今宵ご紹介するのは、時系列では大石峠隧道と小城隧道の間、大分県道43号玖珠山国線を南下中に見つけて停まった物件。
通りすぎて停まり、そして振り返り。
こういうの、気になっちゃうんですな~。
県道脇に建つ鳥居。その延長線上にはもう一基の鳥居が見えていて、その間にあるのが、今宵のお題。
手前の鳥居、その扁額には
「妙現宮」と。
現場では全然気づいてなかったのだが、地図によると向こうの鳥居、「天祖神社」となっている。どう見てもかつて一続きの参道だったと思われるのだが…この名前の違いは?
鳥居をちゃんとくぐって進み…お待たせしました(誰も待ってない?)
石の太鼓橋。
県道脇にこんなもん見つけたら、そらぁ停まりますよ(笑)。
右側の親柱には、お誕生日が刻まれていた。
「明治五年壬申九月」。ぬおぅ明治ヒトケタ。
物件の性格上、当然古いものだと思って見たのでそこまでの驚きはなかったが、それでもまぁ古い!架橋年がほぼ確定しているものに限れば、現在までわたくしが記録した道路橋梁3,187本の中で、今でも4番目の古さ。
元々は、
どんな感じで存在してたんだろうか。
元からこの橋がかつての道路の橋そのものだったのだろうか。
あるいは、いわゆる添え橋として
とりあえず現状(っても6年半前だが・笑)、ちゃんと誰でも渡れるっていうのがイイ。もちろん、ちゃんと渡らせていただいた。
興味ない人には理解不能だろうが、
イイんですよ。この佇まいが(笑)。
最後に、扁額の疑問の件について。ちょっと調べてみたらこの橋のことを記事にしている先人がおられ、その方の考察によると、
『天祖神社の縁起にある天御中主大神(アメノミナカヌシノオオカミ)の別名が「妙見・権現」であることから 名付けられたとも思われる』
とのことで、おお!なるほどそうに違いない(笑)。わたくし、天祖神社には行かなかったのよね~。手を抜くもんじゃないなやっぱ(笑)。
勝手に引用させていただいた「田舎暮らしdeほっ!」様に、お詫びと感謝を申し上げます。
以上、完結。