公会計の動向 -113ページ目

防衛施設庁の発注形態は妥当性の検討はされた

 3月4日付け日本経済新聞朝刊39面に「施設庁談合、庁内からの指摘無視――歴代審議官、OBを連絡役に」の記事。

 記事は、防衛施設庁発注工事を巡る談合事件で、同庁有力OBの受注調整への関与を問題視する声が庁内で上がった際、防衛施設技術協会理事長(57)ら歴代の同庁技術審議官が「影響はない」などとして、このOBに業界側への連絡役を続けさせていたと報じる。技術系の現職幹部とOBが結託して「官製談合」システムを維持していた形と記事は評する。不正な受注調整は、陸上自衛隊三宿駐屯地の自衛隊中央病院や市ケ谷本庁舎の建築工事でも繰り返されたとみられ、東京地検特捜部は、工事を受注した大手ゼネコンの営業担当者らから事情を聴くなど全容解明を進めているもようとか。関係者によると、同庁発注の土木・建築工事では、同庁側がゼネコン各社に受注させる工事を入札前に決定しており、配分結果は同庁OBを通じるなどして業界側に伝えられており、1990年代後半からは、同庁技術審議官を経て中堅ゼネコンに再就職した有力OBが連絡役を務めたとか。このOBは、工事を受注する共同企業体(JV)の組み合わせに影響力を及ぼそうとするなど次第に関与を強めるようになり、業界内で不満の声が上がったほか、防衛庁幹部が「問題はないのか」と指摘したが、当時の技術系幹部らは「OBは受注実績のある企業に天下ってはいるが、業者選定に問題はない」などと押し切り、受注調整システムの温存を図ったとのこと。

参議院決算委員会が16年度決算について全閣僚出席で質疑

 共同は3月3日に「参院が04年度決算で質疑 「改革」をアピール」を配信。

 記事は、参院決算委員会が3日に小泉純一郎首相と全閣僚が出席して16年度決算に関する質疑を行ったと報じる。2日に衆院から送付された18年度予算案の質疑は6日から始まるが、これに先立って決算を審議することで、参院改革の柱と位置付ける「決算重視」の姿勢をアピールする狙いとのこと。

売り上げのために所定以上の割引率でサービスした郵便局長

 3月1日付け日本経済新聞西部夕刊20面に「郵便料金「出血大サービス」、「売上高求め」違法割引、「損害返還を」公社は提訴」の記事。

 記事は、福岡渡辺通郵便局(福岡市中央区)の前局長(66)が顧客に対して違法に安い郵便料金を勝手に設定し、日本郵政公社に約6億7千万円の損害を与えていたことが郵政公社福岡監査室などの調べで分かったと報じる。前局長は事実関係を認めており、郵政公社は1日までに、この前局長に対する損害賠償請求訴訟を福岡地裁に起こしたとのこと。調べなどによると、前局長は郵便料金をまとめて後払いする「料金後納郵便」の取引で、郵便法で定められた同種取引の割引の上限である34%を超え、49%に設定し、顧客の民間企業1社に、明確な証拠が残っている15年4月から17年5月請求分の取引で、本来ならば約14億1千万円かかる郵便料金を、約7億4千万円しか受け取らず、公社に損害を与えたとのこと。前局長は動機について、「局の売り上げを伸ばしたかった」などと話しているとか。代理人の弁護士は「主張は裁判の中で明らかにしたい」としているとか。監査室は刑事事件としての立件も検討したが、私的な流用の事実がないことなどから、見送ったとのこと。前局長は昭和53年の採用と同時に同局の局長に就任し、昨年3月に定年退職した時期に、関係者からの情報が寄せられて発覚したとのこと。

郵政公社が全国の社宅等を一括売却

 2月28日付け日本経済新聞朝刊5面に「日本郵政公社、社宅売却先に6社連合」の記事。
 記事は、日本郵政公社が27日、社宅や郵便局舎、加入者福祉施設(かんぽの宿)の跡地など全国186件の不動産をリクルートコスモスや穴吹工務店など6社の企業連合に一括売却すると発表したと報じる。売却価格は約212億円とか。

自治体が地方債を売り込んでいる

 2月28日付け日経金融新聞1面に「自治体、資金調達競う――交付税削減・起債原則自由化、共同債や借り入れ、効率を重視」〔大滝康弘、山田豊〕の記事。
 記事は、国から受け取る地方交付税が減り、歳入を増やせなければ必要な資金を自前で確保する必要から、地方自治体が市場での資金獲得競争に突入していると報じる。総務省が地方財政改革のため4月から起債を原則自由化する一方、債務負担の重い自治体を会社更生法と似た仕組みで再建させる「破綻法制」の検討に着手したことも背景にあるとか。自治体の実力差が浮かび上がるのか、投資家は国と地方の出方をうかがっていると記事は伝える。来年度の地方債発行額は13兆9千億円で、公共事業費の削減で前の年度より1割減り、金利上昇圧力につながる発行増は避けられたものの、問題はむしろ引き受け手の構成が変わる点で、国の財政融資資金が初めて、市場公募債の発行で調達する額を下回ることから、発行する自治体も監督する総務省も、市場の目を意識せざるを得ない状況になっている。起債の仕組みも大きく変わり、国の許可を受けて地方債を出す現行制度を変更し、自治体が国と事前に発行計画を協議すれば、国が認めない地方債(不同意債)でも自治体の判断で個別に発行できることになった。国と地方の税財政改革(三位一体改革)も、交付税の減額により、税収と地方債で歳入を賄う必要に迫られて、自治体が市場に頼らざるを得なくなる契機になっていると記事は説く。市場公募債の発行に昨年度、今年度と相次いで参入した熊本・鹿児島両県は、来年度から早くも27自治体が手掛ける共同発行に参加するとか。共同発行は調達額が大きくなり、単独よりコストが安いが、共同発行の自治体数が増えるのは15年度の制度発足後初めてとか。一部政令市も公募債を発行し始めたが、共同債には参加を見送っており、両県の積極性が際立つと記事は評する。宮城県は来年度、県内3市町と住民向けミニ公募債を共同で発行するが、これは、全国に3例しかない取組で、県は40億円の調達をめざすとか。
 同面の「自治体、資金調達競う――北海道、官から民への借り換え続々」〔函館〕は、北海道の自治体で、政府資金が引受先になっている地方債を民間金融機関に借り換える動きが相次いでいると伝える。広尾町が昨秋、全国で初めて実施したのに続き、今夏までに根室、小樽など4市が追随する見込みで、高金利の時期に発行した債券を繰り上げ償還し、当面の元利返済額を軽減する窮余の一策だが、総務省によると、同様の借り換えは全国でも他に2例しかなく、道内自治体の厳しい財政状況を浮き彫りにしていると記事は評する。根室市は3月に港湾整備事業債など30件(約45億円)の引受先を地元信用金庫に切り替えるが、これらの起債は3―4年に集中しており、金利は最高年6.7%。税収減で返済負担が増していて、借り換えで返済期限も5―10年延長され、来年度の公債費を28億円から約24億円に軽減するとか。財政難で16―17年度に赤字予算を組んだ小樽市は8月までに財源不足対策として約8億円を民間に切り替え、新年度の公債費負担を3億3千万円削減し、この結果、18年度予算は形式上収支が均衡し、3年連続赤字を回避したとか。留萌市も公営住宅や公園整備などで発行した地方債(計55億6千万円分)を対象に、2月―3月に銀行などから借り換え、返済期限を最長14年延ばす予定とか。市町村発行の地方債のうち政府資金による引き受け分はこれまで、繰り上げ償還・民間借り換えが事実上できなかったが、総務省が昨年、制度を見直して可能になったものの、政府資金を一括償還する場合、将来発生する利子の大半を補償金として支払う必要があり、財政悪化が加速する中で「一時しのぎの対策に過ぎない」(神原勝北海学園大教授)との指摘が出ていると記事は伝える。

宇部市の地元製品随契の指定が始まった

 2月28日付け日本経済新聞地方経済面23面に「宇部市の随意契約商品購入、吸水土のうなど5商品、制度創設、初の認定」の記事。

 記事は、山口県宇部市は競争入札によらず市が随意契約で購入できる認定制度の対象に5商品を選んだと報じる。市内中小企業の新製品を販売支援するのが目的とのこと。昨年12月に制度を創設し、実際の商品認定は今回が初めてとか。認定した商品はエムテックの「太陽光発電式白色LED(発光ダイオード)街灯」、コールUBEの「石炭アクセサリー『モエルストン』」、中村建設の「海水・真水両用吸水土のう『水ピタ』」、藤井電業社の「LED電光表示板」、ユキ商会の「自然植物活性エキス『夢―7』」で、各商品は市の関係部署が随契で調達できるとのこと。市への納入実績で商品の知名度や信用の向上を狙い、他地域での販路開拓につなげるとか。市は地元中小企業の支援策として、毎年2回程度、対象商品を募集すると記事は伝える。

郵政公社は頑張っている

 読売は2月24日に「郵政公社の当期利益2兆円、国に納付金を納入へ」を配信。

 記事は、日本郵政公社の生田正治総裁が24日の講演で、17年度決算の当期利益(企業の税引き後利益に相当)が約2兆円にのぼることを明らかにしたと報じる。18年度も黒字を確保するとみられ、郵政公社は18年度が終了した段階で、国に納付金を納めることが確実となったとのこと。納付額は6000億円程度になる見通しだとか。日本郵政公社法は、郵政公社の利益の積立金が、中期経営計画の最終年度(18年度)に基準額を超えた場合、超過分の半分を国庫に納付することを義務づけており、基準額は郵便貯金残高によって変動するが、現在の試算では5兆円前後となるとのこと。納付金は企業が国に払う税金に相当し、16年度末に積立金はすでに3兆5397億円に達していることから、18年度を待たずに、積立金は基準額を超える見通しとか。生田総裁は「確実に国庫納付することになる」と述べたとのこと。また、生田総裁は、民間との競争が激しい郵便事業についても、3年連続で200億円を超える黒字を確保できるとの見通しも明らかにしたとか。

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 3月2日付け日本経済新聞朝刊7面の「今期見通し、郵政公社、純利益2兆円、保有株の含み益主因」は、日本郵政公社の2006年3月期の純利益が前期比6割増の約2兆円になる見通しとなったが、株式相場の上昇で郵便貯金部門が保有する株式に1兆円近い含み益が発生することが主因と伝える。03年4月の公社発足から3期連続の黒字が確実となったとか。郵貯部門は、信託を通じて保有する株式の含み益を毎期、利益として計上しているが、郵貯残高の減少には歯止めがかかっておらず、含み益を除く郵貯部門の純利益は前年比減少する見込みとか。郵便事業部門は郵便小包「ゆうパック」やダイレクトメールの拡大などで、2百億円台の利益を確保する見込みで、郵便事業の黒字確保も3年連続とか。黒字決算の見通しだが、生田郵政公社総裁は「総資産利益率(ROA)などの指標をみれば、民間の2分の1から3分の1しか出ていない」と指摘しており、公社は民営化による新規事業への参入や業務効率化が欠かせないとの主張を続ける方向と記事は伝える。

国税の滞納額が減少傾向

 2月27日付け日本経済新聞朝刊1面に「国税滞納、2年連続1兆円割れ――今年度新規分、ピーク比半減、景気回復を反映」の記事。

 記事は、国税の滞納額が減り続けており、16年度の新規発生額は前年度より12.3%減の約9千億円で、18年ぶりに1兆円を割り込んだと報じる。今年度も前年度を下回るのは確実で、11年度から7年連続で減少し、滞納額がほぼ半減しているが、滞納発生の減少ペースが加速していて、景気回復で中小零細企業などの資金繰りの改善が進んだことが影響しているとみられると記事は伝える。国税の新規発生滞納額はバブル崩壊後の90年代に入って急増し、ピークの4年度には1兆8千億円に達していたが、その後、やや減少傾向となったものの、金融不安による貸し渋りの影響や消費税率の引き上げで、9年度から再び2年連続で増加して、10年度には1兆6千億円まで膨らんだとか。今回の減少傾向が始まったのは11年度からで、13―15年度は税収自体が減っていて、納税義務がある企業や個人が減少したことが滞納額を押し下げていたが、16年度は税収増に転じたにもかかわらず滞納額が減少しており、減少率は12年度以降最高の2ケタに達したとのこと。2年連続の増収を見込む17年度も新規発生滞納額は減る見通しとか。国税庁は「これまで滞納が目立っていた個人事業主や中小事業者でも、景気回復の影響で納税期の手持ちの資金に余裕が出てきている」(徴収課)と見ているとのこと。税目別に見ると減少が顕著なのは相続税で、16年度の新規発生滞納額581億円は前年度比22.5%減で、相続税はバブルによる地価高騰で90年代に入って新規発生滞納額は急増したものの、12年以降は地価下落で減少傾向にあり、最近では「不動産市場が明るさを増し、不動産を現金化しやすくなった」(財務省幹部)との指摘もあるとか。一方、滞納額が最も多いのは16年度約4千億円の消費税で、これは、売り上げに応じて課税額が決まるため、赤字の個人事業主も納税義務が生じるなど、資金繰りの厳しい納税者が多いためとか。ただ、3%から5%に引き上げた9年度にいったんは急増したものの11年度以降は減少傾向にあるとのこと。

鹿児島県は住宅供給公社の救済とその融資機関への義理立てを目指す

 南日本新聞サイトは2月14日に「鹿児島県、住宅公社に115億円投入 新年度、無利子支援へ」を掲出。

 記事は、鹿児島県が13日、外郭団体の県住宅供給公社(鹿児島市新屋敷町)が、債務超過になっているとして、18年度に借入金の肩代わりとして115億円を無利子投入することを明らかにしたと報じる。18年度県一般会計当初予算案に貸付金として計上し、21日開会する3月定例県議会に諮るとのこと。地価下落や分譲住宅販売の不振を受け、全国で住宅供給公社の自主再建断念や廃止・解散方針決定が相次ぐ中、非常事態宣言中の鹿児島県が異例の公費投入で救済を図ることは論議を呼びそうと記事は評する。県などによると、公社は全国組織の会計基準の見直しに伴い、16年度に資産評価を購入時の原価から時価に変えた結果、評価額が下がって初めて5億円の債務超過に陥ったとのこと。借入金の金利負担4億円余が毎年度債務超過を膨らませるとして、公社は民間金融機関に金利引き下げ交渉をする一方、県へ支援を要請し、支援計画がまとまったとのこと。計画では、公社は18年度に県から115億円の無利子貸し付けを受けて、17年度末の借入金241億円(県17億円、住宅金融公庫87億円、民間金融機関137億円)のうち、県分すべてと住宅金融公庫44億円、民間金融機関54億円の計115億円を償還し、有利子借入金の減少と金利引き下げで毎年度の金利負担を1億8000万円程度に減らすとか。この結果、公社は21年度決算から黒字転換し、29年度には債務超過を解消するとのこと。県に対する115億円の返済は20年後の38年度までを見込んでいると記事は伝える。公費投入について、伊藤祐一郎知事は「つぎ込まないと公社が倒れる。宅地が売れれば県の財政出動は償還される。解散の選択肢もあるが、金融機関への損失補償額も大きい。金融機関との信頼関係もある」と説明しており、公社の大橋近義理事長は「1000区画に上る分譲宅地の販売促進と公社の人件費削減に全力で取り組む」と理解を求めているとのこと。九州の公社では、長崎県が130億円の債務超過となり長崎地裁に民間金融機関の債権放棄を求める特定調停を16年に申請し、県が50億円のうち26億円を債権放棄して、残額と、新たに57億円を無利子で貸し付け、民間金融機関も160億円のうち64億円を債権放棄したとか。北海道と千葉も特定調停が成立しており、また、17年の地方住宅供給公社法改正で自主解散が可能になって、岩手や青森、福島、香川などが廃止方針を打ち出していると記事は伝える。

三セクの法的整理は巨額化

 2月14日付け日経金融新聞7面に「三セク法的整理、負債総額が8倍増――05年3247億円、件数は微増13社」の記事。

 記事は、東京商工リサーチの調査によると、第三セクターの法的整理が17年に13件で、16年の11社から微増だが、東京や大阪の湾岸再開発に絡む大型案件の処理が進んでいて、負債総額でみると3247億円と前年の8倍に膨れあがったと報じる。法的整理をした13社はいずれも多額の負債を抱えていて、自治体と民間が負う処理負担も大きく、東京都は臨海部の三セク2社を整理し、金融機関などとあわせ889億円の債権を放棄するとのこと。福岡市も「サン・ピア博多」で他の債権者とともに9割の債権放棄を求められているとか。総務省によると、三セクなど外郭団体への自治体の貸付金残高は16年度末で5兆円超あり、金利上昇局面が迫るなか、不採算部門の放置は地方財政をより悪化させかねず、竹中平蔵総務相は自治体に負債の管理を徹底するよう求めていて三セク処理は増える可能性が大きいと記事は伝える。