「男らしさ」と遺伝子
私は、神経機能医学者ですが、武道もやっております。その武道の方にもブログがありそのため時々、書き疲れてブログが突如更新されない状態が続く事があります。武道のブログの方に、最近「弱々しい」男子が多くなったので、「男らしく」とはどういうことかという内容のブログを書きました。興味のある方は、ご覧ください。(→http://ameblo.jp/drbrain/)そこで、このNEXT-Institute公式ブログでは、医学的に考えて見ようというわけです。2002年、科学雑誌「ネイチャー」誌に「Future of Sex」と題する論文が発表されました。 オーストラリアの女性生物学者により、人間の性染色体(X,Y)の内、男性の性を決定するY染色体 は、1億6600万年前に出現して以来退化を繰り返し、現在では最初持っていた1000を越える遺伝子が78個まで減少していると報告されたのです。その様子をグラフに描いてY染色体の消滅時期を予測すると、あと約500万年で消滅すると推定 され、消滅などの遺伝子の突然変異は、偶然に支配されることもあるのでもっと短い時間で消滅する事もあり得ると・・・。もう一つのブログにも書きましたが、社会が緩くなれば、どうりで、お姉キャラが増えるわけですね。もともと、人間のオリジナルは「女性」であり男性の方が突然変異ですから、弱いのですよ。だから、おばあちゃんが死んだら、おじいちゃんはその後を追うようにすぐに亡くなるケースが多いのに対して、この逆に、おじいちゃんが死んでも、おばあちゃんは長生きするケースの方が圧倒的に多いのです。当然、男性は生物的に弱いからですね。この「男の弱さ」つまり、「弱虫」をカバーするために存在するのが「テストステロン」です。これがなければ、お母さんのお腹の中の赤ちゃんも、「男の子」に成れないのですよ。生まれてからも、その攻撃性と積極性を保つには必要なホルモンです。アメリカの某大学(たしかハーバード大学だと)の研究では、男性が、高学歴になれば血液中の「テストステロン」は少なくなっており女性が、高学歴になれば「テストステロン」は多くなると。つまり、高学歴になれば「男性」は、「女性化」し、「女性」は、「男性化」すると言うことなのです。たしかに、周りを見渡すとそう言われれば・・・という感じですか。しかし、そんな高学歴の男性のなかでも、数パーセントの人に高学歴であるが、血液中の「テストステロン」が多いという変わり種もいます。これらの男性は、起業家になったり、組織の長になったりスペシャリストになったりと社会的に活躍するのだそうです。女性は、こういう「男らしい」ひとを探した方がいいですよ。優しいだけの男性には、要注意です。優しい=自分の意見がない=責任感も無い=守ってもくれないと言う図式は、非常に多いですから。また、自分の治療室の景気が悪いという先生方!!「テストステロン」が足りないかもしれませんよ。