「ロカビリー全盛時代、

いくつかのバンドに所属したのち、

ダニー飯田とパラダイスキングに加入。

 

まもなく

「悲しき六十才(ムスターファ)」(60年8月発売)

が大ヒット、
以後も「ステキなタイミング」(60年10月発売)

「砂漠の恋の物語」(61年1月発売)

「カレンダーガール」(61年6月発売)

をはじめとするヒット曲を量産し人気が沸騰、

徐々にソロ活動が増え、

ソロ歌手として独立してからも、

「見上げてごらん夜の星を」(63年5月発売)

「上を向いて歩こう」(63年7月発売)

などをヒットさせ、
「九ちゃん」の愛称と明るい笑顔で、

60年代を代表する

国民的人気シンガーであった坂本九の、
ソロ名義の代表的なシングルに、

パラキン時代の曲を加えた

36曲入りベスト盤(98年3月発売)。


同時期に発売された

東芝EMIのシリーズ企画の

一つとして出されたもので、
「明日があるさ」(63年12月発売)

「幸せなら手をたたこう」(64年5月発売)

「涙くんさよなら」(65年5月発売)

「レットキス(ジェンカ)」(66年9月発売)など、
いまも歌い継がれている

60年代のヒット曲に加えて、
70年代中盤、

ナビゲーターをつとめていた

NHKの人形劇「新八犬伝」のテーマソング

「夕焼けの空」(73年12月発売)、
さらに後年、盟友永六輔、中村八大と

再会して発表された

「あの時の約束」(79年6月発売)

までが収録されている。


そして歌詞カードのかわりに、

各曲のシングルジャケットの

縮小復刻版が添えられているのが

企画としても素晴らしいと思う。(★★★★)」(2008.8.16記)

 

坂本九さんは、

60年代を代表する、

国民的な人気歌手でした。

 

85年の日航機事故に巻き込まれるという、

不運な最期を遂げられた時には、

まだ43歳という若さだったのですね。

 

さてこのベスト盤ですが、

九さんの代表曲が多いので、

やむをえなかったのだとは思いますが、

私見を少しだけ。

 

DISC1の前半を占める、

音楽的出発点であるパラキン時代の選曲に、
「夢のナポリターナ」(60年12月発売)、

「カレンダーガール」(61年5月発売)、

「月夜に歩けば」(61年7月発売)

「モデル・ガール」(61年11月発売)

などのソロ曲が未収録で、

それらを差し置いて、
「恋のホームタウン」(60年8月発売。

ソロパートは佐野修さん)や
「ビキニスタイルのお嬢さん」

(60年10月発売。石川進さんのソロ)

が収録されているのが理解できません。

 

このベスト盤を通して聴いてみて、

あらためて感じた

まったく個人的な感想ですが、

坂本九さんの数あるレパートリーのなかで

最高傑作は、

「見上げてごらん夜の星を」だと思っています。

 

もとは60年に公演された、夜学生を主人公にした

同名ミュージカルの主題歌

(永六輔さん作詞、いずみたくさん作曲)

だったそうですが、

63年に坂本九さんがシングル化して、

大ヒットしました。

 

九さんは、歌い込んでいくうちに、

歌い方を変えていってしまう方なので、

残されている映像や音源には

少し抵抗があるので、

レコードの音源を貼っておきます。

 

何度聞いても涙が出るほど感動してしまいます。

 

たくさんの方がカヴァーされているようですが、

ごめんなさい、九さんの足元にも及んでいないと思います。