同じ種類の21個のあめをA、B、Cの3人に分けます。あめはひとりに1個以上あげるものとし、また、Aに1個、Bに3個、Cに17個のように、3人に分ける数はすべて奇数とします。このとき、あめの分け方は何通りですか。

 

まず、下の問題を解いてみましょう。

 

今回取り上げた問題は、この問題を少しだけひねった問題になります。

分ける個数が奇数というのをうまく処理すれば計算で簡単に答えを求めることができます。

まず、3人にあめを1個ずつ配ります。
残り18個のあめを3人に偶数個ずつ配ることになりますが、2個のあめをセットにし、9セットのあめを3人に配ると考えます。
ここで、合計9個の〇をA、B、Cの3人のところに配置すると考えます。
その際、〇9個と/2個を配置し、左側の/の左側がAの取り分で、左側の/と右側の/の間がBの取り分で、右側の/の右側がCの取り分と考えます。
例えば、〇//〇〇〇〇〇〇〇〇であれば、Aが1個、Bが0個、Cが8個となります(実際には、最初に配った1個がそれぞれ足され、この例であれば、Aは1+1×2=3個、Bは1個、Cは1+2×8=17個となります)。
結局〇9個と仕切り(/)2個の配置の仕方を考えればよいから、分け方は、全部で
  (11×10)/(2×1)
 =55通り
あります。

下の問題もぜひ解いてみましょう。

 

 

 

 

 

 

 

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 次の各問いに答えなさい。
(1)[図1]のように、辺ABと辺ACの長さが等しい直角二等辺三角形ABCがあり、その内側に正方形と直角二等辺三角形がすき間なく敷きつめられています。点Dが[図1]の位置にあるとき、(BDの長さ):(DCの長さ)を、最も簡単な整数の比で答えなさい。

    
(2)[図2]のように、長方形PQRSがあり、その内側に正方形と直角二等辺三角形がすき間なく敷きつめられています。(PQの長さ):(QRの長さ)を、最も簡単な整数の比で答えなさい。

    

 

(2)だけが出されたら難しかったかもしれませんが、(1)があるから比較的簡単に簡単に解ける問題になっています。

(1)は、辺の比を底辺(辺BC)のところと高さ(頂点Aから辺BCに引いた垂線)のところに集めて消去算を解けばよいでしょう。

3つの正方形の一辺の長さの比も求めておくとよいでしょう。

(2)は、(1)の図(の一部)があることに着目して、3つの正方形の一辺の長さの比を利用して解くだけです。

詳しくは、下記ページで。

 渋谷教育学園幕張中学校2025年1次算数第4問(問題)

 渋谷教育学園幕張中学校2025年1次算数第4問(解答・解説)

下の問題もぜひ解いてみましょう。

 

 

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 2つの整数A、Bに対して、A÷Bの値(あたい)を小数で表したときの小数第2020位の数を<A÷B>で表すことにします。例えば、2÷3=0.666・・・なので、<2÷3>=6です。このとき、次の問いに答えなさい。
(1)<1÷101>、<40÷2020>をそれぞれ求めなさい。
(2)<N÷2020>=3をみたす整数Nを1つ求めなさい。

割り算することなく簡単に解ける問題です。
(1)
1/101=99/9999=0099/9999=0.00990099・・・(□/9=0.□□・・・、□△/99=0.□△□△・・・、□△〇/999=0.□△〇□△〇・・・、(以下同様)を利用しました。)
小数部分は0、0、9、9の4つの数の繰り返しとなるから、小数第2020(4の倍数ですね)位の数は9となります。
40/2020=2/101=(200-2)/9999=198/9999=0198/9999=0.01980198・・・
小数部分は0、1、9、8の4つの数の繰り返しとなるから、小数第2020(4の倍数ですね)位の数は8となります。
(2)
(1)のヒントを利用します。
(1)でわかったことは、
 <1÷101>=9
 <2÷101>=8
ですね。
この流れからすると、
 <3÷101>=7
 ・・・・・・・・・
 <7÷101>=3(1+9=2+8=3+7(和一定)に着目すればすぐにわかりますね。)
となりますが、実際、
7/101=(700-7)/9999=693/9999=0693/9999=0.06930693・・・となり、確かに小数第2020位の数が3となりますね。
7/101=140/2020だから、整数N(の1つ)は140となります。

下の問題もぜひ解いてみましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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 次の□にあてはまる数を答えなさい。
  68×25+625×272=□

 

問題を見た瞬間に272が68の4倍であることと625が25の25倍であることがすぐにわかるはずですね(もっとも、何も考えずに計算をやり始めると無理な話ですが・・・)。

このことさえ気づけば、4×25=100を利用して10秒以内に暗算で答えが求められるでしょう。

詳しくは、四天王寺中学校2024年算数第1問①の解答・解説で。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 次の問いに答えなさい。
(1)3を8個並べた整数33333333を37で割った余りを求めなさい。
(2)9を2024個並べた整数を37で割った余りを求めなさい。

37×3=111を利用します。
(1)
33333333=333333×100+33で、333333(同じ数字が3の倍数個並んでいます)は111で(もちろん37でも)割り切れるから、33333333を37で割った余りは33となります。

なお、37の倍数判定法(37の倍数=一の位から3桁ずつ区切ったときにできる数の和が37の倍数)を利用すると、

 333+333+33

を37で割った余りを考えることになりますが、333が37で割り切れるので、33を37で割った余りだけを考えればよいことになります。

(2)
9を2024個並べた整数=9を2022個並べた整数×100+99で、9を2022個並べた整数(同じ数字が3の倍数個並んでいます)は111で(もちろん37でも)割り切れるから、9を2024個並べた整数を37で割った余りは99を37で割った余りと等しく、25となります。

なお、37の倍数判定法を利用すると、

 999+・・・+999+99 (999は2022/3=674個あります。)

を37で割った余りを考えることになりますが、999が37で割り切れるので、99を37で割った余りだけを考えればよいことになります。

 

下の問題もぜひ解いてみましょう。

 

 

 

 

 

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