おはようございます
吹田・関大前 「静心庵」・僧侶の淨華です
法事に招かれた時や、急なお葬儀やお通夜の時に、
またお墓の話や諸々の仏事のことを、近くに気軽に聞ける人がいない。
そんな時のお助けになればと思って書いています。
仏事の決まり事などは、各宗派によって様々に違うものです。
ご自身の宗派に従って下さい。
あくまで、こちらに書かせて頂いているのは、浄土真宗の仏事・行事・作法の事
となりますので必要なところだけ、読んで下さいね
さて今回は「お仏壇の中へ入れないものとは?」についてお話します。
あくまでも浄土真宗の教えからの考え方でお話致します。
①浄土真宗以外の仏像
浄土真宗のご本尊である阿弥如来以外の仏・菩薩像や水子地蔵の像などは
お仏壇の中には入れません。
②お守りやお札
浄土真宗の寺院には、お守りやお札はありません。
お守りやお札は、厄除開運・家内安全・交通安全など
いわゆる祈願成就を目的とするものであります。
災いを避けたいという感情はよくわかりますが、
お守りやお札には災難から身を守る力が本当にあるのでしょうか。
物事の道理からすれば、善くも悪くも、私たちに起こるすべてのことは
因と縁によるものだと仏教では説きます。(因縁の道理)
この道理に早く目覚め、迷わされることのない生き方を確立していただきたいと思います。
③故人の写真
亡き人の写真もお仏壇の中には入れません。
写真は故人を偲ぶという意味がありますが、お仏壇の中に飾ることによって
礼拝の対象が阿弥陀如来から写真(生前に対する思い)に
変わってしまうことがあるからです。
お仏壇のご本尊はあくまでも阿弥陀如来です。
私たちは阿弥陀如来の教えによってはじめて亡き人をお浄土に還られた諸仏として
頂けるのです。
そのほかにも、位牌や遺骨などもお仏壇の中にはいれません。
お仏壇のある方は一度点検されるとよいでしょう。
【仏事の豆知識】過去の記事も参考に
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■とり急ぎの弔問について
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