1個のさいころを3回投げ、出た目を順にa1、a2、a3とする。次の問いに答えよ。

(1)集合{a1,a2,a3}が集合{2,5,6}と等しくなる確率を求めよ。

(2)a1<a2<a3である確率を求めよ。

(3)a1、a2、a3がすべて異なる確率を求めよ。

(4)集合{a1,a2,a3}と集合{2,3}が等しいとき、a1=3、a2=2、a3=3である条件付確率を求めよ。

(5)1/a1+1/a2+1/a3である確率を求めよ。

(注)

確率→小学生の場合、とりあえず、すべての場合に対してある場合が起こる割合と考えればよいでしょう。

集合{a1,a2,a3}が集合{2,5,6}と等しくなる→要するに、2と5と6の目が(1回ずつ)出るということです。

集合{a1,a2,a3}と集合{2,3}が等しい→要するに、2と3の目だけが出るということです。

条件付確率→小学生の場合、とりあえず、条件を満たす場合に対してある場合が起こる割合と考えればよいでしょう。

 

小学生にとってわかりにくい文章になっていますが、どの小問も中学受験生なら解けるような問題ばかりです。

さいころを3回ふる問題ですが、6×6の表をかくまでもありません。

因みに、(2)は先日取り上げた北大の理系の問題の(1)と同じです。

 

 

メインの(5)は、実質的には単位分数の和の問題で、中学入試にも出されています(大阪教育大学附属天王寺中学校2011年算数第1問(1)同志社国際中学校2024年算数第4問など)。

解説で紹介しているきっちりとした解き方(平均で範囲を絞る解き方)は、広大の問題でも通用します。

詳しくは、下記ページで。

 広島大学2025年前期文系数学第1問(問題)

 広島大学2025年前期文系数学第1問(解答・解説)

 

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 A、B、C、D、E、F、G、H、I、J、Kの11人の生徒を5人部屋と6人部屋に分けます。A、B、Cの3人の生徒が同じ部屋に入るとすると、11人の分け方は何通りありますか。

昔からよくある問題で、10秒以内に解けます。
透明人間Lがいるとでも考えましょうか。

5人部屋にはもう一人透明人間がいると考えると、部屋は2つとも6人部屋になり、場合分けを回避できますね。
A、B、Cと同じ部屋に入る3人をD~Lの9人から選べばよいから、求める分け方は

  (9×8×7)/(3×2×1)

 =84通り

あります。
 

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 2つの地点SとTを結ぶ道があります。AさんはSからTへ、BさんはTからSへそれぞれ一定の速さで歩きます。AさんはBさんより時速2km速く歩き、2人はそれぞれ一定の速さで歩きます。そして、Aさん、Bさんは、それぞれT、Sに着くとすぐに引き返し、最初にすれ違った時刻から54分後に、Sから900mの地点で再びすれ違いました。次の問いに答えなさい。
(1)2人が同時に歩き始めてから最初にすれ違うまでにかかった時間は何分か求めなさい。
(2)Aさんの歩く速さは時速何kmか求めなさい。また、2つの地点SとTの距離は何kmか求めなさい。

 

旅人算の有名問題(N回目の出会いの問題)で、昔から様々な中学校で出されています(神戸女学院中学部2003年算数第7問洛南高等学校附属中学校2024年算数第2問など)。

(1)も(2)も比例を使うとすぐに解決します。

解説では(2)を相当算で処理していますが、下のように消去算に持ち込んで解いてもよいでしょう。

ST間の距離を□mとします。

Bに着目します。

  (□-2000×27/60)×1/2×3=□+900(なぜこの式を作ることができるのか自分で考えてみるとよいでしょう。)

  □×3/2-1350=□+900

  □×1/2=2250

  □=4500(以下略)

詳しくは、下記ページで。

 滝中学校2025年算数第5問(問題)

 滝中学校2025年算数第5問(解答・解説)

 

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数学の中学準備講座の授業の内容を少し紹介します。

 

 (-14)×5÷(-7/2)-(-3)×(-14)÷(-6/11)
 まずどこから計算?  (-14)×5÷(-7/2)
 符号は?  マイナスとマイナスでプラス
 じゃあ、あとは14×5×2/7を計算するだけで  20
 次に、-(-3)×(-14)÷(-6/11)の部分の符号は?  マイナスが4個でプラス
 じゃあ、あとは3×14×11/6を計算するだけ  77
 じゃあ、答えは?  20+77=97

ちまちまの計算式を書くのではなく、かたまりを見つけてその部分を一気に処理します。

まず、符号を判定して慣れ親しんだ小学生の計算にいち早く持ち込みます。

最初は符号のミスが起こりやすいので、それをしっかり確認することが大切です。

細かいことですが、(-3)×(-14)÷(-6/11)の部分で符号判定するのではなく、引き算の記号も含めて符号判定するのもポイントです。


 (-6)5÷24×(-52)÷(-3)3÷(-10)2

 まず、それぞれの符号は? マイナス、プラス、マイナス、マイナス、プラス

 全体の符号は? マイナス3個でマイナス

 じゃあ、あとは65÷24×52÷33÷102を計算して、マイナスをつけるだけ。

 6=2×3、10=2×5だよね。2,3,5はそれぞれ何個残る?  2は分母に1個、3は分子に2個、5は0個

 じゃあ、答えは?  -9/2

指数については、例えば、(-52)と(-5)2の違いを確認するため、パーツごとに符号をいったん確認しています。

 

洛南高等学校2024年数学第1問(1)
 {1-(2)3÷(-4)}×56÷(-7/8)+9を計算しなさい。
 まず、どこから計算? -(2)3÷(-4)

 符号は?  マイナスが1個、3個、1個の合計5個でマイナス

 数字は?  2

 結局、{ }の中は?  -1

 次に、どこを計算?  -1×56÷(-7/8)

 符号は?  マイナス2個でプラス

 じゃあ、あとは56×8/7を計算するだけで  64

 じゃあ、答えは?  64+9=73

 

 (-5x3)×(-6y2)÷(-3x2y/2)+(-6x4y)÷(-xy)2×(-3x)

 まず、どこから計算? (-5x3)×(-6y2)÷(-3x2y/2)

 符号は?  マイナス3個でマイナス

 数字は?  5×6×2/3で20

 文字は?  xが1個、yが1個

 それで?  -20xy

 次に、+(-6x4y)÷(-xy)2×(-3x)の符号は?  マイナスが1個、2個、1個の合計4個でプラス

 数字は?  6×3=18

 文字は?  xが3個、yが分母に1個

 それで?  18x3/y

 じゃあ、答えは書き並べるだけだね。

文字式になったところで、正と負の数の計算と指数の計算などの組合せにすぎません。

 

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