【散歩のしつけ #7】興奮状態のまま家を出ない|落ち着いた状態で出発する方法
このブログでよく使われる用語・コマンド(特定の行動を指示する単語)・タイムアウト(愛犬の行動に無反応を示すこと)・フィードバック(OKやNGを伝えること)・キュー(意思疎通のための合図)★文字をクリックすると解説ページに飛びます愛犬のリモート家庭教師camacoです前回は吠えぐせ克服のための「事前準備」として吠えの隠れ原因となっている愛犬の欲求不満を解消するために、日常の時間を愛犬と一緒に楽しむことについてお話ししました。今回はいよいよ、散歩吠え克服の最終回となります。まだ解説していなかった成功確率をあげるための事前準備についてお伝えします。一番後回しにした割には大事な部分なので、ぜひ最後までご覧くださいね事前準備の項目▼ ▼ ▼①リードの持ち方(歩き方)/適正用具←済②引っ張り癖、マーキング癖の改善←済③コマンドやキューによる意思疎通の練習←済④日常的な欲求不満の解消←済⑤アイコンタクトの習慣化←済⑥出発寺の興奮回避⑦飼い主さんの散歩意識改革⑥出発時の興奮回避⑦飼い主さんの散歩意識改革この2つは関連性があるのでまとめて解説します当然すぎる話ですが、勢いづいたまま外に出ると、愛犬は吠えやすくなります。「散歩の前半はよく吠えるけど、帰り道はけっこう落ち着きがある」という愛犬も多いと思いますが、出掛けは興奮していても、しばらく歩くと欲求解消・エネルギー発散されて興奮レベルが下がり落ち着いてくるので飼い主さんの声も入りやすくなるのです。なので、興奮したまま外に出ない(↑吠えやすい状況を作らない)これが大事なのです。愛犬が興奮していてもコントロールできるならば、そのまま出てもいいんですよ。でも、難しいですよね、すごく。。なのでもし、愛犬が出発時に興奮するのであれば出発時の興奮回避は必ずやりましょう。具体的に何をすればいいのかというと…?▼ ▼ ▼・外出前に部屋の中で遊ぶ・出発時はコマンド練習を行う習慣にする・”自発的に落ち着くルーティン”を行う・家の中と外を出たり入ったりする・散歩目的ではない外出の機会をもうける「必ずこの全てをやらなければならない!」ということではありません。すぐにでも取り組めそうなもの、可能性が高いものから1つづつトライしてみましょう。・外出前に部屋の中で遊ぶ・出発時はコマンド練習を行う習慣にする愛犬って日中、ヒマですよね。週に何回も幼稚園に通ってます!ドッグラン行ってます!!って言うくらい活動していればヒマを感じることもさほどないかと思いますが基本的に、現代の家庭犬は暇してますそうなると、「散歩行くよ~」で、「待ってましたー」のお祭り騒ぎとなるのも当然。。なので、散歩に出る前に室内で遊んで欲求とエネルギーをある程度発散するのです。ただ、楽しくお遊びしてそのままの流れで外に出ると、盛り上がる気持ちがそのまま続いて「遊んだのに全然興奮するんですけど…」ということもあります。例えば、十分お散歩して満足したかと思いきや、まだ目の輝きが収まらず、帰宅してからも部屋の中を走り回る愛犬もいると思いますがこれは交感神経がオフになっていないからなんですよね。ということで、散歩前に遊んでも興奮が強いという場合は一旦遊びを終えてくつろぎモードに入ったあたりで出掛けたり交感神経と副交感神経の入れ替わりを何度も行って適度にエネルギーを使った状態にするために長め1回のお遊びよりも、短くて良いので愛犬が満足する楽しいお遊びの時間を何度も設けるのも⭕️です。色々試してあなたの愛犬に効果が出やすいやり方を見つけてくださいてか、そんなに何度も遊べないよ!仕事から帰ってきて先に遊ぶ余裕がない!そんな方も大丈夫それならば、おもちゃ遊びでなくコマンド練習をお遊びの代わりにしてみましょう。これは腰が重くなるような”トレーニング”ではなく、愛犬との大事な”コミュニケーション”の時間なので出来ないことを頑張って行うのではなく、成功しやすいことを楽しみながらやるこれが重要です実は、愛犬に頭を使わせることってけっこうエネルギーを消費するんですよ遊びにもなるし、マナーも身について一石二鳥出発前だけではなく、外へ出るまでの間や自宅前においてもコマンドコミュニケーションは大変有効です。「リードつけたらとにかく歩く」のではなく、「リードつけたらまずはコマンドコミュニケーション」に変える。これで、愛犬に定着していた、あなたには目もくれずグイグイ歩く!という感覚が、あなたと向き合ってコミュニケーションをとる感覚に変わるので興奮を劇的に抑えることができます特に、家の外に出てすぐの時にコマンドコミュニケーションを5分以上行うとより効果が上がります。コマンド練習しようとしても愛犬が全然のってくれません…そういうときは、どうすれば愛犬の気を引けるかな?と、色々工夫してみましょう・愛犬が”自発的に落ち着くルーティン”を行うこれは指示を出してそれに応えてもらう「コマンド」とは違うもので何も指示を出さなくても愛犬に自発的に好ましい行動をとってもらうことで、興奮を抑制するコミュニケ-ション方法です興奮を抑えるには基本的には「止まる」動きが必要ですよねなので、マテやオスワリなど言わずに愛犬に自分から止まってもらいます。そんなこと、どうやってできるの!?って思いますよね(笑でも、これ、簡単なことなんですよ。飼い主さんがやることはただ1つ、何もしないです。これは要するに、私が普段からよくお伝えしている「タイムアウト」なのですがタイムアウトは愛犬に何かしらの要求があるときほど威力を発揮します。出掛けに興奮する愛犬はとにかく「前に前に進みたい気持ち」ですよねでも、リードを付ける際やリードをぐいっと引っ張ったとき、ドアを出るときなどなど一旦止まって欲しいタイミングにおいて愛犬が”自発的に止まるまで”あなたが何もせず動きを止めることを繰り返せば、すぐに愛犬は止まることを学習します。これは、止まれば自分の望みが叶うことがわかるのですぐ出来るようになるのですがただ、愛犬にも気持ち(欲求)があります。気持ちが上回るときは、「止まろうとは思うけど動いちゃう」「興奮しちゃう」ということになります。。そこはしっかりタイムアウトして、愛犬に自分で気持ちを切り替えさせることで自発性が高まり、何も言わなくても自ら止まるようになるのです。これはぜひ身につけて、興奮を抑えたいタイミングに行いルーティン化しましょう。・家の中と外を出たり入ったりするリードつけたらとにかくグイグイ歩く!!という愛犬に定着した感覚をリセットするために、愛犬には付き合わず人の動きに合わせてもらうための動きです。かなり無駄な動きのように思えるかもしれませんが、地味に効きますまた、家の中でリードをつけて上手に歩く練習を行うのも効果的です。家の中でうまくできないのならば、刺激の強い(難易度高い)外で出来るはずがありませんからね。・散歩目的ではない外出の機会をもうけるこちらも愛犬に定着している感覚のリセットが目的なのですが、これは愛犬だけでなく飼い主さんが持っている散歩に対するイメージも根本からリセットすることが大事です。犬は毎日散歩が必要で、1日○回○分歩かないといけない多くの飼い主さんが、愛犬の散歩に関してこのような意識があると思います。これ自体は問題ではないのですが、「散歩(日常の外出)はそういうもの。」という感覚になって、逆に思考が固くなってしまっているんです。。何を言いたいのか?というと…普段の習慣として、『近所を歩き回る目的以外の外出の機会を追加で作りましょう』ということです!例えば、家の前に出てコマンド練習だけして帰宅するとか、ベンチに座って外の刺激をゆっくり体験するとか外出の目的をただいつも通り歩き回るだけのものにしないということ。このように愛犬へ「外に出ても歩かないときもあるよ」ということを示すことで人に合わせる感覚が養われ、気持ちの切り替えも柔軟になります。そのうえ、外でのコマンド練習はリレーションシップが向上しますし、怖がりのコにただ外の刺激を体験させることは社会化のメリットもあります。ただこれは、飼い主さんに時間と気持ちの余裕がなければなかなか難しいことかもしれません。でも!ときには1回の外出をいつもの”歩く散歩”から”コマンド練習”に置き換えたっていいんです。日課だから「散歩は毎日行かないといけない。」と思っていませんか?ちょっとくらい散歩に行かなくても大丈夫です!これは、「散歩は毎日行く必要はない。」という意味ではないことはわかりますよね。ここで言いたいのは、固定観念で思考停止しないでということ。無意識に同じことをやり続けるから、愛犬の感覚も定着しきってしまうのです。自分で考えて臨機応変にやる。そうすることで愛犬のメンタルにも柔軟性が出て、むやみやたらと興奮し続けるクセも緩和するのです。はじめのうちは愛犬も、「なんで歩かないの!?」と不満げになると思いますが…そのとき歩くことの満足は得られなくても、あなたも罪悪感にかられることなく毅然とした態度でいれば、愛犬のこだわりも消滅していくのですということで、7回に渡ってお散歩吠え克服のためのノウハウをお話ししてきました。なぜ、私がリレーションシップの構築を重要視するのかと言うのか?というと社会化は飼い主さんと愛犬の共同作業だからなんですよね。愛犬だけにお利口さを求める話じゃない、でも愛犬には協力してもらわなければ話が進まない。ただ、犬は自ら「マナーを身につけなければ」という意識にはなることはありません。。だからあなたがリーダーシップで愛犬の気持ちをうまく引き込み、モチベーションを維持しながら取り組みを続けていく必要があります。モチベーションを維持するためにはどうすればいいのか?それは、愛犬の好ましくない行動を変える、直すのではなく愛犬をネガティブ視せず、好ましくない行動を受け入れ、受け流しながら好ましい行動を引き出していく意識を持つのです。相手を受け入れ、受け流すことこれもリーダーシップなのですとはいえ、うまくいかないときは愛犬をネガティブ視しやすいもの。愛犬だけでなく自分自身に対してもねでも、愛犬と一緒に何かに取り組み、それを乗り越えることができたときあなたと愛犬の心の絆は驚くほど深まりますこれは、問題があったからこそ得られる絆なのですということで、解決できることを信じ、愛犬と楽しむことを忘れずにお散歩練習に取り組んでくださいね公式LINEでは、camacoがあなたの質問に直接お答えします!気軽に話しかけてくださいね \ Tap ! /ID検索の場合は:@camaco