吹田・関大前 「静心庵」・僧侶の淨華です
法事に招かれた時や、急なお葬儀やお通夜の時に、
またお墓の話や諸々の仏事のことを、近くに気軽に聞ける人がいない。
そんな時のお助けになればと思って書いています。
仏事の決まり事などは、各宗派によって様々に違うものです。
ご自身の宗派に従って下さい。
あくまで、こちらに書かせて頂いているのは、浄土真宗の仏事・行事・作法の事
となりますので必要なところだけ、読んで下さいね
さて今回は「お墓とは」についてお話します。
前回、納骨についてお話しましたが、
納骨には、遺骨を納める場所が必要になるのです。
その一つには、寺院の境内墓地や地方公共団体・公益法人などが
経営する墓地があります。
この墓地の使用には、個人の墳墓として永代使用権を得なければなりません。
もう一つは、寺院などが設けている「納骨堂」です。
いずれも管理規則などがありますので、事前に調べておいて下さい。
このように個人で使用するもののほかに、共同で多数の遺骨を納めることのできる
合葬墓(がっそうぼ)を設けている寺院もあります。
ところで、現代ではお墓に対する意識もさまざまなようです。
ルポライターの井上治代さんが行った「現代のお墓に関する意識調査」
によりますと
Q,お墓には誰かと一緒に入りたいか?
A. ・夫婦で (36.2%)
・家族で (34.9%)
・自分の両親と (18.8%)
・先祖と (15.9%)
以上の順だったそうです。
逆に、
・「死んでまで家族に縛られるのはイヤ」
・「死んだ時くらいゆっくりしたい」
・「誰かと一緒というのは煩わしい」
などの理由から「一人で入りたい」と希望する人もあるyとうです。
別の調査では、お墓は「自分の死後の住まい」と考える人が増えている
ということです。
こうしてみますと死後を生の延長として、他人と関わりたがらない現実を
死後へ持ち込もうとしているのが現代人の特徴のようです。
お墓をどう受け止めていくのか。
実はそこに私たちの死生観が問われているのです。
【仏事の豆知識】過去の記事も参考に
![](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/105.gif)
■法事の時の包みもの(お金を入れる封筒)について
■法事の時の持ち物と服装について
■念珠(数珠)について
■お焼香について
■お墓の正面に刻む言葉は
■鈴(りん)について
■とり急ぎの弔問について
■お墓と迷信について
■納骨について