第26回ジュニア算数オリンピックトライアル問題6(ジュニア算数オリンピック2022年トライアル問題6)
今回は、ジュニア算数オリンピック2022年トライアル問題6を取り上げ、解説します。
ある長さが与えられたときに方向の異なる線の長さを求めたり、比率を求めたりするのは難しくなることが結構ある(灘中学校2013年算数1日目第11問など)ので、一工夫が必要です。
図の赤色の線、緑色の線、青色の線の長さは等しくなりますね(正十二角形の点対称の中心の周りに、赤色の線を反時計回りに120度回転すると緑色の線となり、緑色の線を反時計回りに120度回転すると青色の線となり、青色の線を反時計回りに120度回転すると赤色の線となりますね)。
このバランスを崩さないように図のような補助線を引く(直線ADを引くと、正十二角形の点対称の中心の周りに、ADを反時計回りに120度回転した直線を引き、さらにこの直線を反時計回りに120度回転した直線を引きという感じです)と、黄色の三角形、黄緑色の三角形、黄色と水色を1つずつ組み合わせた三角形はすべて正三角形となります。
六角形ABCDEFの周りの長さは、赤色の線の長さの3倍となりますが、これはADの長さの3倍となります。
ADの長さは15cmだから、求める長さは15×3=45cmとなります。