鞍馬 | (又)おだわらぐらし はじめました

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 背広を脱いだ夫と 結婚以来ずっと専業主婦の私との
「新しい日常」を綴って参ります

祇園の豆寅さんでお昼を頂いた後は、京阪で出町柳へ出、

叡山電鉄で 牛若丸が修行したという鞍馬寺へ。

(↓こんな座席になってるんだねー今!)

鞍馬に到着ー。

味わい深い駅舎。

駅舎内に 天狗だ―。

駅舎の外にも 天狗ー。

そうだった ここは天狗の本拠地(?)だった。

お寺へ上がります。



境内MAP。

↑本堂までのつづら折りの参道は厳しいので ケーブルを使います^^;)
(『枕草子』に「近うて遠きもの、くらまのつづらをりといふ道」と綴られている事でも有名な参道。ゴールはすぐそこに見えててもなかなかたどり着けない難儀な上り坂です)

普明殿(フミョウデン)という建屋がありました。地理模型などが置かれ鞍馬寺についての予備知識が得られるように作られている施設で ここの二階がケーブル乗り場になっています。


牛若號IVに乗り込むと

ほどなく上の駅に到着。(清少納言さんを乗せて上げたいねえ^^)


駅建屋を出ると目の前に多宝塔が。(江戸時代に焼失した物を 戦後再建した、のだそうです。(鞍馬寺は鑑真に従って唐から渡って来られた僧:鑑禎が770年にこの地に毘沙門天を祀ったのが始りといいます。 創建当時は律宗のお寺でしたが、9世紀末に真言宗の東寺の末寺となり 12世紀には天台宗に改宗するのですが(尚戦後は鞍馬弘教という独自の宗教の総本山に)、 この多宝塔は真言宗のお寺でよく見られるタイプ・・・。真言宗時代の物として再建されたのかしら?) +ちょっと余談ながら牛若丸が預けられた当時の鞍馬寺は真言宗のお寺だった、のだね?

ここからは大きな高低差なく 本堂近くまで行けます。(ありがたや)

(↑弥勒堂)
(↓昼間ですが 暗い箇所には灯りが点いてました。)

石段が現れた。

頑張ろうー。(けど ケーブルの延伸計画はないのかな? と思ってしまうー)


ふーやっとついたー。

(何年ぶりでしょうかー?前来た時は子供がまだ小さかったから・・・25年ぶり位?)

(↑本堂の前のポイントは「パワースポット」とされているらしく そこに立って祈る人が多かった)
紋は天狗の団扇マーク。


両脇には駒虎。(ここが元々は毘沙門天を祀るお堂だったからですね? / 現在の本尊は「尊天」=毘沙門天+千手観音+護法魔王尊_ となっているそうですが)

本堂横のお堂は「光明心殿」。天狗の総帥:護法魔王尊が祀られています。
時に、鞍馬寺というと 私が子供の頃読んだ絵本では 牛若丸がここで天狗に剣術を教わっていましたが 境内には「牛若丸+天狗」の絵など どこにもありませんでしたー^^;)

本坊の脇からは 奥の院へ通じる道がのびており、 それを更に行くと貴船に出ます。この日の宿は貴船でしたから コンディションがよければ山道を歩いてもよかったのですがー

雨が降っておりましたし 私は街歩き用のサンダル履きでしたし ・・・ あっさり下山する事にしました。


下り~




分かれ道に出ました。左がケーブルの駅への道、右がつづら折りの道です。
私はまた オナマケしてケーブルカーを使ったのですが、亭主は歩いてつづら折りの道を下りております。写真もあれこれ撮ってきてくれているので ありがたく貼らせてもらいましょう。



中門。

むーん 電灯が片方切れててちょっと残念ー。


眼下に丹塗りの橋が見える。




双福苑

↑橋を挟んで「大黒天」と「恵比寿尊」のW福の神の祠があるので このあたりを双福苑と呼ぶ~のですって。

不思議なオブジェ。

「いのち」ですって。

鞍馬の鎮守社:由岐神社。(靫明神(ユキミョウジン)とも。靫は矢をいれる容器。祈願の折にこれを献じたのが社名の由来とか。)祭神は大己貴命と少彦名命。

元は宮中に祀られていましたが地震や反乱が相次いだ朱雀帝の御代に 北方鎮護のため 勅命でこの地に移されたといいます。/+有名な「鞍馬の火祭」はこの神社の神事 なんだとか。

重文の狛犬。(本物は国立博物館にあるのでこちらに置かれているのはレプリカ)


(わかりにくいんだけど 子供を抱いてる像ですって)

ユニークな表情ですね。/ 日吉神社もそうでしたが 関西の古い神社の狛犬は本殿の縁(?何と呼ぶ場所でしょうね?)の角に置かれるのかな?


脇にあった末社:三宝荒(サンポウコウ)神社。

「古くよりこの地に 火の神 竈の神としてお祀りされている」そうです。

大きな杉の間の石段の下に_

建屋が見えます。

真ん中が通り抜けられるようになっている拝殿_割拝殿ですね。重文だそうです。


下りてから振り返ったようですね。

1607年に秀頼によって再建された、と脇の札に書かれています。


その先にあったお堂:鬼一法眼社。(鬼一法眼(キイチホウゲン)は、Wikiによると「『義経記』に登場する 京の一条堀川に住んだ陰陽師」ですって。実在したかどうかは不明ながら 鞍馬天狗と同一視される事のあるお方、らしい)

横の滝は「魔王の滝」。(魔王、というのは戦後天台宗から独立した鞍馬弘教では 鞍馬天狗と同一視される護法魔王尊をさす、ようです。そういえば鞍馬の奥の院も「魔王殿」と言うのよね? なんとなくオッカナイですー。)


更に下へ。

(↑左にチラを見えるのは吉鞍稲荷社)


で(ケーブルの下の駅でもある)普明殿に出た、んですね?

ここで ケーブルカーを利用した私と合流しましてー、
この日の宿 貴船へ向かった、のでございました。/ つづくー