アショカの道を通って阿弥陀寺(アミダジ)へ | (又)おだわらぐらし はじめました

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 背広を脱いだ夫と 結婚以来ずっと専業主婦の私との
「新しい日常」を綴って参ります

先月末、環翠楼に泊まった翌日の話なのですが_
(紅葉少な目のエリアなので 「旬の絵」を優先して後回しにしてたら UPのタイミングを逃してしまいましたー・・・)


塔ノ峰の中腹にある浄土宗のお寺 阿弥陀寺へ上がりました。(和宮様の念持仏とお位牌を預かっておられるお寺、です。)


(↑国道一号線脇から始まる峰への上り口。塔ノ沢駅へ行く道、でもあります。/右手に福住楼の建屋が見えています。)

(↑フェンスの向こうに見える屋根は福住楼のもの)
↓塔ノ沢の駅へ向かう道を歩いております_。


この先を歩いた時の話は すでに打ったのですが~

駅へ行く前に 実は阿弥陀寺へ上がってたんですねー。

この「阿弥陀寺山道入口」と彫られた石のある脇からー

石段を上がっていきますー。

しばらく行くとー


ぽん と開けた場所に出ます。

ここにあるのは「箱根湯寮」という温泉施設。(以前「箱根ベゴニア園」と「ひめしゃらの湯」があった所、ですねー)

近くにこんな看板がー。

↑「アショカの道」。
どんな道だろう と思いますよね?/しかしこれは「阿育(アショカ)の道」_ 阿弥陀寺の「阿育門(アイクモン)」(←上の看板に「中門」と載るところの)を経る お寺への参道 を意味しています。(阿育王/アイクオウ=アショカ王はマウリヤ朝 第3代の王様。仏教の守護者として有名、ですね?)

山(塔ノ峰)の方へ上がっていきましょう。

↑手前に架かる橋の名は その名も「阿弥陀寺橋」。ここが参道だから、ですね。

道がカーブするあたりからー

又 石段が始まります。


↑案内板には「塔ノ峰 阿育王山(アイクオウサン) 阿弥陀寺 / アジサイと琵琶の寺」とあります。
ここからは ずー っとこんな感じでした・・・。






静かな墓所を過ぎるとー

「中門」が見えてきました。



↑扁額にお寺の山号「阿育王山」。
これがこの道の愛称「アショカの道」の由来なんですね?
門を潜って尚行きますー。








ここが目当てのチェックポイントの一つ 六地蔵 かな?


お地蔵さん達のすぐそばを 車道が走っています。

あっちを歩けば楽~ なんですが、
あえて これまで通り 昔ながらの参道を行きます。


↓右手に 駐車場。/真ん中の道が 「車一台分」の車道。左の石段が「昔ながらの参道」。


道脇にお地蔵さんと いしぶみ。

(石には 「うれしいときには感謝をこめて苦しいときには願いをこめて反省あるときにはゆるしを乞うてなむあみだぶつと唱えます 賢世合掌」_ と刻まれていました。/ 時に、賢世は阿弥陀寺 現住職の水野賢世さん、と思われます)

尚行きますー。













本堂が見えてきました。

お伺いの前に 手を浄めましょう。



こんにちはー。

元は小田原の庄屋さんの屋敷だった、という あたたかみのある建屋_。

↓入口の上には「転法輪」(数珠車)が吊るされています。 説明版には「ゆっくり 半周ほど回して下さい」とありました。



さて、お玄関正面には すっくりと立ったお地蔵様 (後で知りましたが北条氏によってこちらにもたらされたという 元は修善寺にあった延命地蔵尊) がいらっしゃったのですが、 折角なので 御本尊の阿弥陀様にご挨拶させて頂こうと思いましたら 奥様が 中へどうぞと言って下さいましたので 堂内へ。

(↑「山越阿弥陀三尊」、塔ノ峰バージョン、ですね?)
堂内では 本尊仏の他 和宮様の念持仏を(お厨子のままでしたが)拝む事ができました。又 御住職が奏でられるという琵琶も拝見できました。 テレビ神奈川で紹介されたご住職の演奏風景はこちら ⇒

お土産にリーフレットを一部買ってー

おいとま、いたしました。

ありがとうございました。


<+>
本堂脇には「葵の御堂」という小建屋が。

ここには和宮様の御位牌が安置されている との事でした。

<++>
お寺のお庭には 沢山椿が植えられていました。


↑「自分の名がつく椿です」との事ー。
「湯本観光協会のHP」によると、
椿の寺として準備をしているところ との事。/ 夏はアジサイ 冬は椿、が 参拝者を呼ぶとよいですね^^)

<+++>
頂いたリーフレット。(表・裏)


↑ああ、お玄関正面にいらっしゃったお地蔵様は「摺袈裟(スリケサ)延命地蔵尊」とおっしゃるんですねー。元は修善寺のある庄屋さんがお孫さんの病を癒し命を救って下さったお地蔵様に感謝し奉納したお像で、北条氏政(四代目)の時代にこの地に遷座された~ との事。/ 塔ノ沢の地名の由来も載ってました。この山に昔「仏舎利塔」があった、そうなのです。塔ノ沢+塔ノ峰の「塔」は 仏舎利塔の塔、だったんですね。尚 仏舎利塔は、アショカ王が仏法で国を治めるため お釈迦様の遺骨(=舎利)を8万4千に分け 一粒一粒を宝塔に収めた~のが始まり。阿弥陀寺の山号の「阿育山」も 多くの仏舎利塔を建てたアショカ王から~ だったんですね。//   色々 「へぇ~っ」です。

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帰りは 車道を下りました。

車道、とは言え なかなか ワイルドな道でした。




下り切ったところに こんな施設がありました。/ フォレスト・アドベンチャー・箱根

わー楽しそう!

・・・って、年寄には「無理~」^^;)

この後 箱根湯寮の方へ向かうとー、

こんなプレートが。


へー ここには昔「日本正教会箱根避暑館」があった、んですかー。(明治13年 建設)知らなかったー。

(それが ベゴニア園+ひめしゃらの湯 になり、今は 箱根湯寮に、ー。)

道なりに行くと、阿弥陀寺への参道が見えてきました。

_これで「一周」した事にー。

(で この後 塔ノ沢の駅へ行って 銭洗い弁天 火伏観音へご挨拶した、 んですね。) / おしまい。