【仏教豆知識】亡き人へのお膳はどうしたらいい? | 吹田・関大前☆タロットリーディング@静心庵◆叶 淨華◆           

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おはようございます
吹田・関大前 「静心庵」・僧侶の淨華です


法事に招かれた時や、急なお葬儀やお通夜の時に、
またお墓の話や諸々の仏事のことを、近くに気軽に聞ける人がいない。
そんな時のお助けになればと思って書いています。
仏事の決まり事などは、各宗派によって様々に違うものです。
ご自身の宗派に従って下さい。
あくまで、こちらに書かせて頂いているのは、浄土真宗の仏事・行事・作法の事
となりますので必要なところだけ、読んで下さいね


さて今回は亡き人へのお膳はどうしたらいい?についてお話します。

「法事の食事の時に遺影を持参してもいいですか?」
という質問を受けることがあります。
理由をお聞きすると、「写真の前にお膳を供える」ということです。

なぜ供えるのですか?と問い返しますと、
「生きている私たちばかりが飲み食いして、故人に何も差し上げないのはおかしい」
というわけです。

中には、写真に語りかけながら、生前故人が好きだったビールやお酒ジュースなどを
コップに注ぎ供える方もおられます。

ところで、宗派によっては、霊供膳(りょうぐぜん)といって命日や年忌法要、
お盆、お彼岸の時に供えるお膳があります。

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このお膳は仏事にあたって亡き人に差し上げるご馳走のことで、
お仏壇の前にお箸をお仏壇側にして供えると言われています。
つまりそれには、私たちが亡き人へ功徳を振り向けるという意味があるのでしょう。

浄土真宗では「仏」という場合に正式には「阿弥陀如来」をさしています。
私たちと阿弥陀如来との関係で言いますと、
私たちが阿弥陀如来の功徳をいただく存在なのであって
阿弥陀如来に功徳を振り向けるわけではありません。

仏前は、亡き人に功徳を振り向けるところではなく、
逆に教えをいただく場所であるということです。
これらのことからお膳を仏前に供える必要がないわけです。
また、お食事の会場に遺影を持参してお料理を供える必要もありません。

亡き人に対する生前の想いを断ち切ることは、簡単なことではありません。
それほど人間は愛執の念が強いのです。
だからと言って飲み物や食べ物をどれだけ並べても仏さまは、
食べるということをしません。

仏さまが願う本当のことは、そのようなことではありません。



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