ある3けたの整数があります。この3けたの整数ABCの一の位の数と百の位の数を入れ替えて、もう1つの3けたの整数CBAをつくります。
(1)省略
(2)省略
(3)2つの整数をかけたら,下の計算のように答えが115245になりました。十の位の数Bはいくつですか。
     ABC
    ×CBA
     :
     :
     :   
  115245

(解法1)
最難関中学校の受験生なら当然マスターしておくべき解法です。
まず115245を素因数分解することを考えます。
115245の各位の和は18で9の倍数だから、9で割り切れます。
また、一の位の数が5だから、5で割り切れます。
そこで、115245を9×5=45で割ってみます。
115245÷45=2561となります。
2561が2、3、5、7、11で割り切れないことはすぐにわかりますね。
13で割り切れるかどう考えると、2600-39がすぐに頭に思い浮かぶので、2561=13×(200-3)=13×197となることがすぐにわかりますね。
197(<225(15×15))は、15未満の素数で割り切れないから、素数となります。
結局、115245を素因数分解すると、3×3×5×13×197となります。
ところで、3の倍数判定法(3の倍数の各位の和は3の倍数となる)より、ABCとCBAのどちらか一方のみが3の倍数となることはありえないから、ABCとCBAの積が3の倍数のとき、どちらも3の倍数となります。
3×197に5や13をかけると1000以上となることは明らかだから、ABCとCBAの一方は3×197=591となり、他方は3×5×13=195となりますが、すべての条件を満たしていますね。
したがって、Bは9となります。
下の問題もぜひ解いてみましょう。

(解法2)
低学年向けの解法です。
キッズBEEにチャレンジするような子であれば、こういう解法でさっと解けるでしょう。
115245の一の位の数が5だから、AとCの一方が5で他方が奇数となります(5の倍数判定法を知らなくても、このぐらいのことは低学年の子でもすぐに気づくでしょう)。
AとCが入れ替わっても答えに影響しないから、Aを5、Cを奇数として考えます。
500×300=150000>115245(上限チェック・下限チェック)だから、Cは1となります。
ここで9の倍数判定法(3の倍数判定法)を利用すると、Bは9か6か3となるのですが、知らないふりをして解きます。
500×100=50000が115245よりかなり小さいので、Bはそれなりに大きな数と考えられますね。
そこで、大きな数から調べていきます。
591×195を計算すると、115245となり、条件を満たしますね。
Bが9より小さくなると条件を満たさなくなることは明らかだから、答えは9となります。

 

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 赤、青、黄のカードをそれぞれ1枚ずつ、合計3枚のカードを持った児童が何人かいます。それぞれの児童は、自分の持っている3枚のカードのうち1枚を選んで出します。例えば、児童が2人のとき、カードの色が赤と青の2種類となるような出し方は2通りあります。
 次の問いに答えなさい。
(1)児童が3人のとき、カードの色が2種類となるような出し方は何通りですか。
(2)児童が4人のとき、カードの色が3種類となるような出し方は何通りですか。
(3)児童が6人のとき、カードの色が3種類となるような出し方は何通りですか。

 

昔からある有名問題で、様々な問題集などで取り上げられています。

例えば、スピードアップ算数の発展編でも数値が変わっただけの問題が取り上げられています。

 
 


(1)が(2)を解くためのヒントになっています。

(2)は、カードの色が3種類以下の場合から、カードの色が2種類以下の場合を取り除くという方針で解けばミスしにくいでしょう。

(2)が解ければ(3)も簡単に解けるでしょう。

詳しくは、下記ページで。

 白陵中学校2020年後期算数第4問(問題)

 白陵中学校2020年後期算数第4問(解答・解説)

 

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 図のような直角三角形があります。〇の角と、×の角について、それぞれいくつずつ集めると合わせて180度になりますか。

 次の[ ]に当てはまる整数を答えなさい。

 「〇の角[(え)]個、×の角[(お)]個を集めると、合わせて180度になる。」

   

 

直角三角形を折り返して二等辺三角形を作出する(直角三角形を2つ組み合わせて二等辺三角形を作出する)という算数オリンピックや最難関中学校の問題でよく使われる手法を利用すれば10秒程度で解ける問題です。

詳しくは、海陽中等教育学校2018年特別給費算数第1問(3)の解答・解説で。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 1本100円のジュースがあり、1本につき1枚のシールが付いています。このシールを8枚集めると、シール付きのジュースが1本もらえます。50本のジュースが必要なとき、お金は最低[ ]円必要です。

 

空きビン交換のレトロな問題を現代風に表現したという感じの問題です。

自分でジュースを買うことを考えてみましょう。

シールが8枚たまった時点でジュースを1本もらうはずです。

この当たり前のことを利用して解きます。

詳しくは、愛知中学校2025年算数第1問(6)の解答・解説で。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 10%の食塩水1.8kgを運んでいたところ、このうちの5%をこぼしてしまったため同じ重さの水を加えました。ここに食塩を加えてはじめの濃度(のうど)と同じにしたいとき、何gの食塩を加えればよいですか。

 

食塩水をこぼした後に水を加えてできた食塩水の濃度(詳細は書きませんが、10×19/20=19/2%)を求め、それに食塩を混ぜると考えて天秤などで処理することもできますが、ここでは、濃度を一切求めずに解きます。

この問題ではこういう解き方をしなくてもいいでしょうが、もっとハイレベルな問題になるとこういう解き方が必要になります(因みに、今回取り上げる洗足学園の問題は、以前取り扱った比を利用する解き方で処理する(1800×5/100×10/90)のが一番簡単です)。

まず、水の量がどのように変化したか考えます。
食塩水を5%=1/20こぼしたことにより、水の量は最初の19/20となり、その後、こぼした食塩水と同じ重さの水を加えたことにより、水の量は最初の
  1/20×10/9(こぼした食塩水のうち90/100=9/10が水であったのに、補ったのは水だけだから、水の量が10/9倍になっていますね。)
 =10/180
増えて、最初の19/20+10/180=181/180となり、最初の1/180だけ増えていることがわかります。
濃さを保つためには、当然、食塩の量も1/180増えることになり、最初の
  1/20+1/180(こぼした食塩の量を補う必要がありますね。)
 =10/180
だけ加えることになります。
最初の食塩の量は1800×10/100=180gだから、加えた食塩の量は10gとなります。
なお、約分できるにも関わらず約分していない分数があるのは、先の計算を見越しているからです。
説明を丁寧に書くと長々しいですが、実際には次のようにさっと解けます。
  19/20+1/20×10/9=181/180
  1/20+1/180=10/180→10g

 

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