天竜川ウルトラマラニック 勝手にエイドしてきました~。
第一回の 「天竜川リバーサイドウルトラマラニック」。ヒロボーさんの呼びかけ大会で、5月2日~4日にかけて開催されました。諏訪湖から竜洋まで。天竜川の 水源から 太平洋までを 川沿いに走ろう、というもの。225キロ 48時間! です。興味はありあり・・・だけど、まだまだ Dのこの膝では 超ウルトラは無理だし、野辺山の直前なので、まったく「かんけ~ないわ~」と 思っていたのですが・・・。たまたま、あれ? 4日は夜勤。昼間あいてるなあ。。。。ゴールボランティアでも手伝うか。いや、勝手にエイドのほうが、ずっと楽しいな~。だったら、夜中だな。ってなことで、勝手に呼びかけたら、同級生の「はな」が 「のった!」とほいほいと つきあってくれることに。ってなわけで(笑)。3日仕事終わりからすっ飛んで移動して、20:00ごろから船明ダム 191キロ地点に 陣取りました。エイドのメニューは、すぐに思いつきましたね。「鶏飯(ケイハン)」です!鹿児島名物の、鶏のスープをご飯にかけていただく、お茶漬けみたいな食感のごちそう。本来なら、裂いた蒸し鶏と 錦糸卵、煮椎茸などをトッピングするんだけど、ま、めんどくさいから(笑) ぶっかけね~。2日目の夜だし。きっと寒くなるし。あんまり固形物通らなくなるし、でも、おなかすいてるひともいるかもしれないから・・・。前日に仕込んだスープと 下ごしらえした材料をセット。ご飯は、一升釜いっぱい炊いて、炊き立てをお釜ごと運ぶ。どうにでもなるように、お湯6L、水10L。コンロ3台。鍋 大・小・小。追加の食材としては、「雪見鍋」用に、大根おろし2本分と豆腐。うどん、水餃子、もやし・・・・。長丁場になるから、我らもがっつり食べようと 準備万端!はな は、高校のときからのお付き合いで、かれこれ・・・35年・・・かあ!最近は、浜名湖エイドも担当してくれるようになって、エイドのおもしろさが、気に入ってるみたい。「夜通しだけど、きっと暇だから、トランプでもやろ~」などと言ってたのだが。。。。そんな暢気なエイドには ならなかったわね。70人ほどが走っているはずだけど、20:30くらいの時点でヒロボーさんから確認できたリタイア者は、すでに17名でした。19:00到着前に通過した人もいたようだけど、確認できず。ぱらぱらとランナーさんがやってくる頃には、ぱらぱらと雨も落ち始め・・・だんだん本降りに。雨をしのぎながら、鶏飯ふるまいます。タープで屋根はあるけれど、なにしろ アウトドアに熟練してないおばさんふたりのエイドだから・・・。ブルーシートもなにも用意してなかった。。。はなが「あ!ポンチョがある!」と、いそいそと 養生テープでぺたぺたはじめた。少しでも雨よけの壁にするつもりらしい。あ。それなら、私も車の中に、小さいレジャーシートがあった。あ。このゴミ袋も使っちゃえ・・・ってなことで、わりかし、楽しく わいのわいのやっておりました。早いほうのランナーさん。まだまだ余裕な感じ。よく食べていかれました。噂の(?) 「杖の人」到着。 雨の中、それでも先へ進んでいかれました。知った顔も。ともぞうさん、雨の中歩いてたら、見知らぬ人に「大変そうだから」と、傘をもらったとか。思わぬ出会いがあるものです。この頃、けっこう早い時間に到着していた いけさんが、車の中で ぐ~すか(笑)。よっぴーさんを待ってたはずなのに、よっぴーさん行っちゃったよ~。鶏飯が あらかた空になって、雪見鍋が半分終わって、餃子鍋を仕込んで、味見しているところへ、おさかなさん到着~。もう、この時間(24時くらいだったかなあ。。。) 雨はひどいことに。はなが 「やばい。浜松市、警報出てるよ~」ゴミ袋のつぎはぎテントは あちこち飛ばされそう(笑)おさかなさんは 疲労困憊、眠気マックス、寒さも尋常じゃない、って感じでしたがまだまだ先へ進みたいと、今にも腰を上げそう。でも、そんなにふらふらしてたら、危ないよ、と引き止めて、そうこうしてるとき、うっちゃんから 電話がはいる。「今、8人くらいで秋葉ダムにいるんだけど、寒くてみんな低体温症になりそう」「ひとり、気を失っちゃった人もいて」と。もう、リタイア覚悟してタクシーを呼んだけど、いつくるかわからない、とのこと。これは緊急事態!と 船明ダムエイドとおさかなさんは はなに任せて、Dは お湯の入ったポットと タオルをのせて、秋葉ダムへと 飛ばします。助手席で寝ていた いけさんもそのままのせて(笑)。横殴りの雨の中、北上! 途中、ひとりで歩いてる女性ランナーさん発見。声をかけると「大丈夫です」と 比較的元気な足取り。心配だけど、とりあえずスルーして 先へ。すっかり目の覚めたいけさんが、目を凝らして、ランナーさんがいないか確認しててくれる。秋葉ダム入り口のトンネルに突入しようとしたら、なんと 道の真ん中に 倒木~。焦る。。。。あぶないよ~。。。。 こっちも命がけ。超特急で 秋葉ダムに着いたら、小さなトイレの中にゾンビみたいな顔したランナーさんが ぼ~っと立ってた。。。。うっちゃんと N山さんが あれこれと状況説明してくれてる間に、お湯を各自に配って、とりあえず飲んでもらう。低体温症になってるっぽい、男子トイレに座り込んでた方、「気持ちわるい・・・。黒いもの吐いた・・・」といってるけど、意識ははっきりしてる。タオルをお湯でぬらして、身体を拭いて、濡れたTシャツ脱がして、乾いたTシャツを着てもらう。これまた偶然に。Dのタンスにあふれてる大会Tシャツ。はながもらってくれる、っていうので、今日、このタイミングで 車に積んであった。思い出すのは・・・・。昨年7月の 浜松ぐるっと160キロのマラニック。夜中に雨が降って、寒くて寒くて。とにかく、この濡れた服を脱ぎたい! 着替えればなんとかなる!あの体験がよみがえってきます。濡れた服は、とにかく寒い。そんなこんなしてる間に タクシーが2台やってきた。ヒロボーさんから連絡があり、急遽 避難場所として 天竜市のランナー仲間I さんの家に連絡を取ったから、あまりに体調の悪い人は、そこへ行ってくれとの指示。ゴール会場も 海べりなので 風が半端なく、今 戻ってきても 避難するところがない、という。(それでも、結局タクシー2台は ゴール会場に向かい、ゴールボランティアの方の車の中や、M木さんの家を これまた緊急避難所にして使わせてもらったらしい。。。)タクシーに乗れなかったうっちゃんと 体調の悪いHさんを乗せて、Dの車も南下。そのまま Iさんのお宅へ行くことに。船明ダムエイドに寄ると、すでにエイドは放棄。はなと おさかなさん、車の中に避難してた。「もう、テントの中は水びたし~。 車停めてあったトイレの前の駐車場もタイヤ半分まで水に浸かってて~~」と 路上に出てきてた。こっちもやばい。おさかなさんを Dの車にもらい、急ぎ I さんの家へ。真夜中だというのに、雨の中、外にまで出迎えてくださった Iさんご夫妻。ほんとにありがたいです。「お風呂わいてるわよ」「とにかく 入って」 と。Hさんは、もうここでリタイアを決めて 休ませていただく、と。いけさん、うっちゃん、おさかなさんは、天気の回復を待って 再スタートを考えている。すごいね。この状況下で あきらめない。「エイド撤収したら戻ります」と I さん宅を出て、船明ダムに戻ったものの、とても撤収作業できるような状況ではない。。。。嵐だ~。。。サイレンまで鳴ってるし。これは、ダム湖放水のサイレンだよね。。。。「ここ、こわいから 離れたい・・・」と はなが言うには・・・・ダム湖・・・あふれそうだった。。。。エイドそのままにして、とりあえず、車2台、最寄のコンビにへ。コンビニの中で あったかいコーヒーを飲みながら「あ~。。。餃子鍋・・・食べ損ねた~」などと、二人でゲラゲラ笑いながら過ごす。3時を過ぎれば、雨は落ち着くはず・・・の天気予報通り、3:30過ぎから だいぶ小降りになってきた。のそのそと腰を上げて、ダムへ引き返し、おばさん二人でエイド撤収作業。なんとか資材積み終えて、ふと見ると、コースになってる、ダムの上をまたいでいく道、通行止めのバリケードが置いてある!こんなに近くにいて、気づかなかった~。いつからだろう。パトカーが何度か行きかってたけど。。。。ほんと、やばかったね。5時ごろ やっとエイド撤収完了し、朝ごはんを作りに帰る はなを見送って、I さん宅へ。いけさん、うっちゃん、おさかなさん、これから リスタート!気合入ってます!ほんとすごいわ~。3人を見送って、Hさんがまだ寝てる、というので、Dは、もういちど秋葉ダムへ。途中、ランナーさんがいないかどうか 確認です。いたいた!コンビにに4人!「大丈夫でしたか~」と声をかけると「いや~・・・死ぬかと思いました~」と。船明の北の道の駅のトイレで雨をしのいだけど、ふきっさらしで 寒さが半端なかった、と。よくぞ 耐えてくださいました。。。。勝手にエイドのおばさんで、スタッフでもないのに「船明ダム 通行止めになってますから 飛龍大橋までこの道で行ってください」「河川敷も、ダムの放水で危険かもしれないから、できれば、堤防の東側の道路を 地図で探していったほうが安全だと思います」とおせっかい。ゴールをあきらめない4人を見送って、再び I さん宅へ戻り、預けてあった餃子鍋をいただいて(われながら・・・美味かった・・・笑)Hさんを乗せて、D号も ゴールへと向かいます。(つづく・・・)