2026は1×1+45×45のように、同じ整数を2回かけあわせた2つの数を足しあわせた数です。377は小さい順にならべた4つの整数A、B、C、Dを用いて377=A×A+D×D=B×B+C×Cと表すことができます。
 このような整数の組(A,B,C,D)は1組だけです。(A,B,C,D)を求めなさい。

 

上限チェックを行うと、答えの数値がそれほど大きい値とならないことがわかります。

しかも、覚えているはずの平方数の範囲に答えがあるので、平方数を書き出しても解けてしまいます(小2ぐらいの子でも普通に解けますし、算数オリンピックのキッズBEEにチャレンジするような子なら解けて当たり前です)が、解説ページでは、少し頭を使った解法で解いています。

なお、2025年の開成高校の入試で同じような問題が出されているので、後日取り上げたいと思います。

詳しくは、西大和学園中学校2026年算数第3問(4)の解答・解説で。

 

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 日本数学オリンピック2001年予選の問題

 

今回は2001年のJMOの予選第11問を取り上げます。

自然数というのは1以上の整数のことで、6nは6×nのことです。

下のページで紹介している約数の総和の求め方(最難関中学校の受験生であれば常識レベルのことです)をマスターしていれば小学生でも解けます。

 

 

以前取り上げた下の名古屋大学の入試問題が一部の素因数の約数の総和を減らすことを考えるのに対して、今回取り上げる数学オリンピックの問題は一部の素因数の約数の総和を増やすことを考える問題で、実質的には同じ問題と言えるでしょう。

 

 

さて、JMOの問題を解いていきましょう。

6の約数の総和が1+2+3+6(あるいは、(1+2)×(1+3))=12であることに着目して解きます。
(あ)nと6の最大公約数が1(nと6が互いに素)のとき
S(6n)=(1+2)×(1+3)×S(n)=12S(n)となり、条件を満たします。
2でも3でも割り切れない数は連続する整数6個の中に2個あるから、3桁の整数900個の中には900×2/6=300個あり、これがこの場合のnの個数となります。
(い)nと6の最大公約数が2のとき
nは2の倍数となります。
nの素因数2の個数を○(○は1以上の整数)個とします。
以下、2を○個かけ合わせた数を2の○乗と表記します。
S(6n)=(1+3)×(1+2+・・・+2の(○+1)乗)/(1+2+・・・+2の〇乗)S(n)≧12S(n)より、(1+2+・・・+2の(○+1)乗)/(1+2+・・・+2の〇乗)≧3・・・(☆)とならなければいけません。
ここで、(☆)は、
 1+2+・・・+2の(○+1)乗≧(1+2+・・・+2の〇乗)×3
 2の(○+1)乗≧(1+2+・・・+2の〇乗)×2 (両辺から1+2+・・・+2の○乗を取り除きました。)
となりますが、(1+2+・・・+2の〇乗)×2≧(1+2の○乗)×2=2+2の(○+1)乗となり、与えられた条件を満たすことはありえません。
(う)nと6の最大公約数が3のとき

(い)の場合と同様にするだけなので、「同様にして」と述べて作業しないことも可能だと思いますが、一応作業をしておきます(ほぼコピペです)。
nは3の倍数となります。
nの素因数3の個数を△(△は1以上の整数)個とします。
以下、3を△個かけ合わせた数を2の○乗と表記します。
S(6n)=(1+2)×(1+3+・・・+3の(△+1)乗)/(1+2+・・・+3の△乗)S(n)≧12S(n)より、(1+3+・・・+3の(△+1)乗)/(1+3+・・・+3の△乗)≧4・・・(*)とならなければいけません。
ここで、(*)は、
 (1+2+・・・+3の(△+1)乗)≧(1+2+・・・+3の△乗)×4
 3の(△+1)乗≧(1+3+・・・+3の△乗)×3 (両辺から1+3+・・・+3の○乗を取り除きました。)
となりますが、(1+3+・・・+3の△乗)×3≧(1+3の△乗)×3=3+3の(△+1)乗となり、与えられた条件を満たすことはありえません。
(あ)、(い)、(う)より、条件を満たすnは300個あります。

 

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 日本ジュニア数学オリンピック(JJMO)2005年の問題

 

今回は、日本ジュニア数学オリンピック2005年第9問を取り上げ、解説します。

自然数というのは1以上の整数のことです。

いきなり4桁の整数を考えるのではなく、1桁から順に調べていけば、下の解法に行き着きます。

□桁の整数の右端に1から6の整数を付け加えて(□+1)桁の整数を作ることを考えます。
□桁の整数(○とします)が7の倍数のとき、1から6のいずれの整数を付け加えても7の倍数となることはありません。
○(7の倍数)×10+△(1、2、3、4、5、6)だから、当然のことですね。
□桁の整数が7の倍数でない(7で割った余りが1、2、3、4、5、6の数)とき、1から6のいずれか1つの整数を付け加えたときのみ7の倍数となります。
○×10+△=○×7+○×3+△で、下線部分が7の倍数となることを考えればよく、○が1、2、3、4、5、6のとき、△はそれぞれ4、1、5、2、6、3となりますね。
結局、(□+1)桁の7の倍数の個数は□桁の7で割り切れない数の個数と一致します。
あとは、表を書いて求めるだけです。
 □ 1  2   3   4
 合 6 36 216
 ◎ 0  6  30 186
 × 6 30 186
(合、◎、×はそれぞれ□桁の整数、7の倍数、7で割り切れない数の個数)

したがって、求める個数は186個となります。

今回取り上げたJJMOの問題は、使える数字が1、2、3、4、5、6で7の倍数を考える問題だったから簡単に解けましたが、同じような問題が京都大学で過去に出されています(京都大学1994年前期文系数学第4問)。

さいころをn回振り、出た目の和が7で割り切れる確率を求める問題ですが、本質は何も変わりません。

具体的な数でないnの絡んだ問題で、高校で習う漸化式の処理が必要になるので、小学生には解けせんが、漸化式の処理は単なるルーティーンワークに過ぎません。

漸化式を作るまでの処理は上の解法の考え方で終わっています。

 

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 1より大きい整数に対して、次のような操作(*)を行います。
  操作(*):その整数が奇(き)数のときはその数に1を加え、その整数が偶(ぐう)数のときはその数を2で割る。
 操作(*)をくりかえし行い、はじめて1になったところで終了します。例えば、5に対して操作(*)をくりかえし行うと、5→6→3→4→2→1となるので、操作(*)を5回行うと終了します。
(1)13は操作(*)を何回行うと終了しますか。
(2)3けたの整数に操作(*)をくりかえし行います。最も多い回数を行って終了する3けたの整数は何ですか。また、その回数は何回ですか。
(3)操作(*)を10回行って終了する整数は全部で何個ありますか。
 

昔からよく出される問題で、いまさら感がありますね。

因みに、(2)と同様の問題は、数学オリンピック(JMO)でも出されています(日本数学オリンピック2003年予選第8問)。

 

 

(3)は甲陽学院でよく出される規則性が登場します。

甲陽学院の受験生なら落としてはいけないでしょう。

詳しくは、下記ページで。

 甲陽学院中学校2026年算数1日目第6問(問題)

 甲陽学院中学校2026年算数1日目第6問(解答・解説)

 

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 日本数学オリンピック2002年予選の問題

 

今回は2002年のJMOの予選第5問を取り上げます。

自然数というのは1以上の整数のことで、(m-2)2は(m-2)×(m-2)、m2-1はm×m-1のことです。

算数オリンピックやジュニア算数オリンピックにチャレンジする子だけでなく、最難関中学校の志望者なら解けてほしい問題です。

実際、中学入試にも同じような問題が出されていますからね。

近年の問題であれば、次のような問題などがあります。

 

因みに、今から30年以上前に次のような問題が出されています。

灘中学校1995年1日目第6問

 3けたの整数[ ]を4.5倍すると、百の位と一の位が入れかわった。

この問題の解法は、今回取り上げるJMOの解法(後半の処理)そのものです。

さて、JMOの問題を解いていきましょう。

まず、mの範囲を絞ります。

3桁の平方数の最小のものは10×10=100で、最大のものは31×31=961となります(32×32(2の10乗)=1024からすぐにわかりますね)。

(m-2)2について考えます。

 9×9×
 10×10
 31×31
 32×32×
だから、mは10+2=12以上31+2=33以下の整数となります(mが12のときなどは、百の位の数字と一の位の数字の入れ替えができませんが、そのことはとりあえず横に置いておきます(以下同じ))。

2-1について考えます。

 10×10-1×
 11×11-1
 31×31-1
 32×32-1×

だから、mは11以上31以下の整数となります。

結局、mは12以上31以下の整数となります。

下の面積図(2つの差を考えているので、2つの面積を重ね合わせています)より、(m-2)2とm2-1の差はm×2+m×2-4-1(足しすぎたら引くの利用)=m×4-5となります(上記のmの範囲では、(m-2)2<m2-1ですね)。

  

ところで、m2-1=□×100+△×10+○×1(□>○とできますね)とすると、(m-2)2=○×100+△×10+○×1となり、この2つのの差は□×99-〇×99=(□-○)×99となり、99の倍数となります(最難関中学校の受験生なら当然覚えているはずの知識でしょう)。

結局、m×4-5は、12×4=5=43以上31×4-5=119以下の99の倍数となるから、m×4-5=99となり、mは(99+5)/4=26となります

m=26のとき、(26-2)2=576となり、262-1=675となり、確かにすべての条件を満たしていますね。

したがって、m=26だけが答えとなります。

 

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