坂本九の加入からほどなく

ダニー飯田とパラダイス・キング

から独立、
60年代・70年代と、

独特の裏声と

コミカルなタレント性で

歌手・俳優・声優・タレントと

幅広く活躍し、
キューピーちゃんのニックネームで

お茶の間の人気者だった石川進の、
子供向けのうたを25曲集めた、

レコード会社の枠を超えた

パーソナルベスト

(2008年1月発売)。


主な収録曲は、

氏のアニメソングの

デビュー曲となり、

その年の日本レコード大賞

童謡賞を受賞した

オバケのQ太郎

(65年8月~67年6月)や、
いまでも全国の盆踊りで

使用されている名曲

オバQ音頭」(曽我町子と)をはじめ、
パーマン」(三輪勝恵と)

(67年4月~68年4月)や、

ウメ星デンカ」(69年4月~9月)など

60年代藤子不二雄作品の

各主題歌から、
主役のペロの声優として活躍した

長靴をはいた猫」(69年)、
吉沢やすみ作の人気アニメ

ど根性ガエル」(72年10月~74年9月)

などのアニメ主題歌・挿入歌。


そして、

65年10月から72年3月まで

レギュラー出演していた子供番組

おはよう!こどもショー」などの

各テーマソングや挿入歌、
さらに「ひらけ!ポンキッキ」の

初期の人気ソング「パンダがなんだ」

など盛りだくさん。


おもにあの裏声での歌唱が多いが、

ど根性ガエル」のエンディング

ど根性でヤンス」のように、
地声と裏声を

歌い分けているものもあり、

歌手としての実力を

満喫できるのもうれしい。


なお、添付のブックレットには、

このCDのための、

石川進へのインタビュー記事もあり、
なかなか親切な編集ではあるのだが、

オレンジインクの小さな文字は

いかにも読みづらく、
またダニー飯田をダニー池田

(ダン池田と混同?)

と致命的な誤植を

してしまっているあたり、
残念で残念で仕方がない。

(★★★★)」(2008.3.6記)

石川進さんが、

バンドに所属していた

ヴォーカリストだということは、

もはや知らない人のほうが

多いかもしれません。

カヴァーポップスの代表曲のひとつ、

「ビキニスタイルのお嬢さん」は、

パラキン時代の、石川進さんの

大ヒット曲です。

 

パラキンから独立後は、

ソロ名義の曲を何枚か出されたあと、

その明るいキャラクターを生かして、

タレントさんとしての活動が

メインになっていきました。

 

そんななか、旧知の作曲家の

広瀬健次郎さんからの

お声掛けによって、

吹き込むことになったのが、

「オバケのQ太郎」でした。

 

以後、このアルバムに

収録しきれないほどの、

たくさんのアニメ主題歌や

子供向けの歌を残しています。


このアルバムが出た前後には、

よくテレビで

アニメソングを

歌っていらっしゃいました。

 

お元気そうに見えた

石川進さんでしたが、

2012年10月、79歳で

お亡くなりになってしまいました。


石川進さんの、

明るくて優しげな歌声と、

あの笑顔がいまでも大好きです。

 

 *過去記事

 ダニー飯田とパラダイス・キング

九ちゃんとパラキン

九ちゃんとパラキン 第2集

九ちゃんとパラキン 第3集

タムとオサムとキューピー

パラキンのヒット・キット・パレード

 

青島幸男:青島だァー