歩くことが多くなってるわりに、設定タイムからは さほど遅れていない。

 

次の目標は、峠のてっぺんに 16:15

 

野辺山完走のセオリータイムは、峠の上で 残り4時間が鉄則。

 

この5年間、3回は、この峠が越えられなかった。

てっぺんの79キロエイドで 関門アウト!

今年は、峠を下ることは まず間違いない。

どころか、ちゃんと上れば、大丈夫。

 

約5キロの登り坂。

私の脚では、走るのは無理。

すべて歩く。

設定タイムは、1時間!

 

さあ!あがるよ!

 

気持ちは まだまだ 大丈夫だ。

 

以前のように、まわりのランナーを追い抜いていくような歩きはできないけど、

みんなに抜かれながらも、コツコツ歩く。

 

じりじりじりじり 登っていったら、ちゃんと1時間で てっぺんに着いた!

 

まだ 16:10! ここにきて、設定タイムを上回ってきたぞ~!

 

少しストレッチして、記念写真撮って。

ここで3回もリタイアしたことを思い出して、今日は大丈夫!と気合入れる。

 

さあ。馬越の下りだ!

 

呼吸入れなおして、骨盤ベルトしっかり装着して、

すたすたと 走り出す。

 

あれだけ 苦しめられてきた 馬越の下り。

今年は、まだまだ大丈夫。

上りは走れないけど、下りなら ほとんどストレスがない。

 

不思議だ~。あんなに下りが苦手だったのに。

 

これも、I トレーナーの体幹トレーニングの成果なんだわ。

インソールのおかげかも。

 

な~んて ほくそえみながら、ぐんぐん下る。

 

わかっちゃいるけど、長い。。。

 

カーブナンバーが 1 になるまで、とことん続く。

 

足は動くのに、下りだってのに、息が上がってくる。

う~ん。どうも、ガス欠になるのが早い。エイドまで持つかなあ。。。

 

坂を下り切って 川沿いの道に入っても、テンション上がらず。

まわりのランナーさんたちが 気持ちよく抜き去っていくけど、歩きが混じる。

 

たまらず、ここでも、エイドを待てずに、ポケットにあったスポーツ羊羹を絞り込む。

 

ふ~っ。

87のエイドまできた~。

 

17:05. まだ10分の余裕がある。

ここから先、2時間残せば大丈夫・・・・な はず。

 

かなりエネルギーが切れていたので、初めて腰を下ろして、うどんをいただく。

しっかりつゆまで飲み干して、トイレも済ませて、17:15を待たずにエイドを出た。

 

う~ん。なかなか走れないぞ~。

かなりやばい。

歩きたくてたまらない。

歩いてたら間に合わない。

ゆっくりでいいから走り続けないと。

 

そう焦っていたら、目の前のランナーさんが、少しゆっくりペースで、

その人に合わせて走ってたら、少し息が整ってきた。

あ。行けそう。

黙ってぴったりと後ろについていく。

しばらくして、余裕が出てきたので、これ以上黙ってたら失礼だな、と

「すみません。ペースランナーになってもらっちゃって。」と声かける。

つれなくされるかな、と思いきや、意外にも笑顔で

「いやあ、時計の電池が切れちゃって、ペースわからないんだけど~」と返してくれる。

 

笑顔で少し会話できたことで、気分もあがってきて、そのあと しっかり90の坂の入り口まで

引っ張ってもらいました。

 

「ありがとうございました!ここから先は走れないので、マイペースでどうぞ!」とエールを送って、

そしたら、彼は、その坂を 同じペースで駆け上がっていった。

すごいなあ。

 

私は歩く。

ここは、いい。走れないよ。

 

93のエイドがあまりに遠い。

時計をちらちら見ながら、不安ばかりが襲ってくる。

 

ここで間に合わなくなったらどうしよう。

もうちょっと頑張らなきゃ。

でも、走れない。

こんなに歩いてて、大丈夫だろうか。

いやいや、大丈夫。もっと落ち着いて。

 

いろんな私が会話してる。

 

そんなとき、前に小笠山のY本さんを発見。

60あたりで抜いたはずなのに、いつの間にか前にいた。

 

また へらへら笑って「あれ~。前にいたの~?」と。

 

彼は、早歩き。このスピードで間に合うのだろうか?

でも、彼もここの常連。わかってるはず。

「やっとゴールが見えてきたね~。これなら大丈夫だね」と言ってくれる。

 

そうなのか。彼が後ろにいる限り、大丈夫だ。

 

少しだけ前に出て、私のペースで 少し走ったり、歩いたり。

すぐに息があがる。

この坂、終わるのは96.

上り切っちゃえば、あとは気力で行ける!

そう唱えながら、やはり ジリジリ。

 

去年、パンダで応援した95キロ地点。

自分で自分にエールを送る。

 

やっと上り切った。

 

ゴール会場の声援が聞こえてくる。

 

ここから 大きく迂回して、ゴールへと戻ってくるえげつないコース。

 

最後のエイドで もうさんざん食べ飽きた バナナだったか クリームパンだったか

バームクーヘンだったか(それしか食べるものがなかった・・・)

なにかを口に入れて、残り 3キロ!

 

よし!走るぞ!

と、思ったものの、1キロで 足が止まる。

5年かけて リハビリしてきた。

やっとゴールだよ。

ウイニングラン、楽しまなくちゃ、そう考えるけど、足が進まない。

 

ま、いいか。歩こう。間に合うし~。

 

もっとかっこよく、最後走り切りたかったけど、こんなにも 息絶え絶えだわ。

 

 

残り1キロになっても、テンションがあがってこない。

 

やっと野辺山駅前の交差点。

ここを曲がって、あと200m。

 

ぶわ~っと 目の前に、ゴールゲートが見えた。

 

そうか。

もう、体育館の入り口まで引き込んでないんだった。

ゴール、こんなに近かったんだ!

5年もゴールしてない間に 変わってたな~ なんて 少し冷静に感じてもいる。

 

とはいえ。

 

両脇にずら~っと並んだ たぶん ゴールを終えたランナーさんたちが

みんなでハイタッチをして迎えてくれる。

「お帰り!」

「よくがんばった!」

「よく帰ってきた!」

そんな言葉が耳に入ってきて、もう、両目がかすんできた。

 

ありがとう! と 声を出すけど、、声にならない。

 

そして!

 

思いっきりのガッツポーズで ゴールテープを切りました!

 

 

13時間51分。

 

 

こんなに余裕があったんだ。

 

でも、不安でいっぱいだった。

 

でもでも。

ゴールできた~!!

ほんとに、完走したんだ~!!!!

 

すぐさま、、メダルを首にかけてもらった。

 

思いのほか、ずっしりと重かった。

筋肉痛のお腹につきささる、星形のデザイン。

 

このメダル! 欲しかった! 

やっと 手に入れた!!!

 

 

 

ひとり 号泣しながら、ふと冷静に 記念写真撮ってもらう。

 

あれ、小笠山の面々、ゴールで 出迎えてくれるはずなのに、

誰もいない。

 

あ~。。。。

たぶん、私のことはあきらめて、体育館の中で待ってるんだなと、

ひとり 建物向かうと、

豊橋のひろこちゃんとバッタリ。

 

私の胸のメダルを見て、駆け寄ってだきついて、大泣きして喜んでくれた。

 

なんで 私の方が もらい泣きしてるんだ、なんて思いながら、

「よかったね、良かったね。長いこと頑張ってたもんね」としゃくりあげてくれる彼女に

最大級の祝福を受けた感じでした。

 

今、ひろこちゃんも 思うように走れなくて、苦しんでるんだって、他の人に聞いてた。

みんな そんな時間を経験して、思いやって、わかりあって、

だから、こんなに祝福してくれるんだ、と

ほんとに涙が出ました。

 

 

ありがとう。

ありがとう。

 

 

 

私が完走したら、ゴールで抱きしめてくれる、と公言していた 山草人さんは、

私を待つのを すっかりあきらめて、体育館でのんびりしてた(笑)

 

ほれ!と ドヤ顔で メダル見せて、仕方ないので ハグしてあげた(笑)。

 

きっと号泣して 抱きしめちゃうんだろうな、と思ってた W師匠は、ご自身が完走できなかったので、

かなりテンションさがり気味。

とても申し訳なくて、はしゃげなかった。

私は5年。彼は7年。完走から遠ざかってたから。

そして、私以上に、ストイックに この大会の完走を目指すトレーニング積んでたから。

 

 

これで、やっと リーチです。

 

野辺山100k 9回完走。

10回完走者=デカフォレスト まで あと1回!

 

この数字と称号にこだわっているのは、

毎年毎年、ここに連れてきてくれる仲間がいるから。

 

あと1回!

何が何でも、頑張ります!!

 

ほんとに みなさま ありがとうございました。