2012年7月1日、千載一遇のチャンスで敢行した、大分県探索。これまでに記事にしているのは、大坪の沈下橋、大石峠隧道、妙現宮の参道橋、小城隧道、元畑隧道、丸塚隧道、岳切隧道。
今宵ご紹介するのは、探索終盤に訪ねた逸品…だったんだが、プチトラブルに見舞われた印象しか残っていない残念な物件でもある(笑)。
まずは、大分県道42号院内山香線の路傍に立てられていたこの看板。
まるで横溝正史先生の小説のような謂れが書かれた、その名も「九人ヶ峠(くにんがとう)」への入り口。向こうに見えているのは、その名も九人ヶ峠トンネルの東側坑口である。場所はコチラ。
ここには、けっこう有名物件である「アレ」が存在する。地図にもしっかりと描かれてるが。
それを訪ねるべく、東側旧道からアプローチするとすぐに、
あからさまにアヤシイ場所が。この奥に間違いない。
時節柄、この程度の薮はどうってことない。かきわけると、
お出ました~。
喜び勇んで接近していたその時…
痛ッッ!
なんか知らんけど、ふとももの裏側ともおケツともつかないビミョーなところに、刺すような痛みが!
たぶん、なんかの虫に刺されたんだと思う。とっさに押さえたけど手ごたえがなかったんで、ヒット&アウェイで逃げられたに違いない。アブかなんかだと思うのだが、それにしちゃああまりに痛かった。キリをぶっ刺されたのかと思ったくらいに。
結果的にはさほど腫れ上がったりせず、大したことなかったんだが、刺された直後は痛いやら動揺するやらでテンションだだ下がり(笑)。あれは悲しかった…。
そんなテンションではあったけど、正対。
堂々たる総石造ポータル。植生が相当にうるさいが。
ちなみにこの隧道、土木学会選近代土木遺産Cランクに選定されている。
扁額。
右書きで「九人ヶ峠隧道」。その下には「大正二年竣功」と。
あいにく封鎖されてしまってるのだが、
そのせいで、なんか石アーチみたいに見えた。
そのアーチは、
けっこうなクタビレ具合ではあったが。
金網の隙間からのぞいた洞内。
おお…マジで総石造だ。
それはそうと、向こうの光の見え方がどうもおかしい。どうやら、向こう半分くらいは何かに使われているっぽい。
正直、足(ケツ?)の痛みで気もそぞろ(そんだけ痛かったと思いなされ・笑)、ここで探索を切り上げようかと思ったくらいだったが、
まあせめて反対側くらいは見とこうか、と…
とりあえず撤収(苦笑)。
ローテンションなので、全然写真撮ってないわたくし、
次の写真がいきなり西側坑口とか(笑)。
この西側は針金封鎖だけだったので、入ろうと思えば入れたが、とてもそんな気分じゃなかったので、
隙間からの撮影のみ。
いやマジで、この時点ではけっこうヤバイもん(スズメバチとか)に刺されたんじゃないかという心配が強くて、かな~り気もそぞろだったのだと思う。その後何をもって安心したのかとかは記憶が定かでないのだが。
まあそれはともかく、洞内には何らかの棚のようなものが設置され、やはり何らかの保管か栽培かに使われている(いた?)ようだった。
テンション低く、撤収(苦笑)。
気分的に、ここでもう探索は終了。
結局大丈夫ではあったけど、千載一遇の大分探索、なんとも締まらない終わり方でしたなあ(笑)。
以上。