1から20までの整数をすべてかけ合わせてできる数1×2×3×・・・×19×20を考えます。このとき、次の問いに答えなさい。
(1)この数は一の位から0がいくつ続いて現れますか。
(2)この数を6でくり返し割っていくと、何回割り切ることができますか。
ルジャンドルの定理にまつわる有名問題で、昔から大学入試や高校入試だけでなく、中学入試でも出されています(京都大学2009年理系甲数学第5問・文系第数学5問、筑波大学附属駒場高等学校2017年数学第2問、四天王寺中学校2005年算数B第1問(2)、筑波大学附属駒場中学校2002年算数第1問、神戸女学院中学部2025年算数第1問など)。
解説ページでは採用しませんでしたが、10進数をN進数に直す際の手法において余りをカットしたものを利用することもできます(下の高槻中学校を取り上げたページを参照)。
塾で習ったこの作業を意味も分からずにしている子がたまにいますが、問題の解き方を覚えるだけでは何の意味もないでしょう。
余裕のある人は、与えられた積が24で何回割り切れるか考えてみるとよいでしょう。
(略解)
[〇]は〇を超えない最大の整数を表します。
[20/2]+[20/4]+[20/8]+[20/16](+[20/32])=18回(2で割り切れる回数)
[20/3]+[20/9](+[20/27])=8回(3で割り切れる回数)
24で1回割るということは、2で3回割り、3で1回割るということだから、[18/3]=6と8の大きくない方の6回が答えとなります。
詳しくは、下記ページで。
下のジュニア数学オリンピックの問題もぜひ解いてみましょう。
面倒そうに思えるかもしれません(実際、今回取り上げた問題の解法で解くと少し面倒です)が、適切な解法を選択すれば簡単に解けます。
臨機応変に対処することが大切です。
