捉え後の世界(捉え暦):7ヵ月14日

原始体操開始から:8ヵ月3日

検証理論:北京原人理論(重心力トレーニング)

 

満1年8ヶ月【足裏・股関節・仙骨・背骨全体との折り合い】で背骨の連動について書いたが、よりそれが洗練されてきた。

 

●要の4か所

おそらく姿勢制御、とくに背骨の連動に大事だと思われる4か所がある。

 

それぞれの深層筋が十分に活性化し柔軟で伸び伸びしていると必然的に背骨が立ち足のつま先から頭のてっぺんまでが統一される感じがある。

 

骨盤内部深層筋

①A:「上半身

座骨股関節・恥骨▽(左右からの力)を基盤に、仙骨を立てる・締める(後からの力)、下っ腹を凹ませる(前からの力)ことで土台(基礎)を作って上半身の重みを集約させ、腰椎を緩やかに立てる。

 

①B:「下半身

同時に、いわゆる内側のラインを徹って、

股関節

→内転筋

→膝

→足首(内踝)

→拇指丘

→親指

と順に緩み、挙げた箇所全てが感覚の上で繋がる。

足裏は掌と似た感覚になる。

 

鳩尾深層筋

この股関節骨盤土台とその上に立てた腰椎に胸椎、つまり胸郭を乗せる。この時、鳩尾深層筋は柔軟かつ弾力があって伸び伸びしている感じ。

 

【活性化していればできること】

・骨盤と肋骨が十分に離れる

腸腰筋△

腸腰筋の活性化

鳩尾アイスフロート・鳩尾から脚

胸の独立① 胸の独立②

etc..

 

②A:「腕」

肩―腕―手と力が抜ける。厳密には脇の肩甲骨側をとおるようにして腕、そして手、それから中指・小指とつながって脱力される。

 

 

首の付け根(鎖骨の間)の深層筋

胸郭を乗せたら今度は首(頸椎)を胸椎(感覚的には胸郭の上に)乗せて、頸椎を緩やかに立てる。この時、上記と同様に付け根の深層筋は柔軟かつ弾力があって伸び伸びしている感じ。それから頭の重みを極端に感じなくなる。

 

【活性化していればできること】

首の付け根の芽生え・独立

3点が動く重心移動

 

後頭部(頸椎と頭蓋骨の接点)の深層筋

頸椎が立ったらそこに今度は頭蓋骨をセットする。③が活性化して意外とすぐに仮接続にはなる。同じように深層筋は柔軟かつ弾力があって伸び伸びしている感じ。

 

難しいのは顎を引けば良いというわけでもない。かといって後頭部を伸ばせばいいというわけでもない。ちょうど良い位置に頭を頸椎の上にセットすると顎は軽く引かれ、後頭部が緩やかに伸びる。そして頭の重みがさらに消える。落としどころがむずい。

 

特に自分みたいに顎が上がる癖があると、上記の姿勢とは真逆の動作になるのでより難易度が上がる。かといって、逆に顎を引きすぎると首の根本(③)とケンカする感じになってしまう。

 

【活性化していればできること】

・【反る動きの4段階

・【最大限反った状態からの正しい立ち方の作り方

 

(【活性化していればできること】に関してだが、活性度合いによって動きの質や感覚は変化する。)

 

ざっくり図式化するとこんな感じ。

 

図1

(図:PKGJ)

 

 

●発達過程と難しさ

経験上、

 

【①→②→③→④】の順に開発されていく。

 

考えてみれば当然と言えば当然である。

 

ビルを建てるようなものだからである。基礎・土台となる①無しに②は乗せられないし、②無しに③は無理で、③が無くて④は乗せられない。

 

巷のサッカー理論は「上半身を使え」と唱え、「胸椎」(ここで言う②)の可動性が重要だと主張している。

 

確かに胸椎の柔軟性は重要だと思う。

 

しかしながら、下層部分で土台である①を作らずグラグラの状態でトレーニングをしているのでなかなか進歩しない。

 

①の土台・基礎は北京原人姿勢である。

 

最初の【①→②】の②の部分が1年9ヵ月9日【北京原人姿勢と「反る」】で書いた場所である。

 

胴体が硬い人でも北京原人姿勢から始めれば股関節・仙骨・鳩尾深層筋の感覚が無くても【①→②】は十分可能である。

 

②の開発がある程度進むと今度は③の感覚が出てきて「首が据わり」始める。

 

すぐに④まで感覚的には芽生えるのだが、

 

②③④が同時に活性化する状態を常態化するまでが時間がかかる。

 

②を伸ばしていると③④を忘れ、③を伸ばしていると②④がないがしろになり、④に集中すると②③が不十分になる。

 

特に②は非常に大事でここがダメだと肋骨・肩の力が抜けない。肩の力が抜けないと股関節も脱力しないので、①の下半身の力も抜けない。意外と腕・手の力みは全身の力みに影響を与える。

 

③ができないと、首の筋肉(胸鎖乳突筋?)や顎の舌の筋肉(舌骨上筋?)が張る。

 

④ができないと③の箇所を含め、コメカミあたりの筋肉(咀嚼筋?)が張る。

 

さらに②③④に気を取られていると①の「下半身」が不十分になったりと、てんやわんやである。

 

なんというか、回路は全て接続されているのだが

 

①「上半身」「下半身」・②・③・④の全て

 

十分かつ均等に電力を供給する、

 

つまり、足の先・手の先・頭のてっぺんまですべてに電力を供給する

 

のが難しい。

 

問題なのは、①に電力供給過多になるとその他は電力不足になり本来の力を発揮できない。

 

縦ライン(上下:足先から頭頂)と、

横ライン(左右:胸郭の横の広がりと延長線上にある腕・手・指)

十字に電力を徹す。

 

●現段階の感覚:電力全身供給

現段階では、ようやく

【①+「上半身」「下半身」】

【②+「腕」】

【③】

【④】

の全てに均かつ充分に電力供給ができるようになってきた。もちろん常態化に至っていない

 

電力供給がそれぞれに充分だと面白い感覚に見舞われたのでメモする。

 

足指(親指)から頭のてっぺんまでに繋がっている感じ。寝た状態で行うと、足と頭を同時引っ張れて感じがする。足の親指がもぞもぞする。【縦ライン】

 

胸を徹ってさらに手の小指・中指までもつながっている感じがある。同様に、もぞもぞする。【横ライン】

 

・身体にイエスキリストの十字架みたいに縦ライン・横ラインと十字に充実感がある。ちなみに、どちらかのラインだけだと全身は充実しないし力みが抜けない

 

・④における頭の感覚の変化

→頭の重みが完全に消える。

→頭が風船みたいにフワっと浮く。頭バルーン

→頭の重みが地面に伝わって、その反作用を頭がもらっているのが分かる(故に頭バルーン?)。

→そのせいか頭で地面を直接捉えている感じさえする。グロイが頭(いわゆる生首)が地面の上に直接置かれている感じ。頭と地面の間に身体があるのに不思議である。普通、頭を胸郭の上に乗せるとあるようだが、それを通り越している感じ。

 

・頭バルーンになると、②③がさらに反応するようで、パラシュートが開いたかのように上半身がフワっと浮く。かと言って昔見たいに捉えは外れない。つまり①の座骨股関節・恥骨▽は崩れない。

 

●発電所

では、電力を生み出す発電所はどこか?

 

感覚的には①と②である。

 

源泉の骨盤・股関節に前後左右から集約・圧縮されている力かな。

 

ただ、これが②と繋がって大きなエネルギー玉のようにも感じる。

 

図2

(図:PKGJ)

 

ここで作り出した電力を

下は足の親指まで

上は頭頂まで

左右は手の中指・小指まで

通す感じである。

 

この通電各部位の連動を形成しながら緩みを生む

 

この状態、つまり全身に通電している状態でいるとなんといういか全身が充実しているというか、ある種のよくわからない満足感のようなものに見舞われる。高揚感とも違って、ただただ充実という言葉が合う。

 

腕を動かす時も、発電所から電力供給を感じながら動かすと手の力は抜けてスムーズに動く。

 

なんというか発電所の力(骨盤内で作られた力)波が押し寄せるような感じ腕から手・指に伝わる感じ。もしくは、そのように力を伝える。胴体で作られた力を腕に伝えると言ってもいいかもしれない。

 

もしくは腕の力を胴体で作り出す、かもしれない。

 

うーん、

 

しかし、肩や腕に力みがあるとその力の波が滞る

 

電気でなく水の流れに例えてみる。

 

胴体から腕・手・小指に水を運ぶホースあるとしよう。

 

よくホースを途中でカクっと折ったり踏んで水を止めて遊んだことがあると思うが、力みがあるときはまさにこのような感じ。

 

腕を曲げる時もホースに形を保ったまま(潰さないように)曲げる。そうすると水の流れはそのまま、つまり力まず緩やかに胴体の力が絶えず腕に流れている状態で動かせる。

 

日常のちょっとした腕を使った動作にも影響が出る。例えば、頭や顔を洗う動き。電力供給を感じながら行うと全然感覚が違う。一言で言えば、以前は力み過ぎ。


しかーし!

 

この状態(全身が統一されている状態)を常に保つのはまだまだ難儀

 

意識的に繋げらている状態を頻繁に作り出していくしかないな。やがて無意識になるであろう。

 

今回、電力と水の流れで例えてみたが、全身が繋がる感覚から

 

もしかしたら

・電気基盤・回路=神経基盤・回路

・水=血流

・水路=血管

 

と置き換えてもいいかもしれない。

 

何故なら、手足が温かくなるからである。そしてもしかしたらこれが気功の入り口なのかもしれない。

 

また、感覚的には連動と脱力表裏一体

ただ、この状態になるには癒着が剥がれていることが大前提

 

以上、嘘か本当か内部感覚からの報告でした。

 

(動画:本のセンセさん)

 

始まりはいつも北京原人から。