捉え後の世界(捉え暦):2ヵ月16日

原始体操開始から:3ヵ月6日

検証理論:北京原人理論(重心力トレーニング)

 

現段階の連動とニュートラルポジション

 

図1

 

  

(図:矢印・文字はPKGJ)

 

黒丸の鳩尾の深層筋を上方向Aに伸ばすと、緑色の腸腰筋が上下方向Fに伸ばされ、骨盤がややB方向に前傾する。いわゆる腰が入るというもので、この状態が、股関節の捉え。

 

そして内転筋群が下中心方向Cに反応する。同時に肩甲骨を含む肩ユニットが、広背筋の作用により下方向Dへ反応し、頭蓋骨が上方向Eに反応する。

 

鳩尾を中心にAとFによって、BCDEが自動的に反応する。

 

出来上がるまではわずかな時間であるが、高速変身かのように、力が体の中心に集まり、ストン真下に落ち、全身がフワっと浮くかのようにリラックスする。

 

ただし、「捉え」に直接関わる、Bの反応が乏しい時がある。これは連動回路が細く身体が完全には対応しきれていないからであろう。なんというか、電気が点きかかって、チカチカもう少しで完全に明るくなる蛍光灯みたいな感じになる。

 

その時は、基本姿勢の大事なポイントである、お腹(下っ腹)を軽く凹ませて誘導してあげると、Bがスッと入り、これがスイッチになって、CDE、さらにはAもFも、追ってさらに連動する。改めて、「捉え」の全身に及ぼす影響を感じる。

 

お腹は身体を前屈みなるほど「く」の字になるほどは凹ませない。Fの上下伸び、それに伴うAとBの上下ベクトルが促されないといけない。やはり大事なのは連動である。

 

無意識に連動しそうなところ(湧いてきた連動)に、意識的な操作を加えて、無意識の連動を促す。無意識の連動が完全に確立されると、その意識的な操作は無意識の操作になり、やがて結局は連動の結果となる。

 

また、面白いのは無意識の連動を強化するには、こういう意識的な操作をすればいいのかな、なんてことも無意識に湧いてくる。

 

やはり、なんだかんだ色々、無意識的なのかな、まとめると。

 

「お腹の凹まし」で、気づいたことがある。よく、臍下丹田や下っ腹に力を入れろ、とかそこを意識しろとか、言われる。達人たちは、図1に似た連動が起きることを、もちろん理屈抜きで身体で分かっている。

 

つまり、「股関節の捉え」の仕方とそれが引き起こす連動、それから結果として得られるニュートラルポジションのことを、言葉を抜きにして体得している。俗に言う「腰を入れる」がそれに相当する表現だと思う。

 

しかし、連動が確立されていない一般の人は、連動がないから、いまいちよくわからないのだと思う。で、話がかみ合わなくなる(笑)。

 

今の理解では、「下っ腹に力を入れろ」、というのは文字通り力を入れるのではなくて、「捉え」を深くして、身体全体の連動を促すための操作なのだと思う。

今後は、連動して出来あがった姿勢を「立ち」「歩き」「座り」のいずれでも保ち、普通にして常態化できことが目標である。理想は無意識に立った時にこの姿勢が無意識にできあがること。

 

 

【歩き】と【伸ばす・縮める】

深層筋を少しではあるが、細かく動かせるようになってから、次のようなことに気づいた。

 

図2

(図:PKGJ)

 

図は腸腰筋△である。前提として、この下に内転筋▽があり、BCの伸びにそれぞれ反応するものとする。

 

Aが伸びている状態が、両方の股関節に乗れて捉えている。いわゆる上記のニュートラルポジション。

このポジションのまま、

Bを伸ばすと、右股関節に乗れて右に重心が移動する。

Cを伸ばすと左股関節に乗れて左に重心が移動する。

BとCを伸ばすと、その下にある内転筋▽の、下左右の辺が連動する。

これはいわゆる「深層筋ファーストの伸ばす・縮める」の反応である。

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歩くことが、左右片足ずつ重心が移動して、その繰り返しだとすると、BとCを交互に伸ばしていることになる。同時に左右の股関節に交互に乗っていることになる。

もちろん体操のように、あそこまでの姿勢をとっていたら歩けないので、極わずかに重心が移動する分だけ伸ばす。外見からは見えない動きを身体内部で、するのである。

このように歩くと、いわゆる「蹴らない」重心移動が可能になるし、「蹴る」という概念が消える。というのも、歩きの起点が鳩尾の奥底にあるので、脚はそこから送られてくる連動に反応するだけ。

 

面白いのは、歩きだしは、脚を前に出すのではない。出さない脚側の腸腰筋をわずかに伸ばして、股関節に乗る・捉えることで重心を移動すると、もう一方の脚はごくわずかに浮きそれを前に出す。そして、前に出た脚側の腸腰筋を伸ばすことで、股関節に乗る・捉えられ重心は勝手に移動して、その脚で着地する。足が着地した時は、股関節に乗っており足脚全体がリラックス状態にあるため、あたかも股関節で捉えて歩いているように感じる。着地して股関節に乗ると、今度はわずかにAが伸びる?もう伸びている?感じもある。いわゆる「反る」動きが僅かに生まれ、これが前に行く推進力になっているようである(「反る」といっているが、「反り返る」とは違う。「Aの伸び」=「反る」である。「丸める・反る」についてはこちら)。

 

以上のことから、「歩き」では、肋骨が左右斜め前に絶えずユラユラしている感覚がある。振り子のように右行って左行ってと。それから、ふり幅はほんと僅かである。また、決してユラユラさせているわけではない。「結果的に」である。

 

これが、現段階での、身体の内側から来る情報のまとめである。

 

実際の動きは次の動画を参照されたい。

参考動画

【歩き】と【伸ばす・縮める】

(映像提供:本のセンセさん)

 

 

よく、「歩き方」の説明で、「蹴らないで歩け」、「股関節を使って歩け」、「腰で歩け」、「鳩尾から脚が生えているようにイメージして歩け」という文言に出くわす。

 

股関節・腰・鳩尾、すべて違う部位だけど、どれが正解なのかよくわからなかった。

 

しかし、腸腰筋△が上記のように使えるようになると、どれも正解のように思える。腸腰筋は鳩尾・腰・股関節の全てに関与しており、鳩尾を起点として、この3つ全てが連動するからである。

 

「伸ばす・縮める」の理解が少し深まった。現段階では次のように理解している。

 

やはり、前にも書いたように、「肋骨と骨盤を引き離し」は、あくまで「深層筋の伸ばしによる結果」であって、「伸ばす・縮める」がもたらす副産物にすぎない。

 

深層筋、特に腸腰筋△を利用して、さらにまぁまぁ細かく操作できるようになると、これは、左右股関節での捉え、さらには切り替え、左右の重心移動に影響を与えるものであって、少なくとも日常では「歩き」に活用される、ということが分かってきた。

 

「伸ばす・縮める」=「肋骨と骨盤を引き離し」だけでは、理解が不十分である。この理解だと、「胴体力はストレッチではない」ということを、まず理解できないと思われる。

 

伊藤昇氏がいうところの「見えない動き」がやはり重要なのだと身に染みてわかった。

 

体幹の筋肉使っているので、ある意味、体幹ウォーキングに勝手になっている。

 

もちろん、この歩きのメカニズムは完全に意識化できているわけではないし、また幻想かもしれない。

 

もっと開発が進めばまた新たに何か気づくことがでてくるだろう。

 

始まりはいつも北京原人から。