日本ジュニア数学オリンピック(JJMO)2005年の問題

 

今回は、日本ジュニア数学オリンピック2005年第7問を取り上げ解説します。
中学入試にそのまま出されても何の不思議もない問題です。
実際、この問題の一部が南山中学校女子部の入試で出されています(今から30年ぐらいの神戸女学院中学部の入試でも出されています)。

 

 


2005を素因数分解すると5×401となりますね。
マス目の中に書き込む2005の個数で場合分けして解きます。
2005が4個以上あると、少なくとも1列に2005が2個以上並び、条件を満たしませんね(当たり前のことなので、ここまで言う必要はないと思いますが・・・)
(あ)2005が3個のとき
残り6個の数は1に確定するから、2005のマス目だけを決めればいいですね。
上から1列目は3通りあり、そのそれぞれに対して、上から2列目は2通りあり、そのそれぞれに対して、上から3列目は1通りあるから、全部で3×2×1=6通りあります。
(い)2005が2個のとき
2005を書き込んだ2列(縦)について考えると、同じ列(横)に1が2個現れる(☆のところに2005を書き込んだ場合(1番左の図)の水色のところ)から、条件を満たすためには、この横の列に2005を使う必要があり、2005が3個となってしまいます。
したがって、この場合はありえません。
(う)2005が1個のとき
残り8個の数は1が4個(2005を書き込んだ列(縦と横)の残り2数)、5と401が2個ずつになります。
2005を書き込む場所の決め方は9通りあります。
2005をどこに書き込んでも条件的に同じ(一応図形的には異なるものなので、条件の対等性から絞った3パターン(左から2番目から4番目の図)だけ検討してみます。☆のところに2005を書き込んだ場合、黄緑色のところは1に確定し、ピンク色の4マスをそのままくっつけて2×2のマスと考えても問題ないことから、すべて条件的に同じであることがわかります)だから、左下隅に書き込んだ場合を考えます(条件の対等性を利用して作業を減らします)。
上から1列目の2か所に5と401を書き込むことになりますが、この書き込み方は2通りあり、残りのマス目の書き込み方は自動的に確定します。
したがって、この場合は9×2=18通りあります。
(え)2005が0個のとき
各列に1、5、401を1個ずつ入れることになります。
これが先ほど言及した南山女子の問題と同じ問題になります。
上から1列目の数字の書き込み方は3×2×1=6通りあります。
いずれの場合も条件的に同じだから、左から小さい順に数字が並んでいる場合を考えて、6倍すればいいですね(条件の対等性を利用して作業を減らします)。
上から2列目の1の位置は、5、401の真下の2通りあります。
いずれの場合も条件的に同じだから、1が5の真下にある場合を考え、2倍すればいいですね。
ここで、黄色のマス目(1番右の図)に401は入らないので、5に確定し、上から2行目が確定します。
その結果、上から3行目も自動的に確定します。
したがって、この場合は6×2=12通りあります。
(あ)~(え)より、数字の書き込み方は
  6+18+12
 =36通り
あります。

最難関中学校の受験生や算数オリンピックにチャレンジする人は下の京大問題を解いてみるとよいでしょう。

 

 

 

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 右の図のような二等辺三角形ABCがあります。

                   
 辺ABと辺ACの長さは15cm、角Bと角Cの大きさは40°です。
 次の(1)、(2)、(3)の三角形で、□にあてはまる数をそれぞれ答えなさい。
 ただし、二等辺三角形ABCの辺BCの長さを23cmとして計算しなさい。

 

算数オリンピックやジュニア算数オリンピックにチャレンジする子は解いておくとよいでしょう。

とりあえずウォーミングアップとして下の南山女子の問題を解いておくとよいでしょう。

 

 

因みに、3年前の筑駒の入試でも今年の問題と同じような問題が出されています。

 

(3)は複数の答えが考えられるため、採点者は大変だっただろうなと思います。

因みに、解説ページの答えの数値は2つだけですが、解説では紹介しなかった解法でもう1つの数値も見つけています。

詳しくは、下記ページで。

 筑波大学附属駒場中学校2026年算数第4問(問題)

 筑波大学附属駒場中学校2026年算数第4問(解答・解説)

 

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 A君の家は坂の上に、B君の家は坂の下にあります。A君の坂を上る速さと下り速さの比は1:2、B君の坂を上る速さと下り速さの比は2:3です。2人は同時に自分の家を出発し、A君はB君の家まで行ってもどり、B君はA君の家まで行ってもどったところ、同時に自分の家に着きました。2人が最初にすれちがったのは出発してから6分後でした。
 2人とも往復するのに[ ]分かかりました。

 

峠と速さの問題のようですが、典型的な問題ではありません。

若干難しいと感じるかもしれませんが、比をうまく活用すれば簡単に解けます。
解説ページでは速さと比をフルに活用して解いていますが、AとBの上りと下りの時間の比を求めた後は、いわゆるL.C.M.解法を利用して解いてもよいでしょう。

詳しくは、東海中学校2026年算数第1問(3)の解答・解説で。

 

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 右の図のように碁盤の目の形に並んでいる20個の点から、同一直線上にない3個の点を選んで、それらを頂点とする三角形を作る。全部でいくつの三角形ができるか。

                     

 

今年の東大入試でこの問題と同じような問題が出されています。

この東大の問題は、灘中対策演習問題に入れていて、灘中を受験する教え子に解いてもらっています。
きっちりとした解き方をすれば、この問題も今年の東大の問題も小学生でも解けます。

 

 

 

今年の東大の問題のほうが、一見すると(小学生にとっては)難しそうに思えますが、それは、問題文の表現が数学的であることと小学生にはなじみのない確率が絡むことと文字式の処理が必要なことによるもので、本質面の難しさではありません。

点が横に3個並んでいる今年の東大の問題のほうがむしろ解きやすかったなぁという印象です。

真ん中=平均をイメージしやすいですからね。

詳しくは、下記ページで。

 東京大学1957年二次数学2第3問(問題)

 東京大学1957年二次数学2第3問(解答・解説)

 

 

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 図のように、AB=9、∠ABC=22.5°、∠ACB=45°である△ABCがあります。点Aから辺BCに垂線AHを引き、∠CAHの二等分線と点Cを通り直線AHに平行な直線との交点をDとします。また、直線BDと直線AHの交点をEとしたとき、BE=9となりました。
(1)∠ADEの大きさを求めなさい。
(2)省略
(3)△ABDの面積を求めなさい。
(4)△ABCの面積を求めなさい。

  

 

∠というのは角のことで、△というのは三角形のことです。
(2)はルートが絡むので省略しています。

メインの(4)の問題を解くのに必要ありませんしね。
三角形ABCだけが与えられていても解けます(実際、算数オリンピックでそういう問題が出されています(算数オリンピック2013年ファイナル第5問))が、一応、出題者の誘導に従って解いてみます。

因みに、2013年の算オリの問題と同様の問題は中学入試でも誘導付きで出されています。

 

 

 

この東海中学校の問題でも一応誘導に従う解法を紹介していますが、もっとスマートに解ける解法も紹介しています。

いずれにせよ、22.5度と45度を見て直角二等辺三角形をどうやって作出するかがポイントになります。

さて、四天王寺高校の問題を解いてみましょう。

(1)
○は22.5度ですね。
二等辺三角形ABEが線対称の軸BHで二等分されていることから、角ABDの大きさは22.5×2=45度となります。
また、角DABの大きさは180-90=90度となり、角ADEの大きさは180-45-90=45度となります。
(3)
三角形ABDは、等しい長さが9の直角二等辺三角形だから、その面積は9×9×1/2=81/2となります。
(4)
  三角形ABDの面積
 =三角形ABEの面積+三角形AEDの面積
 =三角形ABEの面積+三角形AECの面積(AEとCDが平行であることに着目して、等積変形を利用しました。)
 =四角形ABECの面積
 =三角形ABCの面積×2(線対称性を利用しました。)
だから、三角形ABCの面積は81/2×1/2=81/4となります。

 

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