日本数学オリンピック2002年予選の問題

 

今回は2002年のJMOの予選第5問を取り上げます。

自然数というのは1以上の整数のことで、(m-2)2は(m-2)×(m-2)、m2-1はm×m-1のことです。

算数オリンピックやジュニア算数オリンピックにチャレンジする子だけでなく、最難関中学校の志望者なら解けてほしい問題です。

実際、中学入試にも同じような問題が出されていますからね。

近年の問題であれば、次のような問題などがあります。

 

因みに、今から30年以上前に次のような問題が出されています。

灘中学校1995年1日目第6問

 3けたの整数[ ]を4.5倍すると、百の位と一の位が入れかわった。

この問題の解法は、今回取り上げるJMOの解法(後半の処理)そのものです。

さて、JMOの問題を解いていきましょう。

まず、mの範囲を絞ります。

3桁の平方数の最小のものは10×10=100で、最大のものは31×31=961となります(32×32(2の10乗)=1024からすぐにわかりますね)。

(m-2)2について考えます。

 9×9×
 10×10
 31×31
 32×32×
だから、mは10+2=12以上31+2=33以下の整数となります(mが12のときなどは、百の位の数字と一の位の数字の入れ替えができませんが、そのことはとりあえず横に置いておきます(以下同じ))。

2-1について考えます。

 10×10-1×
 11×11-1
 31×31-1
 32×32-1×

だから、mは11以上31以下の整数となります。

結局、mは12以上31以下の整数となります。

下の面積図(2つの差を考えているので、2つの面積を重ね合わせています)より、(m-2)2とm2-1の差はm×2+m×2-4-1(足しすぎたら引くの利用)=m×4-5となります(上記のmの範囲では、(m-2)2<m2-1ですね)。

  

ところで、m2-1=□×100+△×10+○×1(□>○とできますね)とすると、(m-2)2=○×100+△×10+○×1となり、この2つのの差は□×99-〇×99=(□-○)×99となり、99の倍数となります(最難関中学校の受験生なら当然覚えているはずの知識でしょう)。

結局、m×4-5は、12×4=5=43以上31×4-5=119以下の99の倍数となるから、m×4-5=99となり、mは(99+5)/4=26となります

m=26のとき、(26-2)2=576となり、262-1=675となり、確かにすべての条件を満たしていますね。

したがって、m=26だけが答えとなります。

 

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