2018年2月10日、紀伊半島外道道中。この日のネタで記事にしているのは、土場隧道、西谷橋、峠の番人、中平のワケあり吊り橋、栗山橋、白洞隧道、わんだいらバス停、和歌山県道r224佐本深谷三尾川線の未成道、熊野大橋。
今宵ご紹介するのはこの日の後半、佐本深谷の未成道のおよそ一時間後に出会った急ブレーキ物件(当社基準による)。
和歌山県道38号すさみ古座線を西進していて、
左手前から走ってきたんだが、左奥に見えるブツが目に入った瞬間、スピンターンして停めた、の図(いや、スピンはさせてないが)。現在地こちら。
いきなり余談だが。そもそもこの橋の所在地である「防己」が非常に難読地名である(そこに下防己なるバス停も見えてる)。読める方、います?
答えは…
「つづら」。
読めない、読めないっす。
さて、こいつだ。
コレの何が引っかかったん?ってなると思う。
ではご覧ください。
はい、古レールの方杖橋〜!
それだけじゃなく、県道との接続もなんだかヘンテコだ。これ、少しでも橋を短くしようと「迎えに行って」る?
この手の古レール転用橋、紀伊半島ではほとんど見たことがない。
個人的には非常に高ポイント。
まずはルーティーンどおり渡橋。
川の名は佐本川で、こちらは下流側。
実はここにもさっさと記事にすべきだった物件が写っているんだが…。それはとりあえず次回にしよう。
渡って正対。
こちら側は築堤になってる。築堤からの橋、好き。
さてさて、もちろんこの手の橋は下を見ないとってことで、
降りました〜。
橋台は石積みの立派なもの。こうして角度がついてるので、もし先代橋があったとしたら、それも方杖橋だったのだと思う。
いっぱい撮りまくったんだが、似たりよったりだったりボケてたり。何枚か選んで、以下どうぞ。
まずはこれ、
方杖と橋台の接続部。
折り曲げた古レール杖を、鉄板一枚を介して固定してある。
杖は六本、
なかなか壮観だ。
思わず、
こんなん撮りたくなって、微妙な角度違いで撮りまくった。結果ほぼ同じ写真ばっか(笑)。
そうそう、可能な範囲でざっと見た限りでは、特に銘の入ったレールはなかったと思われる。
最後に、上流側からサイドアングル。
堪能した。
さて、またしても余談。
現地には親柱も銘板もなかった。また記事を書くにあたりチェックしたQ地図様にもこの橋は載ってなかった。なので、「下防己の古レール方杖橋」という仮名称で記録してたのだが。
記事を書くにあたり、改めて最近の秘密兵器「あの地図」ならもしや…?と調べてみたら…ビンゴ!
載ってました!お名前は「大己橋」。助かる~!
この地図は、一般財団法人資産評価システム研究センターが公開している全国地価マップからのもの。ベースはゼンリン地図だそうだが、わたくしこの地図からいくら調べてもわからなかった橋名たちをいくつか知ることができた。もしご存じなかったら一度見てみてくだされ。
ちなみに橋名の読み方については書かれてないが、「だいきばし」だと知れた。なんでかというと、それは次回にご紹介する物件と名前が同じだったからだ。
つうわけで【次回】併せてご紹介しときたい「賞味期限切れ」物件を…。