2012年7月1日、千載一遇のチャンスで敢行した大分県探索。これまでに記事にしているのは、大坪の沈下橋、大石峠隧道、育英橋、妙現宮の参道橋、小城隧道、元畑隧道、丸塚隧道、岳切隧道、九人ヶ塔隧道。
今宵ご紹介するのは、時系列では大石峠隧道と育英橋の間で訪ねた物件。
まずはこれ。
立派な二車線道路(中津市道藤野木線というらしい)の左カーブを直進する狭小路。あの先にあるらしい。
ところで、路面に幾筋も水が流れているのがわかるだろうか。前夜からの雨がひどく、小雨になったこの時もまだこのような状態だった。
で、狭小路を進むとすぐにこちらも左カーブとなり…
肉眼ではもう見えた。てか、フルオープンの「全面通行止」ってどういう意味?
はい、これが今宵のお題、
二越(ふたごし)隧道。現在地はこちら。
現場には扁額も銘板もなかったため、帰ってから調べて判明した。トンネルリスト(平成16年度道路施設現況調査/国土交通省)によると、
昭和40(1965)年建造 延長75m、幅員3.5m、有効高2.2m
だそうだが、幅員3.5もあるかね?
わたくしよりも二歳年長のパイセン。
さっきの看板が示唆するように現役を退いてるのかもしれないが、「廃隧道」ってほどの酷さはなかった。ちなみにさっきリンクを載せたマピオン地図だと、もはや隧道は表記されていない。
鉄板の構図。
洞内を照らすためハイビームにしているので、いつもとは違うテイスト。
この後、もちろん車で進入した。
オールコンクリ、でしたな。
でー。
おおっと?なんだか…荒れてる。
偵察して見ると、
やはり前夜の雨で両側から土砂が流れ出していて、まあまあの惨状。四駆のオフ車ならいけただろうが、レンタカーのマーチコレットでは無理する気にはならず…。
なので、これだけ撮って、
隧道を鬼バック(笑)。
冒頭写真の立派な現道があるので、こんな隧道まず誰も通らない。やはり実態としてはこの時点でも「ほぼ廃」状態だったと思われる。
最後、鬼バック後に切り返していてこんなのを発見。
「新道記念碑」と刻まれていたが、雨も降ってる中で茂みに踏み込むのは気が進まなかったので接近はしなかった。一応シャツとスラックスといういで立ちだったので…(笑)。
2021年9月のストビューより現場を。
二枚目写真とのちょうど右枠外に「新道記念碑」が建っていた。例の「全面通行止」がぶっ倒れて転がってますな(笑)。
ちなみにストビュー、隧道には行かない。てか、もう通れないのかも?
以上。