく突っ走りながら大混戦をどうにか生き抜くしかない」という状況。
「単行本2巻から面白いんだ」「3巻までは序章」みたいな作品は、現在のアプリ漫画では生き残れないでしょう。
これが恒久的なものかと言われると疑問ですが、いまは結局SNSと同様の「目立ったもの勝ち」なんでしょう。
SNSが社会に大きな影響を及ぼす現代(一般人が当然のように発信者になる)において、人々は「知れ渡っていないけれど面白いネタ」(=バズりそう)に飢えています。
よって、一昔前と比べれば、見つけてもらうためのハードルはかなり低いはずです。
「スタートダッシュ」(はじめからキャッチーな要素を惜しまないで全力投入)は、見つけてもらうまでの時間短縮に影響します。
これは同時に、生き残るための最初の関門なのでしょう。
「腰を据えてじっくり」でない以上、「作者が最も届けたい読者とのマッチング成立」が達成されなければ、あっという間に淘汰されてしまいます。
しかも、自然淘汰のサイクルは物凄く早い。
「逐次投入」は現状では悪手と言えそうです。
以上。
いろいろ書きましたが、実際のところ僕は「制作者が本気で納得して面白いと思ったものを遠慮なく世に放ってくれ」としか思っていません。
ここのところをクリアしていなければ、ほとんどの場合、そもそも何も始まらない気もしますし。
sho
思考型ミーティング-現代アート、黄金町エリアより-
どうも遊木です。
個人的に今の季節が一番過ごしやすくて、もう半年ぐらいこれで良いのでは?と物思いにふける日々を送っております。
さて今回は、自分が議長を務めた最近のミーティンについて、内容や狙いに触れつつ一連の流れを紹介したいと思います。
まず、自分が扱った議題は、ざっくり言うと「現代アートについて」です。(公式インスタではちらほらミーティングの様子を載せていました)
これだけだとあまりにも漠然としているので、特に「横浜という土地に紐づけて」読み解く方針にしました。
以下は、メンバーに対して議題告知したときに共有した内容です。
4月から、3回に渡り扱いました。
今回は横浜の、さらに「黄金町エリア」(初黄・日ノ出町地区)に焦点を絞り詳しく扱う流れとなり(創造界隈拠点全てを扱うと、それこそ半年とか一年かかりそうだったので)、事前学習、展覧会鑑賞、課題制作に取り組みました。
ざっくり各回の内容をまとめます。
■事前学習
座学で、横浜市のHPを活用しながら創造界隈拠点と、トリエンナーレの基礎知識を共有しました。
黄金町(初黄・日ノ出町地区)に関しては、戦後から現在までの歴史を振り返り、売春・麻薬時代、外国人風俗街時代、「バイバイ作戦」への流れ、そこにアートがどのように参入し、黄金町でアーティストが成してきた役割(「アーティスト・イン・レジデンス」など)などを勉強しました。
現地で展覧会鑑賞する前に、「ちょんの間」や浄化作戦について知っておくことで、作品を単体として鑑賞するだけでなく、“展示場所との関係”という視点を増やし、一歩踏み込んだ深みのある鑑賞をすることが目的でした。
特に「黄金町エリア」は、そうすることに適した歴史を持っているので、創作の上で盲点となりがちな「鑑賞力」を鍛える狙いもありました。
■現地で展覧会鑑賞
『黄金町バザール2024“世界のすべてがアートでできているわけではない”』をサークルメンバーで鑑賞しました。
個人的感想に関しては前回の記事で触れているので、そちらをどうぞ。
これは後日、感想を共有して気付いたことですが、黄金町バザールの常連組とほぼ初鑑賞組で、メンバーが丁度半々に分かれていたことが良かったです。
初鑑賞のメンバーは、当然それまでの変遷や積み重ねてきた知識がないので、常連組より“見えるもの”が少ない。一方で、常連組には良くも悪くも“慣れ”があるので、初鑑賞の素直な視点や疑問を受信する感性に衰えがある
混合することで、互いに補い合って作品鑑賞が出来たと思います。
こういうときに、単独ではなく複数で活動しているメリットを感じますね。
■課題制作・発表
前述の通り、課題は展覧会鑑賞以外に3つ出していました。
課題だけ見ると「現代アートについては?」となりそうですが、「一番良かった作品は?」や「展示作品をどう読み解いた?」的な課題は、最初から出す気がありませんでした。
というのも、その辺に関しては「個人で自由に感じて、考えてくれ(考えなくても良い)」と思ったからです。もちろん、そういう話題がメンバーから振られれば盛り上がるでしょうが、課題として取り組んで欲しい内容ではありませんでした。
課題だと、どうしても半強制になりますからね。
強制で、「感想言えよ」はナンセンスかな、と。
そもそも今回のミーティングの狙いは、与えられたテーマの「答えを見つける」ことではなく、「向き合う」ことでした。
ここ最近、発想力や閃きに重きを置くミーティングを提案しがちだったので、今回は「深く思考を巡らす」方向でやりたかった。
現代アートはその点、「白黒つかない」「正解がない」という、思考せざるを得ない課題と相性が良かったので、今回、議題として持ってきました。
もちろん、トリエンナーレが開催されていた、というきっかけもありますが。
最後に感想を聞いたところ、良い感じに狙い通りの印象をメンバーが持ってくれたようで一安心です。
今のサークルにとって、これ系のミーティングは連発するのではなく、たまに不意打ちするぐらいが丁度良いバランスだと思うので、また忘れたころに扱うかもしれません。
ちなみに私は、「美術館のキャプション」という独自テーマを追加して課題に取り組みました。
こんな感じ↓↓
あと、課題の3つ目『「表現の力」という言葉は用いずに、“表現の力”を表現する一文を創作し、発表せよ。』に関しては、手書きでフリップのように発表して貰いました。(ちょっとワークショップっぽくしたくて)
この3つ目だけ、一応“制作”に分類される課題でしたが、最初、この課題を入れるか迷ってたんですよね。
最近はメンバーそれぞれが忙しいので、課題を出すとき、内容の重さを考えちゃう。
でも、感想を発表し合うだけよりは、やっぱり何か創作して欲しいなぁと思い、「いいや、出しちまえ」と追加しました。
結果、みんなそれぞれの色が出て、このミーティングの締めとして良いものになったと思います。
(と言いつつ、私のフリップには脱字があった……締まらねぇぇえ……)
ではでは。
aki