漁業者に対する燃料補助の方向
日経は7月23日に「燃料高騰分、9割補助、漁業者対策の自民案」を掲出。
記事は、自民党水産部会幹部会で22日に了承された、原油高騰で深刻な影響を受けている漁業関係者に関する緊急対策の素案について、省エネに取り組む漁業者を対象に、燃油価格上昇分の9割を政府が直接補てんすることなどが柱で、予算規模は総額数百億円となる見通しと報じる。今後、水産部会などの合同会議で正式決定し、政府の原油高対策に盛り込むよう求めるとのこと。直接補てんは、操業の合理化などにより燃油使用量を1割以上削減する実証事業に参加する漁業者グループ(5人以上)が対象で、昨年12月の燃油価格を基準として上昇分の9割を政府が補助する仕組みとか。
公共工事で入札不調が増加
朝日は7月5日に「国の公共工事入札、15%が不成立 資財急騰で悪化」〔座小田英史〕を掲出。
記事は、国土交通省が19年度に発注した公共工事の15%で入札が成立しておらず、不成立割合が11%に急増した18年度をさらに上回ったと報じる。受注後に鉄筋など資材の価格が上がって赤字工事になる可能性が高まり、「公共工事離れ」に拍車をかけたようだと記事は伝える。国交省によると、19年度の発注件数は約1万3千件で、このうち1961件で応札が無かったり応札額が予定価格の上限を上回ったりして、入札が不成立になったとか。人件費の割合が高い土木工事の不成立の発生率は7%だったが、鉄やコンクリートを多く使う鉄橋と建築工事は30%に上っており、鉄筋1トン当たりの価格が、19年3月の6万3千円から20年6月には10万円に急騰しており、アスファルトやコンクリートも高騰していて、受注時の見込みがはずれて赤字になる工事が増えているとのこと。不成立の場合、予定価格を見直して数カ月後に再入札をするが、入札を繰り返しても決まらず工事が大幅に遅れる事例もあるとか。入札不成立は地方自治体の工事でも広がっており、国交省によると、中国・四川大地震を受けて早急な対応が求められている学校の耐震化工事も鉄筋の使用量が多く、敬遠されがちとか。不成立の割合は17年度は5%だったが、18年度に倍増し、17年末の大手ゼネコンの「談合決別宣言」のあとに安値応札が続いて公共工事は業者にとって割が悪くなり、さらに景気回復で民間工事が活発になったため、業者が公共工事を敬遠したことが背景にあったとか。不成立は工事費が6千万円以下で、利益があまり見込めない工事が多く、国交省はこうした工事をまとめて大型事業にしたり、不成立工事は業者側から見積もりをとって新たな予定価格を設定したりする対策をとってきたものの、「資材価格の高騰が不成立件数をさらに増やした」(国交省幹部)との由。このため国交省は6月に、鉄筋や燃料価格が急騰した場合、工事代増加分を業者に上乗せして支払う「単品スライド条項」の28年ぶりの発動を決定しており、公共工事の「不人気」を解消しようとしているが、スライド対象外のアスファルトなどでも高騰は続いており、不成立件数は今後も増える可能性があるとか。
中央三井トラストが公的資金1700億円を返済へ
日経が6月30日に掲出した「中央三井トラスト、公的資金1700億円分を返済へ」は、中央三井トラスト・ホールディングスが30日、国が公的資金の注入に伴って保有している優先株のうち約1700億円(簿価)を返済すると発表したと伝える。うち約990億円分を2日から4日まで、市場を通さずに整理回収機構から優先株のまま買い入れて消却し、残りの1億7000万株765億円分は普通株に転換したうえで市場で売り出すとのこと。売り出し価格は14日から17日の間に決めるとか。今回の返済で同社の公的資金残高は約1900億円となり、ほぼ半減するとのこと。中央三井トラストは国が保有する優先株が強制的に普通株に転換される2009年8月までに公的資金を完済する方針を打ち出しており、今年度中に一部を返済する方針を4月に表明していたとの由。
落札率99%以上の契約が2907件
日経が6月30日に掲出した「落札率99%以上が3000件近く 民主集計」は、民主党が30日、中央省庁が18年度に発注した公共事業や装備品購入などにかかわる契約で、一般競争入札や指名競争入札のうち99%以上の落札率となった契約数が2970件に上るとの集計を発表したと報じる。契約額合計は1501億8500万円であり、予定価格と落札価格が同額といえる契約数は510件で、契約合計額は120億600万円とのこと。
国会議員が公費マイレージを禁止する方向
朝日は6月26日に「国会議員のマイレージ取得自粛へ 衆参議運委員長が合意」を掲出。
記事は、衆参両院の議院運営委員長が26日に国会内で会談し、国会議員が公費で航空機を利用する際、距離に応じてポイントがたまる「マイレージ」の個人取得を自粛する方向で調整することを確認したと報じる。両院の議運で合意できれば、8月1日から実施するとのこと。衆参両院は遠隔地選出の国会議員に、本人の希望に応じて羽田空港と地元 を毎月3~4回往復できるクーポン券を支給しており、受けている国会議員は衆院235人、参院128人とのこと。西岡武夫参院議運委員長は記者団に「官庁のタクシー券問題とは異質だが、マイレージは公費につくので国会議員としては対応するべきだと考えた」と語ったとか。
ほくほくFGが公的資金の一部を6月中に返済
日経が6月22日に掲出した「ほくほくFG、公的資金200億―300億円を6月中に返済へ」は、北陸銀行と北海道銀行の持ち株会社、ほくほくフィナンシャルグループ(FG)が、国から優先株の形で注入を受けた公的資金の残り約850億円のうち200億―300億円を、公的資金の注入額に10―20%程度を上乗せして買い取る形で月内に返済する方針を固め、23日の取締役会で決めると報じる。優先株を市場を介さず買い入れて消却するとのこと。注入を受けた公的資金約1400億円のうち、すでに返した550億円と合わせ半分は返済することになり、2009年3月期中にも完済する目標の達成へ前進すると記事は評する。