「60年代前半、

坂本九が国民的人気者に

なるきっかけとなった、

ダニー飯田とパラダイス・キングの

東芝レコード在籍時代の音源のうち、

60年8月から64年4月

までに間に発売された

シングル盤音源を中心に、

主に坂本九(59年~61年在籍)と

九重佑三子(62年~64年在籍)の

歌う曲をフィーチャーした、

2枚組コレクション
(93年発売。CDオリジナル)。

 

音源収録時(60年~64年)

のメンバーは、

坂本九、九重佑三子のほか、

ダニー飯田(スチールギター)、

石田智(B)、

ジョージ大塚(Dr。途中脱退・再加入)、
国宗可和(Dr。中途加入・脱退)、

上野保夫(G,Vo)の演奏陣に、
石川進(途中脱退)、

佐野修、

増田多夢、

赤木良輔(中途加入)、

富松千代志(中途加入)の

ヴォーカル陣など。

 

海外のポップスを
積極的に取り入れつつ、
複数のヴォーカリストによる
重層なコーラスと
自由な訳詞が心地よく、
カヴァーポップスの一翼を
担っていた重要なグループとして
とても人気があった。
 
メンバーの交代が多いグループで、
また、60年代終盤から
70年代にかけての期間には、
ムード歌謡に傾いたこともあり、
往年のファンを
心配させたこともあったが、
70年代後半には、
かつてのカバーポップスや、
オールディーズのナンバーを
演奏していくように
路線が戻っていった。

 

リーダーの、

ダニー飯田の逝去により

99年に解散をしたパラキンだったが、

ダニー飯田とともに、

その解散まで約40年在籍した

佐野修は、

懐メロ番組やイベントなどで、
あいかわらずの50'sリーゼントに

満面の笑みをうかべ、

この当時の曲をレパートリーに
活躍中なのがうれしい。
 

九ちゃん、多夢さん、

ダニーさん、石田さんなど、
鬼籍に入ってしまったメンバーが

多くなってしまったのが寂しいが、
修ちゃんはもちろん、

ジャズ界の重鎮として現役の

ジョージ大塚、
脱退後に多方面で活躍した

キューピーちゃんこと石川進など、
残されたメンバーたちには

いつまでも元気でいてほしい。

(★★★★★)(2006.4.12記)

 

追記:

96年に1度だけ再発されており、

その際歌詞カードに
リードヴォーカルが追記されている。
 

ただし恋のホームタウン」や

遥かなるアラモ」のソロが

坂本九と表記されているなど、
誤りがあるのが残念。

(2010年ごろ追記)」

 

パラキンについては、

たくさん書きたいことや

記録しておくべきことがあって、

単独でブログを開こうかとも

思っていたほどなのですが、

とりあえず上の記事以降のことを

いくつか加筆しておきます。

 

パラキンから独立後、

歌手のみならず

俳優・声優・タレントなど、

それぞれの世界で

印象に残るご活躍をされていた

石川進さんも、

2012年10月に鬼籍に入られています。

 

ダニーさん没後も、

パラキンのナンバーを

ひとりで背負って頑張られていた

佐野修さんも、2019年1月に

お亡くなりになられました。

 

パラキン再脱退後に、

ジャズのフィールドで

幅広く活動し、

晩年まで現役プレイヤーだった

ジョージ大塚さんも、

2020年に82歳で

お亡くなりになられています。

 

九重さんの脱退後に加入され、

さわやかなヴォーカルで

とても人気のあった

富松千代志さんは、

一時期「山川純」さんという

ご名義でも活動されていましたが、

ミュージカルを中心とした

舞台で活躍をされたあと、

しばらく前から情報がありません。

 

現在も現役で

頑張っていらっしゃるのは、

ご主人の田辺靖雄さんと

ご一緒に活躍中の

九重さんくらいに

なってしまいました。

 

このCDですが、

パラキン入門盤として、

非常に良い選曲になっていて、

事実、このアルバムで

パラキンを知ったという

若い人たちもいたはずなのですが、

現在は入手困難になっているようで

とても残念です。

 

発売から30年も経っていますので

やむを得ないのかもしれませんが。。。

 

 *過去記事

ダニー飯田とパラダイス・キング

九ちゃんとパラキン

九ちゃんとパラキン 第2集

九ちゃんとパラキン 第3集

タムとオサムとキューピー

パラダイス・キング・ヒット・パレード

パラダイスキング ヒット アルバム

パラダイスキング・レア・コレクション

青島だァー~明日があるさ 青島幸男作品集

坂本九 トリビュートアルバム

想い出のウエスタン・カーニバル

坂本九

坂本九 シングルズ

石川進

アニソン・コレクション