広いホーム間隔の秘密は 土讃線・西佐川駅 | 駅が大好き!misakitty

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日本中の駅と空港を旅するmisakittyの空鉄の記録です。
国内の鉄道はほぼ完乗済み、航空は、JGC・SFC取得済み2024年はJGCプレミア資格。

西佐川駅です。
佐川町にある駅で、町には佐川駅もあります。

佐川駅には特急が停車し、こちらの西佐川駅は通過、まあ「西」って付くくらいですから、当然「佐川駅」のほうがメインなのでしょう。
 
しかし、そうでもない、この両駅の関係。
それは、このホームとホームとの間の広い間隔にあります。
「西」とついているわりに、こちらの駅、2面3線もあります。
対する佐川駅は昭和の頃は棒線駅でした。
 
なぜ、こちらの西佐川駅のほうの構内が広いのかは、この付近が高知県の交通のポイントにあるからです。
 
高知市街地から土讃線に並ぶように走る国道33号線は、この先、中村や宿毛に向かうのではなく、瀬戸内の松山市に向かう国道、この付近から進路を四国山脈を越えるルートに切り替わります。
 
つまり、四国最大の都市である松山市がある瀬戸内西部と高知を結ぶ重要ポイントにあるのです。
 
実は、鉄道もしかり、この西佐川駅から松山に向かう鉄道路線が計画されていました。
もし完成していれば、この西佐川駅は本線同士の分岐駅となっていたことでしょう?
つまり多度津駅と同じような立場です。
そのため構内が広めに取られているのですが、結局、松山への鉄道路線が建設されることはありませんでした。
 
そして、次第に駅としての地位は、次の佐川駅が優位になってきたようです。
 
ただ、利用者数では、それほど離れておらず、町内に二つの大きな駅があるという感じです。
 
では、そんな西佐川駅、跨線橋を渡って駅舎に向かいましょう。
跨線橋は四国の駅には珍しく、古いものとなっています。
古レールと木板で作られており、とても風情がある跨線橋となっています。
 
駅舎に入ってみましょう。
訪問当時は時間帯限定の有人駅だったようです。
訪問の2年後に無人化されました。
 
駅前です。
佐川駅に比べるとやや寂しいです。
こんなところも、もしここが分岐駅になっていたら、駅前旅館などが並んでいる風景が残っていたのかもしれません。
 
最後に駅舎です。
現在は、地元の観光協会が入居する佐川町所有の駅舎となっています。
 
所有者は変われど、歴史のいたずらを感じさせる駅舎に、いつまでも残って欲しいと思わざるを得ません。
 
(平成20年3月撮影)


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