穴と橋とあれやらこれやら -62ページ目

穴と橋とあれやらこれやら

初めまして。ヤフーブログ出身、隧道や橋といった土木構造物などを訪ねた記録を、時系列無視で記事にしています。古い情報にご注意を。その他、雑多なネタを展開中。

【3】より続く。

 

 

しっかり閉塞していた二本目の隧道。それでは、

三本目の隧道はどうだろうか?

 

 

 

 

 

見える範囲では、

閉塞はしてないようだが…さて?

 

 

 

 

 

あー…

これダメ!無理!

 

物理的にはまだ進めたが、アカン予感しかしない。空気が流れていたかどうかとか、もう全く覚えてないが、少なくとも写真で見る限りはまだ澱んだ空気ではなかったようだが…。

 

 

 

 

 

ということは、今回も

隧道上を巻いて反対側を捜索するしかないな。

 

 

 

 

 

去り際に見下ろす、

先ほどの明かり区間。こうして見ると、意外と切り立ってるな。

 

 

 

 

 

巻いてる最中に見つけた、

謎の…えーと、脚立よねこれ?

 

 

 

 

 

で、隧道反対側…

見つからなくって。

 

 

 

 

 

崩落して埋まってる可能性もあるから、

それらしいところを探しもしたんだが、段々藪もうるさくなってきて、萎え~。

 

なによりももう、終わることなき蚊の無間地獄に心が折れた。

 

「ぷ~~ん」 

もう許してください…。

 

 

 

 

かくして、三本目の隧道、吐口は発見できないまま撤収。

 

これは撤収地点から、

隧道が眠っている…かもしれない方向を望んだ景。全身蚊にたかられて藪の中をさまようなんて、マゾすぎるやろって話だ。

 

 

 

 

 

撤収ルートは、

こんなところ。

 

 

 

 

 

ようやく蚊の絨毯爆撃から逃れて、大きく一息。

ため池の堤を通って、車を停めた車道へ戻った。

 

 

 

 

 

最後に振り返り。

なんだか、謎ばかりが残った探索だった。はい、お察しのとおり、何も調べず記事にしましたぞ(笑)。

 

おそらく水路はまだ続いていたはずで、四本目、あるいはそれ以降の隧道が存在した(する)可能性もある。そして記事中で書いたように、この江戸期に拓かれた農業用水路は、残念ながら今はその役目を終えてしまっているようだ。しかしこうしてその痕跡ははっきりと残り、ある程度辿れる状態となっている。

 

 

 

 

 

あちこちボリボリ搔きむしってたら、車が見えてきた。

結局、探索時間は38分。

 

消化不良ではあるが、もしも再訪するなら、まったくもって冬季一択としたい。あの日あの時あそこでの蚊の襲撃は、生涯最悪レベルだったから。

 

 

 

以上。

 

 

 

【2】より続く。

 

 

 

ここまでのところ、よくわからんことだらけだが、

今はただ、水路を追いかけよう。

 

 

 

 

 

ていうか、ここで疑問が確信に変わった。

この水路、絶対現役じゃないでしょ。

 

一帯には明らかに頻繁に人の手が入っている気配があったが、水路そのものはこの状態。農閑期でもないこの時期(訪問は6月)に、倒竹…じゃなくて伐採された竹を集めて突っ込まれているようなこの惨状は、現役ではありえない…ですよね?

 

つい最近まで現役でした、ってふうでもないし、我が情報元、地元であるK町町会様のサイトにある記載内容は古いものだったのだろうか。なんであれ、自分の目で見たこの状態が現実だし。

 

 

 

 

 

そんな水路(…に見えないが)は右へと曲がり、

その先に衝撃の光景が見えてきた。

 

 

 

 

 

これって…

まぎれもない、アレよなあ。

 

まさかの、新たなる隧道が登場。複数の隧道が存在しているとは想像してなかったが、例の延長500mというのはそれらの合計なんだろうか?

 

 

 

 

 

それにしてもなんとまあ、

やりすぎやろこれ!

 

密ミツに竹がぶち込まれて、接近さえできないとか、ヒドイわ~。

 

 

 

 

 

角度を探して、ズームでかろうじて撮った一枚がこちら。

あ~…どっちにしろこれでは…。

 

垣間見えた隧道は、崩落によるものかほぼ埋まっている様子が見て取れた。もはや現役でない説、確定。

 

 

 

 

 

こうなるとしようがないので、

隧道の上に登って反対側を探そう。これは真上から見下ろしたところ。

 

ところで余談だが、実はこの一帯(隧道を発見したその場からすでに)おそろしく蚊が多くて、常時耳元であのおぞましい

「ぷぅ~ん」

という羽音が聞こえ続けていた。しかも悪いことに虫よけを忘れて踏み込んでしまったもんだから、まあ地獄。


なので全身あちこちブンブン振り回しながら進軍していたんだが、立ち止まってカメラを構えた瞬間に何か所か刺されるっていう。

 

 

 

 

 

なので撮影枚数が少なくて、数分探した後のいきなり核心。

あったぞ!反対側の坑口!

 

 

 

 

 

わかりますよね?

真ん中付近に写ってるアレですわ。見たとこちゃんと開口はしてるな。

 

 

 

 

 

そして坑口から手前に向かって水路がのびている。

 

てことは、今わたくしのいる足元にももしかして…

あーやっぱり!三本目の隧道があった!

 

つまりさっき(三枚上の写真で)見下ろしていたのは、二本目の隧道と三本目の隧道の間のわずかな明かり区間だったということになる。位置関係、伝わってますかね?何しろ補足になるような写真もなくて申し訳ない。

 

 

 

 

 

まずは二本目隧道の出口(水路なんで吐口)をチェック。

小さく見えるだろうが、こう見えて…

 

 

 

 

 

はい、今度はマジ狭低い(笑)。

匍匐前進で進入するまでもなく、閉塞してますな完全に。一本目同様に礫岩がちであることは確認できた。

 

 

 

 

 

では、三本目の隧道はどうだろうか。

期待できなさそう~。

 

 

 

 

【4】に続く。

 

 

 

【1】より続く。

 

 

延長500mにも及ぶと言われる、水路隧道。果たして、どんな感じなのだろうか。外見で判断するに、里耀洞のような圧殺狭小系ではなさそう…

 

 

と思ったのだが

ちょっと、予断を許さないかな?

 

まっすぐではなくて曲がっているようで、行く手は漆黒の闇。現役だってことだし、もちろん閉塞はしてないはず(当然空気も澱んではいない)。様子を見ながらって感じで進んでみようか。

 

 

 

 

 

目を引いたのが、上の写真でもすでにわかると思うが、

この独特な地質。

 

関西圏ではあんまり見た覚えがない感じの…礫岩っていうんだろうか。大分や鹿児島など九州で何度か見た感じのやつだった。

 

 

 

 

 

振り返りの、鉄板の構図。

この手の洞内、なんか不安なのよね…。

 

こんなこと書くとアレだけれど…洞内には無数の鑿痕が…みたいな事前情報から想像していたイメージとは全然違った。これ…鑿痕もクソもなくない?

 

 

 

 

 

最初左に曲がったあと、

どうやらお次は右へ曲がるよう。えらい断面が斜めになってるようだが…?

 

 

 

 

 

その「右曲がり斜め」まで進むと、なんと…

ええ?あれ!?もう出口!?延長500mとちゃうんかーーい。

 

 

 

 

 

でも見間違いではなく、

わずか数十m、あそこが出口だ、間違いない。どうなってんのこれ?

 

 

 

 

 

振り返りの「斜め」パート。

余談だが、たとえ大した長さでなく貫通していても、ちょっと曲がったり高低差があるだけで光ってまったく射さないのだ。記事にしている中で思い出すのは菅原隧道釣上隧道池郷川不動滝の隧道あたりだが、暗黒洞にはカーブがつきものってことで。

 

 

 

 

 

抜ける手前あたりの洞内とか、

側壁部分が大変なことに。これもはや礫岩の範疇も超えてきてるような?大昔、川か池か湖かなんかの底だったのかここは?

 

 

 

 

 

さて、状況はのみこめないけど

この極めてへんてこりんな断面をもって隧道は終わり。抜けた先は左からの崩土がだいぶキテいた。

 

 

 

 

 

抜けて正対…してもちゃんと隧道が写らないので、

ちょっと角度を変えて。

 

ちょっとこっち側の感じ…ほとんどの人は入るの躊躇するだろうなあ。

 

 

 

 

 

少し離れて、引きで全景を。

ここまで離れると、もはや閉塞寸前に見えるが、実際はご覧いただいたようにまだそんな切迫した状況ではない。とはいえ、だ。

 

 

現場に到着してから何度か頭をよぎった疑問が、またも浮かんだ。

「しかしこれ…ほんとに現役なの?」

 

これに加えて、新たに「隧道、全然500mもなかったやん」っていう新たな疑問が。どうなってんだこれは?

 

 

 

 

 

ともあれ、

乗りかかった舟、このまま水路を追いかけてみよう。

 

 

 

【3】に続く。

 

 

 

連載を始めたとこだが、2024年6月8日つまり昨日、日帰りで三重県熊野市・尾鷲市へと突撃してきた。長年手をこまねいていた到達困難物件にポイントを絞り、あとは当地周辺不完全燃焼系物件への再訪、通りすがり系などいくつか。

 

 

とにかく趣味の活動がままならない今年、先月に続いてまたも隣県だが、遠出がしにくい分逆に長年の近場宿題系へ目を向けることになり、それはそれで楽しめている。

 

 

 

 

では以下、ダイジェスト。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

到達困難物件といっても、まあ歩けば誰でも行けるところなんだが、それでもようやく現地を踏めて達成感はあった。続いて訪ねた13年半ぶり再訪の某廃隧道は、とんでもなくヤバい状態になってた。潜り込んだけど、あれはもはや止めといた方がいいな。最後、14年越しに到達した念願の廃橋も然り。そしてあそこの隧道、やっぱり怖いな。

〆は我が趣味活における聖地のひとつ、道の駅海山でソフトクリームを食して打ち上げ。

 

 

 

いや~、今回も楽しかった。最初に記事にするとしたら、どれかなあ…。

 

 

 

2023年6月24日、「大阪府南部の橋つまみ食い~ちょこっとそれ以外もあるよツアー」にて訪ねた「それ以外」をご紹介。これ、この日のメインターゲットのひとつだった。当日のネタで他に記事にしているのは、ここより前に訪ねた金剛橋籾山橋

 

 

それにしても今回の記事タイトル…。七つ池隧道?そんなん聞いたことないぞ?という方が大多数だと思う。無理もない。その理由は後ほどわかる。

 

 

 

今回の物件は、思うところあって場所は伏せさせていただく。まあその気になって調べればわかるだろうけど(わたくしも自力で調べた)、調べてまでも行きたい方向け…っていうか、誰にもおススメはしないかな。まあ見て判断いただければよろしいが、完全自己責任にてお願いしたく。

 

 

 

そんなわけで、和泉市某所。

ここを右へと分け入っていく。

 

 

 

 

 

そこは、池沿いの道。

車でも入って来れた感があるが、まあいい。

 

 

 

 

 

ほどなく、車道の終わり。

展開できるスペースはあったから、ここまで来てもよかったかな。

 

 

 

 

 

右奥方向にのびていく道。上の写真で道が見えなくなるその手前あたりで

左を向くと、こう。…あれか。

 

 

 

 

 

少し接近すると…

見 え た 。あれが目指す七つ池隧道に違いない。

 

 

この物件をどこでどうやって知ったのだったか、もはや記憶にないのだが、わたくしが事前に持っていた情報を先に披露しておこう。引用元を明示しないのは心苦しいが、和泉市K町町会様のサイトからの情報である。

 

宝永10年(1710年)に発生した火事によってこの隧道(トンネル)がつくられたとされます。当時、水不足に悩まされていた地域の皆さんは、T立池からO池までつづく隧道の建設を決定し、ツルハシやノミを使った手掘りの堀突貫工事が行われました。隧道の壁には今もその掘り跡を見ることができます。”(イニシャル化は筆者による)

 

 

そう、この物件はなんと江戸期の素掘り隧道。建造のきっかけは火事だったとの言い伝えだが、農業用の水路隧道がその正体である。大多数の方がおそらく聞いたことなかろうというのはこれが理由なのだった。そんなものが大阪に!?ってところだろう。

 

というわけで訪問時、なんと完成から313年!これが見たかった。そしてあわよくば、潜りたかった。

 

 

 

だが、同じ引用元の別項において、さらなる情報も目にしていた。それは…

 

”宝永10年に造られた延長500mにも及ぶ七つ池隧道(農業用素堀トンネル)は、今でも使用されており、その内部には作業用に使われたノミの跡が無数に残されていて、当時の苦労と農業を営む先代の『水』への思いが忍ばれます。”

 

 

これは正直ハードル高いよね~、と思いながらここへ来た。で、現地で状態を確認し…「今でも使用」されているようには見えなかったんだな。少なくともこの日この時には。水も流れていないし(これが大きかった)、これなら様子見しつつのチャレンジはできると判断した。

 

そうとわかれば、直ちに行動。

 

 

 

 

 

上の引き写真ではサイズ感がわかりにくいが、

接近したらもっとわからんな。

 

 

 

 

 

かなり窮屈そうなサイズに見えるかもしれないが

実際入洞してみれば、この感じ。

 

身長173cmのわたくしが普通に立って撮ったものだ。農業用の水路隧道としては規格外にデカい穴であることが伝わるだろうか。

 

だが…奥に向かっては急速に窄まっているのがわかる。果たしてどんなサイズか。

 

 

 

 

 

振り返っての、鉄板の構図(最近多いな)

このデカさよ!

 

 

さて、どうなるこの先?

 

 

 

 

【2】に続く。