今宵ご紹介するのは、和具の浜トンネルの約40分後に訪ねた物件。
島勝第一トンネル南側から旧道に入った。
蒼い弾丸号が停まっているところにあったのは、
あは~ん(笑)。
なんとなく、状態が予見される。もしかして、廃隧道なのか?
三重県道の旧道としては標準的な(笑)、
路肩の曖昧になった道を登っていくとすぐに、
現れました~、
コンクリートポータルの隧道。
予感は半分的中。閉じられてこそいないものの、これはもう廃に片足…いや、両足を突っ込んだ、現役隧道としては末期の姿だった。
改めて正対。
圧迫感のある坑口前の風景が印象的。どことなく要塞感が(笑)。
お名前は、
桂城隧道。
扁額左端になにか刻まれているが、判読不能。「平成16年度全国道路施設現況調査」(国土交通省)に見るそのスペックは、
昭和2年建造,延長109m,幅員3.9m,有効高3.8m
のっぺりしたコンクリ胸壁がオリジナルなのかは不明だが、笠石と、東熊野街道方面のスタンダードである盾状迫石を装備。昭和2年という時代を感じさせるモノは、確かにある。
ちなみに現道のトンネルは島勝第一トンネルと、名称を踏襲しなかったのはなんでなんだろう。てか、どっかに「第二」トンネルができる予定があるんだろうか?
上の写真でもわかるとおり、最初は鉄板で巻き立てられているのだが、
中間部のほとんどは素掘り。無骨でカッコいい。
では、
車で反対側へ。
ライトに照らし出された素掘り部分は、
まあまあデカイ岩、落ちとるやん…(笑)。
なかなか心温まる感じね。
で、抜けました北側、
これまたイカツイな~圧迫感が。
扁額。
なんか、外れかかってますけど…
大丈夫ですか?
こちらも鉄板でまかれているが、その先少しだけ、
![5f651668.jpg](https://stat.ameba.jp/user_images/20190331/13/quicknick/c5/66/j/o0560042014382036671.jpg?caw=800)
側壁が切石積みに!
これは南側には見られなかった特徴。
あるいは鉄板に隠されていたのか。このあたり、特に地質が思わしくなかったのかも?
現在ではこの桂城隧道、もはや金属フェンスで封鎖されてしまい、通り抜けは叶わなくなっている。
落石の恐れありってことでしばらく通行止めになっていたようだが(まあ見ていただいたように、実際落石あったしね)、2016年ごろに封鎖されてしまったようで。
正直ここは、閉じられてもやむなし、な状況だったと思う。他の方のブログなどで見た限りでは、封鎖もまあまあソフト路線(金網フェンス)なようなので、そういう意味ではまあ良かったのかな、と。
このあたりって、キャリア初期(謎)以来、久しく訪れていないんで、また行きたくなってきたな~、気になってるとこもあるし。
以上。