日本ジュニア数学オリンピック(JJMO)2009年予選の問題

 

今回は、日本ジュニア数学オリンピック2009年予選第2問を取り上げ解説します。

この問題を少しだけ難しくしたものが灘中学校で出されています(灘中学校2017年算数1日目第8問)。
最短距離で進むためには、対角線の引かれた正方形の部分では対角線を通る必要があります(三角形の成立条件を考えればすぐにわかりますね)。
AからBへ移動する際、この対角線を最大3回通ることができるので、3回通る必要があることを考慮すると、通るべき経路は、下の図のピンク色の線になります。

  
AからBまで最短距離で移動する場合は、右に2回、斜めに3回(合計5回)移動することになります。
結局、5回の移動のうち右に移動する2回を選ぶ場合の数を求めればよく、求める場合は
  (5×4)/(2×1)
 =10通り
とあります。

なお、斜めの線が絡む経路の場合の数の問題で、最短経路でなくてもよいものが1970年に東大入試で出されているので、興味のある人は解いてみるとよいでしょう(いわゆるいちいち解法で簡単に解けます)。

 

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