日本ジュニア数学オリンピック(JJMO)2012年予選の問題

 

今回は、日本ジュニア数学オリンピック2012年予選第4問を取り上げ、解説します。

最難関中学校の受験生であれば解けないといけない問題です。

隠れた対称性に着眼するのがポイントです。
2点B、Dを直線で結ぶと、三角形ABDと三角形CBDは合同となります(三辺がそれぞれ等しいから)。
問題文に与えられた数値から四角形ABCDがBDを軸とする線対称な図形になっていることを見抜けるからこそ、この補助線を引けばよいことがすぐにわかります。

  
BDとCEが交わった点をFとします。
合同な図形の対応する角の大きさは等しくなるから、角ABDと角CBDの大きさが等しくなります。
また、平行線における同位角と錯角はそれぞれ等しくなるから、角ABDと角EFDと角CFBの大きさが等しくなります。
三角形CBFはCB=CFの二等辺三角形となるから、CFの長さは3となります。
また、三角形ABDと三角形EFDのピラミッド相似(2組の角の大きさがそれぞれ等しくなるから相似となりますね。相似比はAD:ED=(3+2):3=5:3となります)に着目すると、EFの長さは3×3/5=9/5となります。
したがって、ECの長さは9/5+3=24/5となります。

なお、四角形ABCDはたこ形、四角形ABCFはひし形となっていますね。

 

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