【2】より続く。
ここまでのところ、よくわからんことだらけだが、
今はただ、水路を追いかけよう。
ていうか、ここで疑問が確信に変わった。
この水路、絶対現役じゃないでしょ。
一帯には明らかに頻繁に人の手が入っている気配があったが、水路そのものはこの状態。農閑期でもないこの時期(訪問は6月)に、倒竹…じゃなくて伐採された竹を集めて突っ込まれているようなこの惨状は、現役ではありえない…ですよね?
つい最近まで現役でした、ってふうでもないし、我が情報元、地元であるK町町会様のサイトにある記載内容は古いものだったのだろうか。なんであれ、自分の目で見たこの状態が現実だし。
そんな水路(…に見えないが)は右へと曲がり、
その先に衝撃の光景が見えてきた。
これって…
まぎれもない、アレよなあ。
まさかの、新たなる隧道が登場。複数の隧道が存在しているとは想像してなかったが、例の延長500mというのはそれらの合計なんだろうか?
それにしてもなんとまあ、
やりすぎやろこれ!
密ミツに竹がぶち込まれて、接近さえできないとか、ヒドイわ~。
角度を探して、ズームでかろうじて撮った一枚がこちら。
あ~…どっちにしろこれでは…。
垣間見えた隧道は、崩落によるものかほぼ埋まっている様子が見て取れた。もはや現役でない説、確定。
こうなるとしようがないので、
隧道の上に登って反対側を探そう。これは真上から見下ろしたところ。
ところで余談だが、実はこの一帯(隧道を発見したその場からすでに)おそろしく蚊が多くて、常時耳元であのおぞましい
「ぷぅうう~ん」
という羽音が聞こえ続けていた。しかも悪いことに虫よけを忘れて踏み込んでしまったもんだから、まあ地獄。
なので全身あちこちブンブン振り回しながら進軍していたんだが、立ち止まってカメラを構えた瞬間に何か所か刺されるっていう。
なので撮影枚数が少なくて、数分探した後のいきなり核心。
あったぞ!反対側の坑口!
わかりますよね?
真ん中付近に写ってるアレですわ。見たとこちゃんと開口はしてるな。
そして坑口から手前に向かって水路がのびている。
てことは、今わたくしのいる足元にももしかして…
あーやっぱり!三本目の隧道があった!
つまりさっき(三枚上の写真で)見下ろしていたのは、二本目の隧道と三本目の隧道の間のわずかな明かり区間だったということになる。位置関係、伝わってますかね?何しろ補足になるような写真もなくて申し訳ない。
まずは二本目隧道の出口(水路なんで吐口)をチェック。
小さく見えるだろうが、こう見えて…
はい、今度はマジ狭低い(笑)。
匍匐前進で進入するまでもなく、閉塞してますな完全に。一本目同様に礫岩がちであることは確認できた。
では、三本目の隧道はどうだろうか。
期待できなさそう~。
【4】に続く。