さて、
前回に引き続いて、臨床神経学のことを。
この二日間の講義の講師は、仲良くしてもらっている
I 先生というダンディーな先生でした。
機能神経学では、私と同期です。
するとおもしろいことに、
習っていたことに、疑問に思っていたことが
(眼球の追従運動と超高速運動の神経学的機序)
同じなもんですから、
講義の講師を受けられて、準備期間中にそれらの疑問を
調べられていたようです。
それが、とても助かりました。
他の内容は、ほぼ知っていることばかりでしたが、
とても良い復習になりました。
しかし、私が受けた講義になかった用語が一つだけありました。
「CIS」です。
最初は、「上皮内癌」のことかと思いましたが、どうも違うようで。
「CIS」は、機能神経学では「central integrative state」となります。
しかし、一般の医師の方にとっては、「上皮内癌」のほうが、一般的だと思います。
さらに、私が知る限り「CIS」という略語は、
central inhibitory state
catheter-induced spasm
chemical information service
clinical information system
というのもあります。
同じ「CIS」でも、えらく意味が違います。
英語の略語ほど厄介なものは無いといつも思います。
たとえば、「脱腸」のように
漢字であれば、もともと象形文字で、その文字自体に意味を含んでいますから
何となく意味は伝わりますが、
アルファベットは、記号にしか過ぎませんから、スペルを知らなければ、予想も付きません。
話は元に戻りますが、神経学での「CIS」の意味はというと、
The central integrative state (CIS) of a neuron is the total itegrated input received by the neuron at any given moment and the probability that the neuron will produce an action potential based on the state of polarization and the firing requirements of the neuron to produce an action potetial at one or more of its axons.
と言うことです。
文節が長く、日本人にとって読みにくい限りです。
タダの「S+V+O」なんですけれども。
アメリカの傍研究所の科学者の説明にあるのですが、簡単に書くと
The sum total of all excitatory and inhibitory potentials acting on a neuronal pool.
てなことになります。
これはシンプルで宜し。
運動生理学の世界でも、アメリカでは普通に講義に使われているようです。
意味は、ざっくり言えば・・・。
「・・・・・・・・・・・・・・」
それは私の講義の時にお話しするとします。
実は、日本語にしても難しいものです。
簡単なことを、難しくしているような気がします。
「それで~、CISがさぁ~」
と言っていると、何となく自分が賢くなった気になりそうですが
本当のニュアンスを知っているかどうかは
非常に怪しいですね。
私の経験からすると
賢い人は、そんな誤魔化しをしないものです。
前回に引き続いて、臨床神経学のことを。
この二日間の講義の講師は、仲良くしてもらっている
I 先生というダンディーな先生でした。
機能神経学では、私と同期です。
するとおもしろいことに、
習っていたことに、疑問に思っていたことが
(眼球の追従運動と超高速運動の神経学的機序)
同じなもんですから、
講義の講師を受けられて、準備期間中にそれらの疑問を
調べられていたようです。
それが、とても助かりました。
他の内容は、ほぼ知っていることばかりでしたが、
とても良い復習になりました。
しかし、私が受けた講義になかった用語が一つだけありました。
「CIS」です。
最初は、「上皮内癌」のことかと思いましたが、どうも違うようで。
「CIS」は、機能神経学では「central integrative state」となります。
しかし、一般の医師の方にとっては、「上皮内癌」のほうが、一般的だと思います。
さらに、私が知る限り「CIS」という略語は、
central inhibitory state
catheter-induced spasm
chemical information service
clinical information system
というのもあります。
同じ「CIS」でも、えらく意味が違います。
英語の略語ほど厄介なものは無いといつも思います。
たとえば、「脱腸」のように
漢字であれば、もともと象形文字で、その文字自体に意味を含んでいますから
何となく意味は伝わりますが、
アルファベットは、記号にしか過ぎませんから、スペルを知らなければ、予想も付きません。
話は元に戻りますが、神経学での「CIS」の意味はというと、
The central integrative state (CIS) of a neuron is the total itegrated input received by the neuron at any given moment and the probability that the neuron will produce an action potential based on the state of polarization and the firing requirements of the neuron to produce an action potetial at one or more of its axons.
と言うことです。
文節が長く、日本人にとって読みにくい限りです。
タダの「S+V+O」なんですけれども。
アメリカの傍研究所の科学者の説明にあるのですが、簡単に書くと
The sum total of all excitatory and inhibitory potentials acting on a neuronal pool.
てなことになります。
これはシンプルで宜し。
運動生理学の世界でも、アメリカでは普通に講義に使われているようです。
意味は、ざっくり言えば・・・。
「・・・・・・・・・・・・・・」
それは私の講義の時にお話しするとします。
実は、日本語にしても難しいものです。
簡単なことを、難しくしているような気がします。
「それで~、CISがさぁ~」
と言っていると、何となく自分が賢くなった気になりそうですが
本当のニュアンスを知っているかどうかは
非常に怪しいですね。
私の経験からすると
賢い人は、そんな誤魔化しをしないものです。