日本数学オリンピック2001年予選の問題

 

今回は2001年のJMOの予選第11問を取り上げます。

自然数というのは1以上の整数のことで、6nは6×nのことです。

下のページで紹介している約数の総和の求め方(最難関中学校の受験生であれば常識レベルのことです)をマスターしていれば小学生でも解けます。

 

 

以前取り上げた下の名古屋大学の入試問題が一部の素因数の約数の総和を減らすことを考えるのに対して、今回取り上げる数学オリンピックの問題は一部の素因数の約数の総和を増やすことを考える問題で、実質的には同じ問題と言えるでしょう。

 

 

さて、JMOの問題を解いていきましょう。

6の約数の総和が1+2+3+6(あるいは、(1+2)×(1+3))=12であることに着目して解きます。
(あ)nと6の最大公約数が1(nと6が互いに素)のとき
S(6n)=(1+2)×(1+3)×S(n)=12S(n)となり、条件を満たします。
2でも3でも割り切れない数は連続する整数6個の中に2個あるから、3桁の整数900個の中には900×2/6=300個あり、これがこの場合のnの個数となります。
(い)nと6の最大公約数が2のとき
nは2の倍数となります。
nの素因数2の個数を○(○は1以上の整数)個とします。
以下、2を○個かけ合わせた数を2の○乗と表記します。
S(6n)=(1+3)×(1+2+・・・+2の(○+1)乗)/(1+2+・・・+2の〇乗)S(n)≧12S(n)より、(1+2+・・・+2の(○+1)乗)/(1+2+・・・+2の〇乗)≧3・・・(☆)とならなければいけません。
ここで、(☆)は、
 1+2+・・・+2の(○+1)乗≧(1+2+・・・+2の〇乗)×3
 2の(○+1)乗≧(1+2+・・・+2の〇乗)×2 (両辺から1+2+・・・+2の○乗を取り除きました。)
となりますが、(1+2+・・・+2の〇乗)×2≧(1+2の○乗)×2=2+2の(○+1)乗となり、与えられた条件を満たすことはありえません。
(う)nと6の最大公約数が3のとき

(い)の場合と同様にするだけなので、「同様にして」と述べて作業しないことも可能だと思いますが、一応作業をしておきます(ほぼコピペです)。
nは3の倍数となります。
nの素因数3の個数を△(△は1以上の整数)個とします。
以下、3を△個かけ合わせた数を2の○乗と表記します。
S(6n)=(1+2)×(1+3+・・・+3の(△+1)乗)/(1+2+・・・+3の△乗)S(n)≧12S(n)より、(1+3+・・・+3の(△+1)乗)/(1+3+・・・+3の△乗)≧4・・・(*)とならなければいけません。
ここで、(*)は、
 (1+2+・・・+3の(△+1)乗)≧(1+2+・・・+3の△乗)×4
 3の(△+1)乗≧(1+3+・・・+3の△乗)×3 (両辺から1+3+・・・+3の○乗を取り除きました。)
となりますが、(1+3+・・・+3の△乗)×3≧(1+3の△乗)×3=3+3の(△+1)乗となり、与えられた条件を満たすことはありえません。
(あ)、(い)、(う)より、条件を満たすnは300個あります。

 

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