【3】より続く。
しっかり閉塞していた二本目の隧道。それでは、
三本目の隧道はどうだろうか?
見える範囲では、
閉塞はしてないようだが…さて?
あー…
これダメ!無理!
物理的にはまだ進めたが、アカン予感しかしない。空気が流れていたかどうかとか、もう全く覚えてないが、少なくとも写真で見る限りはまだ澱んだ空気ではなかったようだが…。
ということは、今回も
隧道上を巻いて反対側を捜索するしかないな。
去り際に見下ろす、
先ほどの明かり区間。こうして見ると、意外と切り立ってるな。
巻いてる最中に見つけた、
謎の…えーと、脚立よねこれ?
で、隧道反対側…
見つからなくって。
崩落して埋まってる可能性もあるから、
それらしいところを探しもしたんだが、段々藪もうるさくなってきて、萎え~。
なによりももう、終わることなき蚊の無間地獄に心が折れた。
「ぷぅぅうう~~ん」
もう許してください…。
かくして、三本目の隧道、吐口は発見できないまま撤収。
これは撤収地点から、
隧道が眠っている…かもしれない方向を望んだ景。全身蚊にたかられて藪の中をさまようなんて、マゾすぎるやろって話だ。
撤収ルートは、
こんなところ。
ようやく蚊の絨毯爆撃から逃れて、大きく一息。
ため池の堤を通って、車を停めた車道へ戻った。
最後に振り返り。
なんだか、謎ばかりが残った探索だった。はい、お察しのとおり、何も調べず記事にしましたぞ(笑)。
おそらく水路はまだ続いていたはずで、四本目、あるいはそれ以降の隧道が存在した(する)可能性もある。そして記事中で書いたように、この江戸期に拓かれた農業用水路は、残念ながら今はその役目を終えてしまっているようだ。しかしこうしてその痕跡ははっきりと残り、ある程度辿れる状態となっている。
あちこちボリボリ搔きむしってたら、車が見えてきた。
結局、探索時間は38分。
消化不良ではあるが、もしも再訪するなら、まったくもって冬季一択としたい。あの日あの時あそこでの蚊の襲撃は、生涯最悪レベルだったから。
以上。