「60年代前半、カバーポップスの全盛期に、
スチールギター+エレキバンドに
複数のヴォーカルという独自のスタイルで、
たて続けにヒット曲を量産していたパラキンの、
東芝移籍後にリリースされた
5枚目から8枚目のシングルの
AB面を集めた
10インチアルバム第2集(61年8月発売)。

メンバーはジャケット前列左から、
ダニー飯田(スチールギター)、坂本九(Vo)、
佐野修(Vo)、増田多夢(Vo)、
後列左から
石川進(Vo)、上野保夫(G,Vo)、
石田智(B)、一人置いて(メンバーではない)、
国宗可和(Dr)。
 
シングルセレクションではあるが、
内容は実にバラエティに富んでおり、
青島幸男の作詞・作曲(!)になる
「九ちゃんのズンタタッタ」(坂本九)
「それが悩みさ」(石川進)(61年3月発売)、
坂本九の軽快さを前面に押し出した佳曲
「月夜に歩けば」
「おんぼろ汽車ポッポ」(61年3月発売)、
意訳した歌詞が面白い
「カレンダー・ガール」(坂本九)
佐野修の器用なヴォーカルが
印象にのこる「悲しきあしおと」(61年6月発売)、
NEIL SEDAKAの初期代表曲で、
そして石川進の、
底抜けに明るい掛け声が楽しい、
ザ・ピーナッツとの競作になった
「パラキンのスクスク」、
インストナンバーしてもおなじみの
「アパッチ」(増田多夢)(61年7月発売)
の全8曲。

音楽的実力とともに、
お茶の間の人気者でもあった
パラキンらしく、
コミカルなジャケット写真も楽しい名盤。
(★★★★★)」(2012.1.6記)
 
曲順はランダムに配列されていますが、
シングル4枚全8曲収録という
お得なセレクションになっています。
 
当時、シングル盤が290円、
このアルバムは1000円でした。
 
このシリーズですが、
翌年3月に「第3集」も出されましたが、
人気が沸騰して、
ソロ活動が多くなってきた坂本九さんが
完全に独立することになったために、
この8人メンバーでのアルバムは、
このシリーズ3枚のみとなってしまいました。