「1985年8月12日の、航空機事故による
不慮の逝去から12年(13回忌)を期して
企画・発売された、
レーベルの枠を超えた全16曲(15トラック)
におよぶ坂本九トリビュートアルバム(97年12月発売)。

同世代から後続世代まで、
それぞれ思い思いの
カヴァーヴァージョンを披露しており、
ダニー飯田とパラダイスキング、
ジェリー藤尾、九重佑三子、
森山加代子という、
同時代に活躍した仲間たちによる
「幸せなら手をたたこう」をはじめ、
南こうせつ「ともだち」、
宇崎竜童「ボクの星」、
大江千里「見上げてごらん夜の星を」、
そしてなにより、
本企画以前に録音されていたものだそうだが
中西圭三による
アカペラ版「明日があるさ」が素晴らしい。

ほかにも長渕剛「上を向いて歩こう」、
JAYWALK「一人ぼっちの二人」、
一路真輝「心の瞳」、
坂本冬美 with MEN'S 5「九ちゃん音頭」、
THE ALFEE「涙くんさよなら」、
そしてDICK LEEによる「SUKIYAKI」など
国民的な人気者だった坂本九への
オマージュに満ちた、
堂々たるアンソロジーとなっている。

ただ残念ながら(元歌になじみがないのか)、
おおよそトリビュートソングには聞こえない、
原曲への敬意が感じられないと
思われるようなものも
いくつか耳についてしまうのだが、
ボーナストラックとして最後に収録されている、
二人の娘さんたちの歌声、
そして吉永小百合の美しい朗読は、
そういうもやもやした思いも
消し去ってしまうほど感動的だ。(★★★)」(2011.1.18記)
 
あえて名前は出しませんが、
九さんへの思いよりも、
自分が目立つことをメインにしているような、
残念なヴァージョンがあるんですよね。
 
あくまで個人的な感想ですが。。。