【1】より続く。
延長500mにも及ぶと言われる、水路隧道。果たして、どんな感じなのだろうか。外見で判断するに、里耀洞のような圧殺狭小系ではなさそう…
と思ったのだが
ちょっと、予断を許さないかな?
まっすぐではなくて曲がっているようで、行く手は漆黒の闇。現役だってことだし、もちろん閉塞はしてないはず(当然空気も澱んではいない)。様子を見ながらって感じで進んでみようか。
目を引いたのが、上の写真でもすでにわかると思うが、
この独特な地質。
関西圏ではあんまり見た覚えがない感じの…礫岩っていうんだろうか。大分や鹿児島など九州で何度か見た感じのやつだった。
振り返りの、鉄板の構図。
この手の洞内、なんか不安なのよね…。
こんなこと書くとアレだけれど…洞内には無数の鑿痕が…みたいな事前情報から想像していたイメージとは全然違った。これ…鑿痕もクソもなくない?
最初左に曲がったあと、
どうやらお次は右へ曲がるよう。えらい断面が斜めになってるようだが…?
その「右曲がり斜め」まで進むと、なんと…
ええ?あれ!?もう出口!?延長500mとちゃうんかーーい。
でも見間違いではなく、
わずか数十m、あそこが出口だ、間違いない。どうなってんのこれ?
振り返りの「斜め」パート。
余談だが、たとえ大した長さでなく貫通していても、ちょっと曲がったり高低差があるだけで光ってまったく射さないのだ。記事にしている中で思い出すのは菅原隧道、釣上隧道、池郷川不動滝の隧道あたりだが、暗黒洞にはカーブがつきものってことで。
抜ける手前あたりの洞内とか、
側壁部分が大変なことに。これもはや礫岩の範疇も超えてきてるような?大昔、川か池か湖かなんかの底だったのかここは?
さて、状況はのみこめないけど
この極めてへんてこりんな断面をもって隧道は終わり。抜けた先は左からの崩土がだいぶキテいた。
抜けて正対…してもちゃんと隧道が写らないので、
ちょっと角度を変えて。
ちょっとこっち側の感じ…ほとんどの人は入るの躊躇するだろうなあ。
少し離れて、引きで全景を。
ここまで離れると、もはや閉塞寸前に見えるが、実際はご覧いただいたようにまだそんな切迫した状況ではない。とはいえ、だ。
現場に到着してから何度か頭をよぎった疑問が、またも浮かんだ。
「しかしこれ…ほんとに現役なの?」
これに加えて、新たに「隧道、全然500mもなかったやん」っていう新たな疑問が。どうなってんだこれは?
ともあれ、
乗りかかった舟、このまま水路を追いかけてみよう。
【3】に続く。