2019の野辺山100の挑戦!

今年はやっと デカリーチのゼッケンがもらえたというのに。

 

完走なりませんでした~。。。。

 

遅くなりましたが、反省文です(笑)。

 

今年の意気込みは・・・。

完走する気は 満々で、ひょっとしたら、できるかもしれない、という気持ちは

ずっと持ち続けていました。

何がおこるかわからないから!

 

とはいえ、まったく走り込みできていず。

直前まで、右膝には痛みがあり。

奇跡だ!と思った完走を果たした昨年と比べても、まったくコンディションは上がってません。。

 

それでも。

直前まで取り組んでいた体幹トレーニングは

実感できるレベルまでになってたし、

ほんとに、もういちど奇跡が起こるかもしれない。

それだけを信じて、スタート地点に立ちました。

 

昨年同様。

骨盤ベルトがわりになる ウエストポーチを準備。

 

前日にファイテンブースで 絶対いい!と勧められた腰ベルトも購入して

なんと二重巻き!(笑)

 

寒い予報で 長袖のウエアを選んで、出走です。

 

スタート時間は、デカフォレストと同じ枠の 5:00

これが、あとあと けっこ~なプレッシャーになりました。

 

せっかく早い組のスタートに並べたけど、速い人たち巻き込まれるのもいやだったので、

後ろの方からスタート。

 

71Kや42kの人たちも一緒です。

顔見知りの方を見つけては、テンションあげていきます。

 

す~っと走り出せたので、ちょっと安心して、10キロまで。

 

ここから、今年はコース変更区間。

いつもなら、ガレの林道を延々と18キロ地点の1980mまで上っていくのですが、

今年は大雨による土砂崩れで ロードに変更。

かなり楽になる、とふんでいたのですが・・・。

 

ゆるやかなアップダウンが何度も続く。

ゆるやか、といっても、本コースに比べれば、というだけで、

けっこうな上り下り。

下りは無理するな!と塾長から言われていたので、飛ばしすぎないように

左わき腹を意識して走る。

登りは粘って走れ!と指令を受けていたけど・・・

まったく走れませんでした~。。。。

 

1300~1500くらいの高地だし。

上りを走る練習、まったくしてないし。

息はあがるは、力は入らないは。。。。

 

まあ、それで少しは余裕があるだろう、と思ってたけど、

20キロあたりで まさかの ここできたか!の力抜け。

 

前回の奥熊野の80キロ地点で 見舞われたやつ。

 

ふ~。。。痛み止め 飲んであるのになあ。。。

ま、痛みじゃないしなあ。

筋力不足は どうしようもないなあ。。。

 

23キロの通過タイムが 昨年と同じくらいだったので、

まだまだ大丈夫、と言い聞かせて、稲子湯へと向かう。

 

が。

 

この先のアップダウン。

本コースに戻っているから、それまでに比べると半端ない。

 

ますます上りは走れないし、下りも無理がきかない。

 

どんどん時間が過ぎていく。

 

34キロの稲子湯に 昨年より15分押しで到着。

この時点で ほぼ絶望的だ。。。。

 

もともと元気なときでも、前半はまったくダメで、いつもギリギリ。

後半の落ち込みが少ないことを武器に、ジリジリと進んでいくのが

私の野辺山だったから、ここからの挽回は、走力のない現在、ほんとに無理だ。

 

なかば諦めながら、それでも、ひょっとして、もしや?という気持ちも捨てきれず。

 

めげて走っても 楽しく走っても おんなじだから、と

お気楽モードにシフトチェンジして ニコニコしながら走っていく。

 

42キロ手前の松原湖の下り坂で

ときどき併走していた71キロの女性ランナーさんが声かけてくれた。

「次の関門、これで間に合いますか?無理っぽいですよね~」と。

え?関門? え?42キロって関門なの?

まったくノーチェックだったわ~(笑)

 

「大丈夫でしょう。だって、ず~っと下りだから!」

とお気楽に答えると、さらに。

「ここ間に合っても、次の50キロの関門は無理ですよね~。

だって、キロ6分で走らないと間に合わない。。。」

 

ん??そうだっけ?そんなにきっついか?

「大丈夫だよ~。だって、46キロまでは ず~っと下りで、

いったん平らになるけど、50キロまでは 下り基調なんだよ。

だから、想定よりも大分早くいけるから!」

 

・・・と、思っていたので、そう伝える。

で、内心焦ってる。

げ? そんなに厳しいんか~。。。

 

で、42キロは関門10分前通過。

50キロの関門も10分前到着。

 

ははは。

 

50キロエイドに着いたら、その彼女がすでに到着していて

エイドのおそばを食べていた。

「間に合いましたよ~」と笑顔。

「でも、さすがにゴールは間に合わないですよ~」とあきらめ顔。

もうひとりのお連れのランナーさんが

「私はメダルが欲しいな!無理かな?」と まだあきらめてない様子だったので

「71キロのゴール関門まで、もう途中に関門はないから、行けるよ!

ハーフを3時間15分!そう思えば、ぜんぜん無理じゃないでしょ?」とハッパかけている。

 

あれ、すごい他人ごと(笑)

71キロがゴールだと思えばいけるけど、

100キロがゴールだと思うと、71キロの通過は最悪でも14:30が鉄則なんだよなあ。

関門ギリギリで入ったとしても、そのあとの馬越峠は越えられないんだよなあ・・・と

内心ぶつぶつ。

 

コースも 自分のタイムも 経験値がありすぎて、現状がいかに難しいか、すぐにわかっちゃうんだよなあ。。。

 

ははは。

 

どこまでのお気楽に、あとは71まで楽しもう!

うまくいけば、馬越峠上りは歩かせてもらえるかも、などと考えながら

歩きが多くなる。

 

折り返し区間に入って、いろんなランナーさんが声かけてくれる。

 

小笠山の面々とも ほとんど ここですれ違い。

いつもだったら、まだまだ行く気満々で、今に追いつくぞ~と手を振ってエールを送りあうんだけど

「まだ大丈夫!頑張れ!」って声かけられても、

「うっそ~。間に合わないよ~」と 心の中で返事してる私がいた。

 

そんな中で ひとりだけ。

小笠山の山ちゃんだけが

「あれ、まだ走ってたの?よくがんばってるじゃん!」と声かけてくれる。

毎年、うしろ~の方でデッドヒートを繰り広げる仲間だ。

後半はいつも抜きつ抜かれつ。

だから、ほとんどお互いのタイムをわかりあっていて、

この時間にこの位置では、もう無理だ、ってわかってくれている。

「71キロまでがんばる!」と正直な思いを彼だけには言えた。

 

59キロのエイドの手前に、今年はTさんが私設エイドを出してる、と聞いていた。

2か月前に知り合ったばかりのランナーさんだけど、なんだか意気投合しちゃって

掛川でも応援してもらったし、奥熊野でもご一緒したし、

今回もたくさんの他のお仲間の応援に、ご自身は42キロのコースを完走後、

さっさと私設エイド開店、というすごいお方。

 

泡缶用意しとく、って言ってくれてたから、なんとかそこまでは元気な顔で行きたい~!!

なにせ、この日。天気がよくって、暑い!

 

待望のTさんエイドにやっと到着。

そうとうお待たせしたみたいで、こっそり取っておいてくれた 泡缶と

奥のクーラーボックスから ほんとにとっておきのスイカをご馳走していただいた。

 

これが美味しかった~。

 

Tさんに「デカフォレスト達成目指して、あきらめずに頑張って!」と言われたけど

このときすでにあきらめてたから、ほんと 申し訳なかったです。

 

野辺山走るときの癖で、どうしても公設エイドで長居ができない。

さっさと行きたくなる(笑)

 

59キロのエイドで 簡単に水分と食べるもの補給して

川柳コーナーに

「もうだめか いやまだ行ける? まあ、行くか」と したためて 投稿(笑)

 

さ、折り返しましょう。

 

さきほどのTさんエイドの前で「ありがとね~!」と手を振って、

ここだけはちょっと元気なふりしよう、とぼちぼち走ってたら

後ろから女性ランナーさんが声かけてくれた。

「Tさんに言われて追いかけてきました~。

この人についていけば、完走できるから!って」

 

げげげ~!!!

なんてことを言ってくれるのよ~!!

と、叫びつつ、そんな光栄な言葉をいただいて、報いることができないのが悔しくて

なんとか、この子を完走に導けないものか!と

とりあえず、一緒に走り出す。

 

黄色ゼッケン(5:20スタート組)だから、私よりも20分まだ余裕がある。

走る脚が残っていれば、絶対無理じゃない!

 

冷静に彼女にそう伝えて、一緒に走りたいけど、私の脚はもう終わってるし、

気持ちも切れちゃってるから、私について来たら完走できない。

とにかく前に行って!と背中を押した。

 

ああ。。。完走できるといいなあ。あの子。

ああ。。。こういう子と 一緒にゴール目指したかったな~。

 

まあ、仕方ない。おばさん、今年はこれが限界。。。

 

そんなこんなで、ほんとに足が終わってきてしまった。

もう歩くのがやっとやっと。

 

仕方ない。とにかく歩くのだ!

 

60キロあたりから、ず~っと歩いていく。

 

デカリーチのゼッケンをみて、いろんな人が声かけてくれたけど、

その声援にこたえられず、ほんとにふがいない思いでした。

 

セーラームーンさんや プーさんや 盆ちゃんら 仮装のベテランランナーさんたちと

ときどき声かけあいながら来たけど、彼らのエネルギーにもなれず・・・。。。

 

71に向かう えげつない上り坂で 女性ランナーさんとおしゃべり。

「もう関門無理だから、次のエイド(68キロ)でリタイヤしようかな」と言うので、

「まだ関門にならなければ 歩かせてもらえると思うけど」と。

でも、早く終わらせたい。休みたい、という気持ちも見えてたので、無理はいえないなあ。と

冗談まじりの会話で気をまぎらわす。

 

68のエイドにやっと着いたら、先についてた彼女が

「車に乗ってけばいいよ、って言ってもらったけど、あと3キロ歩いていくことにしました!」と笑顔。

いいね!

 

このエイドだけ、少しゆっくりできました。

もう、無理だとわかってるから、エイドのおばちゃんたちも 気がラクみたいで

「エイドにどんなものあったらうれしい?」

「何なら食べられる?」と 気さくに聞いてきてくれる。

「泡缶とか~(笑)」と一応リクエストしておいて

「固形物は食べにくいから、茶粥みたいなものがいいです~」とお伝えする。

 

このエイドにおいてあった、お菓子が美味しくて、「これほんとにおいしいですね!」と言ったら

「持ってきな!」と 袋入りのやつ2つも持たせてくれた。

こんなに交流できたの 野辺山では初めてかも。

 

湿布のおばちゃんとか、奈良漬けのおばあちゃんとか、酒屋のご夫婦とか

名物だった私設エイドの方々が すっかり居なくなってしまって

なんだか寂しいな、と思っていたここ数年。

 

先を急ぐばっかりで、公設エイドのありがたさ、そこでおもてなししてくださる

ボランティアの方々の思いを受け取ること、忘れてたみたいだ。

 

エイドを出て歩いてたら、そんな思いがこみあげてきて

自分でもびっくり、涙があふれてきてしまった。

 

ほんと、走るだけで精一杯で。

奥熊野はあんなに楽しいのに! 野辺山はレースっぽくって・・・なんて 

なんだか文句ばっかり言ってきて。

 

こんなきれいな自然の中を こんなに贅沢に走らせてもらってるのに。。。。

 

はあ。。。

自分が情けない。。。

 

ああ。また来なくっちゃ!

デカフォレストが ど~のこ~の じゃなくて。

ほんとに、このコースが好き!

厳しいけど 美しい!暖かい! 野辺山が 大好き!

 

今年は、私に、それを気づかせたかったのかな。

ありがとう ありがとう!

 

涙を拭いて、さあ、あと2キロだ!しっかり歩こう!と 思ったら

後ろから す~っと車が近寄ってきた。

 

助手席側の窓があいて、

運転席のお兄さんが 「関門時間が過ぎたので、乗ってください」と。

 

あ~。。。デジャブ。。。静岡フルの再来だ。

またルンバに吸い込まれてしまった~。。。。

 

ということで、15:35.

69キロ地点にて、今年の野辺山は終了。

 

あんまり悔しくも悲しくもなく、まあ、そうだよな。

 

71のエイドに降り立って、ゴール行の最終バスを確認したら、

まだ30分ほど余裕があった。

そっこ~で、瀧見の湯に入る!

お風呂の入り口でゼッケンチェックしていたボランティアさんが

顔見知りの方だったので、すかさず「タオル持ってないかしら?と聞いてみた。

「あるわよ」とすぐに渡してくれた(笑)

 

ゆっくり、とはいかなかったけど、しっかり汗を流して、

着替えなんてもちろんおいてないから そのまんま着ていたウエアを また着込んで。

売店で缶チューハイ1本買って。

さっさとバスに乗り込みました。

 

いろんな人にラインやメールで報告しながら

来年まで どうやってケアしながら走りこんでいくか、

いろいろ考えていました。

 

めげないな、私。

 

ということで。

まだまだ野辺山参戦は続きそうです!